洋ゲーライターBRZRKがさまざまな海外ゲームに挑む連載“BRZRKのうるせー洋ゲーこれをやれ”。今回は2Dアクションゲーム『Scott Pilgrim EX』をレビュー。対応プラットフォームはプレイステーション5/プレイステーション4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch 2/Nintendo Switch/PCで、3月3日より順次配信開始。日本語にもテキストで対応する。
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ドモー、なんかゲームを遊ぶぞ! と意気込んでみたものの、いざ直前でなぜ萎えて何もしないことってたまにあるよねと思うBRZRKです。まぁそのせいで積みゲーがチョモランマって感じなんで無間地獄だわさ。
今回紹介するのは、アニメや映画やゲームなどにマルチに展開されるコミック『スコット・ピルグリム』の新作アクションゲーム『Scott Pilgrim EX』だ。開発と販売を手掛けるのは『MARVEL Cosmic Invasion』や『ミュータント タートルズ:シュレッダーの復讐』などのヒット作を世に送り出したTribute Games。
愛すべき変人たちがカオスなトロントを駆け巡る爽快アクション
本作はベルトスクロールスタイルのアクションRPGで、2000年代のトロントが舞台。主人公スコットが所属する売れないバンドのメンバーが謎の勢力に誘拐されてしまい、ライブ実現のためにスコットの元カノとか今カノの元彼とか地元ギャングと大立ち回りをしていくのだ。
原作付きのゲームだと「あんま詳しくないんだけど遊べる?」と不安になる人もいると思うけど、物語の構成として事前に登場人物のバックグラウンドを知らずとも楽しめるように作られているので、原作を知らずとも大丈夫と言っておこう。
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現代世界にファンタジーやSFがまぜこぜになったポップでカオスな世界。原作を知ってると「あのキャラがそんなことに?」とかあるけど、ノリでボコスカ遊んでオーケー。
やっぱ海外は『ダウンタウン熱血物語』がミョーに好きな人いるねぇ
でまぁ、ゲームのスタイルはぶっちゃけ『ダウンタウン熱血物語』に強く影響を受けた内容。ムキムキのビーガン体育会系たち(!?)や悪魔やロボなどの賑やかな敵をしばきながらベルトスクロールのマップを進んでいき、その過程で稼いだお金で回復アイテムや装備を購入して強化し、目的地でのボス戦に挑む……といった感じだ。
それで、もう遊んでるとなんというか、投げた武器アイテムが別のアイテムにぶつかって反射する時の挙動とか、殴る蹴るアクションのヒット感とかにもいちいち“熱血物語感”があるんだよね。
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くにおくんやった事がある人は、こんだけボールがあると大変なことになるのがわかると思う(攻撃判定のあるボールが散らばって事故る)。レトロゲームのオマージュネタはスゲーいっぱいあるけど、わかる人がわかると楽しいぐらいの感じなのもいい。
ステージの作りも熱血物語に近く、地下道にある隠し扉の先にショップがあったりするのだが、場所によっては『熱血硬派くにおくん』みたいに港湾地帯で敵を海にぶん投げて沈められる場所があったりもする。うん、なんかすげーノスタルジー。
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背景にショップが隠されていたりするので、気がついたら寄ってみよう。ちなみに閉まってる扉は武器の一種として出てくるカギで開く。
最初はガチャ押しでいいが、段々いろんなアクションを駆使しなければならなくなるバランス
でも影響を受けつつ、単なるコピーにならないよう配慮しているとでも言えばいいだろうか? ゲームシステムもTribute Gamesなりに昇華させていて、「この爽快感は懐かしさを感じるけど、なんか新しい感じも強い」という印象だ。
たとえば戦闘アクションだけを取っても、ガードボタンやアシストキャラの呼び出し、ボタン同時押しによるキャラ固有技や必殺技、溜め攻撃、ローリング復帰など、意外と細かいオプションや派生が用意されている。
で、最初こそ細かい操作を気にしないガチャプレイでも楽しめるんだけど、物語が進めば強い敵や数に押される場面が出てきて、攻防両面のさまざまなアクションをちゃんと駆使しなければ突破が難しいゲームバランスになっていく。細かい操作方法はチュートリアルで学べるので、飛ばさず習熟しておくことをオススメする。
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ゴチャっとした所でやられがちなので、回避やボコられた時の立て直し、割り込みが強い技での切り返しなどが大事になってくる。
クロスプレイ対応のマルチでワイワイ暴れるのが楽しい
そして本作はクロスプレイ対応のオンラインマルチプレイにより、最大4人で協力プレイ可能だ。筆者もレビューにあたって担当編集とオンラインを介してクリアまで遊んだ。
協力プレイでのプレイ感だが、ワイワイと喋りながら次々と現れる敵をブチのめし、時には投げたオブジェクトで勢い余って味方を攻撃しちゃったりという、こういうジャンルならではの楽しさがしっかり詰め込まれているなと感じた。あ、でもたまに同期ズレで敵キャラが瞬間移動したりといった珍現象が起こることもあるので、そこは今後の改善に期待。
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ちなみに仲間がダウンした場合は、10カウントの間に味方にライフを分ければ復活させられる。間に合わずに昇天してしまった場合でも、幽霊状態で生き残っているプレイヤーを殴れば強制的にライフを吸い上げて復帰できる。が、使い所を間違うと大喧嘩必至
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人が増えればさらにグラフィックが渋滞気味だが、そこは気合でなんとかしよう
個人的に大注目ポイントなのはBGM。本作は2010年版の『スコット・ピルグリムVS.ザ・ワールド: ザ・ゲーム』(Ubisoft)から引き続きAnamanaguchiが楽曲を提供していて、チップチューン(というかビットポップ?)によるロックからダンスミュージックまで、ファンキーかつどこかノスタルジックな旋律で耳からも楽しませてくれる。
あ、個人的に電話がかかってきたときのメロディーが熱血物語のメインテーマをオマージュしてて笑ってしまった。うーん、ここまでくると愛やね。
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バンドテーマということもあり、時には集めたリフを使って新たな道を開くなんていう、どこかで見た光景も
そんな感じで遊んでみた本作だが、初見プレイだとダラダラ金策とか隠し要素を探しながら遊んで3~4時間くらいはかかると思うが、以降は突き詰めると2時間を切るくらいの速さでクリアすることが可能だ。
マルチプレイで遊ぶ時は参加人数に応じて敵の編成が変化する傾向がレビュー版では見られており、さらに難度が増したように感じた。まぁどうしても突破できない場合はホストに難度の変更をしてもらって突破するというのもアリ。ただ、なんか負けた気がするのでそのまま頑張ってほしいけどね。
ソロで遊んでも楽しいけど、フレンドとワイワイしゃべりながら遊べればより一層楽しめる作品なんじゃないかなと思う次第だ。
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著者近況:紙で指の第二関節付近を切って泣いた