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ドモー。6月は色々な発表会があるので毎年楽しみなわけですが、やっぱE3という大きなイベントが無くなったのは喪失感があるなぁなんて思ったりしているBRZRKです。まぁGamescomとかTGSもあるんだけどね。
今回紹介するのはポーランドのインディーデベロッパーが制作しているサバイバルホラーアクション『HOLSTIN』だ。本作は現在Steamで断片的なプレイ要素を体験できるデモがリリースされているのだけど、本稿では初めて序盤を通しで遊べるデモを遊ぶ機会に恵まれたので、簡単ではあるがそちらのプレイレポートをお届けしたい。
(※編注: 対応プラットフォームはPS5/PS4/Xbox Series/Xbox One/Switch/Switch2/PCで、日本語にも対応予定。発売時期は未定)
薄暗くジメついた90sポーランド世界をさまようサバイバルホラー
主人公は消息を絶った友人バルテクを見つけだすためにこの町に潜入するのだが、当然そう簡単にお目当ての人物とは出会えない。そこで町の中で遭遇する様々な人物と交流し、ちょっとした頼まれ事をしながら情報を集めていくことになる……。
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出会う連中がやたら濃ゆいというか、ただでさえ民主化直後で貧しくてやさぐれまくっているのに、そこにゾンビパニック的な状況まで発生ということでかなりイカレちまった感のある人物が多くて本当にカオス。雰囲気的には経済が一度落ち込んでいたタイミング(後に爆発的向上をするんだけど)あたりなんじゃないかなと。
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どうも回復薬のAdurやスタミナの減りを抑えるKofikoといったものは90年代のポーランドを象徴する日用雑貨が元ネタらしく、調べてみたらAdurはAmolという万能ハーブトニック(薬草酒)で、Kofikoはkopikoっていうコーヒーキャンディで、日本でも買えるらしい。後でポチっておこうかなと思った次第。
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ドット絵スタイルなのに視点がグリグリ変わる、異様な迫力のグラフィック
また、銃を構えてAimモードにすると、これまた視点が肩越しの三人称視点(TPS)へとシームレスに移行する。本作におけるゾンビにあたるクリーチャー化した元人間にはオレンジ色に発行している部位があるので、このTPSモードで銃撃すると大ダメージとなる。
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ちなみにゾンビゲーによくあるヘッドショットはどうかというと、まぁ多少はダメージがあると思うが、頭部が消失しても元気に走り回られたりするのでセオリーは若干通じない感じがある。コレ最初見たときは本当に焦ったわ。
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バイオ1とバイオ4とサイレントヒルを独自の配合でミックスした感じ
今回のデモで使用できた武器は9mmハンドガンとショットガンに加えて火炎瓶、あとはバールとアーミーナイフといったところ。ショットガンはハンドガンで苦戦する相手をバッタバッタとなぎ倒せるので気持ちいいのだけど弾薬は少なめ。火炎瓶は一定時間燃焼を続けるので敵が密集するよう誘導してから使うのが効果的だった。まぁデモのかなり終盤で手に入ったのであまり検証は出来てないけど使い勝手はかなり良さそう。
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出てきたのは、箱に取り付けられたダイヤルロックを解錠するために英文のテキストからヒントを得るというものと、住人の会話からヒント得て障害物となっている肉片を除去するといった内容だった。まぁこの辺は導入部ということで、物語が進めばおつかい要素と謎解き要素の比重は変わりそうだけどね。
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独特な空気を感じられるサバイバルホラー
登場人物はどれも”ヨレた”たうえにネジがどっか抜けちまった感のある連中ばかりで、ポーランドにおける時代の転換期においての闇っぽい部分が垣間見えていたりとなんとも言えない印象を受ける。まぁそれがこのゲームの世界にマッチしているのが凄いね。
まぁなんつーか、主人公は状況を改善するヒーローというわけでもないし、雰囲気的に事態は悪化一直線な物語なのかなと思うけど、世界観としては丁度いいのかな? まぁ実際に製品版をプレイして確認したいと思う。
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著者近況:さっきスネを打って死ぬかと思った