- 『ギャラガ』(45周年)
- 『ワルキューレの冒険』(40周年)
- 『源平討魔伝』(40周年)
- 『ファミリースタジアム』(40周年)
- 『タイムクライシス』(30周年)

隠れて撃つ、ガンシューの革命『タイムクライシス』

流れるようにステージを進むガンシューの基本は残しつつ、『タイムクライシス』は新たに“隠れる”というアクションを採用し、ガンシューのルールに一石を投じた。
筐体の下にはフットペダルがあり、それを踏むことで主人公は攻撃姿勢となり、離すとしゃがむなどして身を隠すのだ。隠れている最中は敵に撃たれてもダメージを食らわない。また、リロードも身を隠すと同時に実施される。ちなみに、当時のガンシューのリロードは、画面外を撃つのが主流だった。


非常に直感的な操作で隠れられるだけでなく、隠れて敵と撃ちあう緊張感、シーンとしてのカッコよさなどが受け入れられ大ヒット。その後シリーズ作品として『タイムクライシス5』までナンバリングタイトルが5作品稼動したほか、システムを利用した別作品『レイジングストーム』や、『コブラ・ザ・アーケード』なども存在する。



本作の魅力は、優れたゲーム性だけではない。“エージェントが悪の基地に忍び込み、女の子を救出する”といった、ヒロイックな構図もポイントだ。アクション映画やスパイ映画の主人公になった気分で、カッコよく銃撃戦をくり広げ、演出やシーン自体もそれを意識した作りになっている。ガンコンがブローバックするのもイイ。
名作だが初代『タイムクライシス』はシリーズ屈指の高難度ゲームでもある。敵の色を覚えて性質を理解しなくてはならない、きびしい制限時間にゲーム全体で追われることになる、演出シーン中も制限時間が進んでいくなど、アーケードゲームならではの手ごわさがある。当時ワンコインクリアーできた人は数少ないだろう。
BGMやサウンドも秀逸で、筆者は個人的にシーンが始まる瞬間の「アクショォン!」という声と、リロードが必要になったときの「リロォ!」が好き。「アクショォン! リロォリロォ!」と言うだけで『タイムクライシス』のモノマネになるのでオススメ(笑)。

ガンコンで遊べたPS版
ナムコが開発したPS周辺機器“ガンコン”が同時発売され、フットペダルによる隠れる&リロードは形を変え、ガンコンの横についているボタンを押す仕組みに。臨場感は少し低下したものの、家でもしっかり『タイムクライシス』らしさを堪能できた。
なお、家庭用移植版はコントローラーでも操作できるが、照準がカーソルとして動くもので早撃ちは難しい。ゲームセンターと同じ体験をしたいというユーザーも多く、ガンコンで遊ぶのが主流だったと思う。

開発資料&逸話から見る『タイムクライシス』



『タイムクライシス』の主人公は最終的に“リチャード・ミラー”という名前が採用。敵組織の名前なども名残がありつつ別の世界観に変更されている。開発意図として、映画のようなシーンを楽しめるゲームを目指したほか、単に敵を銃で撃つだけではなく「本当に撃ってよかったのか?」と悩ませるようなストーリー性を持たせたかったとのこと。




ちなみにタイトル名ももともと“●●サンダー”になる予定だったが、候補を絞っていくうちに“デッドライン”など、ゲーム性を表したものに票が集まり、最終的に『タイムクライシス』に決定したのだとか。おもに海外スタッフからの意見だったという。






いま『タイムクライシス』を遊ぶには?
『タイムクライシス』は移植に恵まれており、現代でもいくつか遊ぶ手段がある。まず、PS版『タイムクライシス』が、プレイステーション5(PS5)およびプレイステーション4(PS4)向けの“クラシックスカタログ”にて配信中だ(配信開始は2026年5月19日)。

もうひとつが、モニターにつなぐだけでガンシューが楽しめる、達成電器のガン型コントローラー“G’AIM’E”(ジーエイム)。対応タイトルのひとつが『タイムクライシス』となっており、現在も購入可能だ。

『タイムクライシス』グッズをチェック
『タイムクライシス』はロゴがTシャツやパーカーなどに描かれた、アパレル商品が展開中だ。続編の『タイムクライシスII』とともに販売されているので、30周年を記念して購入してみてはいかがだろうか。

2機が合体! デュアル・ファイターのアイデアで大人気を博した『ギャラガ』
当時としては珍しく自機のショットが画面に2発表示され、連射が効くので撃ちまくれるのがポイント。いまでは当たり前になったパワーアップ要素の先駆け的として、特殊な方法を取ることで自機が2個くっついた状態になる“デュアル・ファイター”システムも登場。当たり判定は大きくなるが、広範囲に攻撃できた。


当時のシューティングゲームの基本は狙い撃ちだった。そんな中、とにかくボタンを押してショットしていれば敵をバンバン倒せる爽快感が味わえたのが『ギャラガ』の魅力。敵も通常ショットだけでなく、広範囲攻撃“トラクタービーム”を仕掛けて自機を捕虜にするなど、アクション性と緊張感が大幅にアップ。


ボーナスステージ(チャレンジングステージ)の登場など、さまざまな仕掛けてプレイヤーを楽しませた。約4年にわたってゲームセンターで稼動し、当時としては異例のロングヒットだったという。

その後、進化を続けていくシューティングゲームの方向性を、ひとつ示した作品と言えるだろう。当時家庭用版としてファミリーコンピュータ版などが発売されたほか、PS版『鉄拳』ではローディング画面で『ギャラガ』が遊べたのもユニーク。
その後も『ギャプラス』や『ギャラガ'88』などが発売され、ナムコの代表するシューティングゲームのひとつになった。ちなみに35周年の際に、シリーズ作品は“ギャラガ・リーグ”という名称に決められた。

『ギャラガ』当時の開発資料




説明書として、チラシのようなラフも用意していたようで、内容はチャレンジングステージと、デュアル・ファイターになる方法について。当時としては目新しいシステムだったので、開発側も説明が必要だと感じていたのだろう。




『ギャラガ』をいま遊ぶなら?
オジリナル版を遊ぶならば、ハムスターの“アーケードアーカイブス”にて、Nintendo Switch版と、PS4版が発売中だ。ゲームスピードを変更したり、オリジナル版の仕様を一部変更できるオプションもあるので、いちばんのオススメ。
Nitendo Switchで発売されている『ナムコットコレクション』では、ファミリーコンピュータ版『ギャラガ』が収録されており、正確にはダウンロードコンテンツ第一弾として配信中で、1本だけ買うことも可能。
PS4、Xbox One、PC(Steam)で配信中の『NAMCO MUSEUM ARCHIVES Vol 2』にも、『ギャラガ』が収録。こちらは海外のファミコンであるNintendo Entertainment System(NES)版のもの。
Atari 7800版
『ギャラガ』グッズをチェック
ピンズ・ケース
スパイダーウェブでは敵機(ギャラガ)などのピンズのほか、ファミコン版カセットモチーフのケースが発売中だ。


Amazonでは、『ギャラガ』のロゴやキャラクター、ゲーム画面が描かれたTシャツやパーカーなどのアパレル商品を展開中。













