G-Shineライブで缶バッジとサインボールを配る妖精『ECO』『RO』

公開日時:2014-06-06 00:00:00

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▲妖精がいるよ。

 ふらりとオフラインイベントに遊びに行くので、「ユースケさん、どこにでもいますね」とよく言われる。

 “ミス・ユースケはイベント会場にいる”という印象が強いらしく、行ってないのに「あのときイベント会場にいましたよね?」なんて言われたこともある。

 もはや概念上の存在だ。ドラゴンやフェニックス、生徒を惑わす女教師などと同じ域に達しつつある。以前から“オフラインイベントの妖精”を自称してきたのが功を奏したのかもしれない。

 「ここまで来たら妖精感を前面に出すべきなのでは?」と思い始めたある日、ライブステージにゲスト出演することになった。

 ギターでもベースでもドラムでもなく、妖精として。

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▲ミス・ユースケ(左)はみんなの心のなかに。

★きっかけはエイプリルフール

 2014年5月25日にガンホー・オンライン・エンターテイメントさんの大型オフラインイベント“ガンホーフェスティバル2014”が開催された。

 イベント内では“G-Shine”というバンドがライブを実施。そこにニコ生番組“月刊ファミ通feat.”代表として僕と市野ルギアさんがお呼ばれしたというわけだ。

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【G-Shine】とは

 2010年の『ラグナロクオンライン』エイプリルフール企画をきっかけに、ガンホーさん社内の音楽好きによって結成されたヘビメタバンド。ガンホータイトルBGMのメタルアレンジを行っている。

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▲リーダーは『エミル・クロニクル・オンライン』運営チームのブリキング榊田さん。強風で髪がばさーってなってる。

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▲衣装はバスローブと赤いハット、ヴェネチアンマスク。

 G-Shineのみなさんとは2013年の『エミル・クロニクル・オンライン(以下、ECO)』エイプリルフール企画でご一緒している。“Maximum Attack!”というボス戦BGMのメタルアレンジバージョンの演奏に市野ルギアさんも参加したのだ。

 楽器を演奏できない寺田教授(『ECO』のプロデューサー的な人)と僕は、それぞれ“カレー”と“妖精”を担当した。

 音楽やメタルが内包した“自由”というイメージを最大限に拡大解釈した結果である。

2013年エイプリルフール企画はこちらからどうぞ。
Maximum Attack!/ヘビメタイニーfeat.eb!G-shine

★リハーサルで好待遇に驚く

 本番前日の5月24日、リハーサルのために会場の東京ビッグサイトを訪れた。入口でブリキング榊田さんと待ち合わせ。

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▲反対側のホールでアイドルイベントが開催されていたようで、けっこうな賑わいだった。

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▲このステージでライブを行う。

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▲なんと個室の楽屋が用意されていた。タレント扱いである。

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▲照明の雰囲気がかっこいい。

 リハーサルではおもに音響のチェックを行う。みんな真剣にチェックしてるけど、僕にはほとんど関係ない。だって妖精だから。

 音楽とは何者にも縛られない自由なもの。そんな音楽の本質をステージ上で体現するのが僕の役割なのだ。そういうことにしておいてほしい。

 とはいえ、適当に動いて演奏の邪魔になってはいけないし、ぶつかってケガをしたら最悪だ。ちゃんとメンバーの動きにも気を配らなければ。

 本番はどう動けばいいか、リーダーのブリキング榊田さんに相談したら「ケーブルに足を引っ掛けないようにしてくださいね」と言われた。求められていることのレベルが低すぎる。

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▲手持ちぶさたなので、とりあえず踊る。

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▲リハーサルを見学しにきた寺田教授。

 今回はカレー担当の寺田教授は出演しない。理由を聞いたら「ステージは飲食禁止なんです」だそうだ。

★当日にネタの準備をする

 本番当日、まずは会場近くの100円ショップにカラーボールを買いに行った。

 アイドルみたいにサインボールを客席に投げ込みたかったのだ。会場に向かう途中で思いついた。

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▲思い付きを即実行。これをロックと呼ばずして何と言おうか。

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▲G-Shineメンバーにも書いてもらった。KY鋼鉄さんは“鋼鉄”という字をド忘れしてスマホで調べてた。

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▲アイドルみたいになったベースのみうみうさん。

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▲僕は“リチャード・ギア”と書いた。“ア”が“P”みたいになったので消して書き直している。

 10個のサインボールを用意した後、本番直前まで会場をふらふらする。まずは『ECO』ブース。

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▲『ECO』ブースでは“Maximum Attack!”のPVを放映。手前の少年は僕がホームランを打つシーンを横目に通り過ぎていった。

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▲コンパニオンさんとタイニー。

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▲多くの来場者のメッセージ。この後、僕も書いた。

 『ラグナロクオンライン(以下、RO)』のブロックはとても広かった。でかいステージではGvG大会“RJC2014”が開催され、さらにいくつかのブースが設置されている。

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▲“ECO祭 2013”の様子。スタッフさんが作業机を用意してくれた。

 なかにはギルドエンブレムを缶バッジにしてくれるコーナーもあった。このコーナー、僕の趣味からヒントを得ているのではないかと思う。

 “オンラインゲームの妖精”に並ぶ、僕のもうひとつの異名と言えば“缶バッジおじさん”である。

 ゲームのプロデューサーやフリー配布のイラスト素材などで作った缶バッジをよくユーザーに配っている。これまでの配布数はおそらく1000個オーバー。

 2013年12月に開催された“ECO祭 2013”では会場に業務用の缶バッジマシンを持ち込み、缶バッジ製作の実演配布を行った。これがなかなか好評。

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▲“ECO祭 2013”来場者のみなさんも喜んでくれました(この写真、掲載許可はもらったものの、ずっと掲載するタイミングを逃していた。ようやく使えてうれしい)。

 その様子を見ていたBOSS(『RO』運営チームのトップ)が興味を示したようなので、僕が買った缶バッジマシンの情報を教えたのだ。

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▲そしたら僕の缶バッジマシンと同じやつを大量に導入してた。

 僕がいなかったら、このコーナーは生まれなかったと断言したい。

 なお、某メディアの記者さんは僕がこのコーナーを主催していると勘違いしていたらしく、「ステージに出て、缶バッジも作るなんて大変ですね」と労いの言葉をもらった。

 ライバルメディアの垣根を超えて“僕=缶バッジ”の図式が浸透している。

 『RO』コスプレイヤーさんたちの写真もたくさん撮らせてもらった。

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▲楽しそうなコスプレイヤーさんを見ていると僕もコスプレしたくてうずうずしてくる。この後、コスプレみたいな衣装を着るのだけど。

★僕に自由を与えるとこうなる

 本番の1時間前に楽屋に戻ってスタンバイ。PVと同じ衣装に着替えた。

 僕は演奏をしないので失敗することがない。気楽なものだ。問題があるとすれば、前日のリハーサルで踊りすぎて筋肉痛だったことくらいである。

 ファミ通feat.のスタッフが様子を見にきていたので、自分のカメラを渡してライブ写真を撮ってもらうことにした。

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▲ライブスタート。まずは『RO』BGMのメタルアレンジメドレーから。

 会場に重厚なサウンドとデスボイスが響く。びっくりしたお客さんも多かったと思う。この人たち、本気なのだ。

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▲デスボイスを発する会社員。

 そして、僕らの出番がやってきた。

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▲バスローブ オン ザ ステージの違和感たるや。プロ野球選手だったら2軍での調整を言い渡されるレベルの違和感である。

 自己紹介&ファミ通feat.の紹介トークを挟み、『ECO』の楽曲“Maximum Attack!”へ。

 ここから約10分間でいかに自分たちの印象を刷り込めるかが勝負である。僕は来場者にトラウマを植えつけるくらいの気持ちで、

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▲光る棒をバットに見立ててフルスイングし、

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▲ステージ後ろで交通整備を行い、

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▲ステージから降りて帽子の中に隠し持った缶バッジを配り、

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▲空いている席に座って周囲の人といっしょに盛り上がり、

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▲ステージに戻ってプログラミング&エアドラム担当のThief-Cさんにちょっかいを出し、

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▲まっつんさんやKY鋼鉄さんの後ろでエアギターやヘドバンをした。

 メタルのライブを見に来たら紫色のおじさんがはしゃいでいる。

 もし来場者が何かのショックで記憶喪失になったとして、最初にこの光景を思い出してしまったら、診断したドクターやそれを見守る家族はどんな気持ちだろう。業の深い光景である。

 なお、映っていないところで柵の外の立ち見客を客席のほうに呼び込んだりしたのだが、みんな半笑いで後ずさって行った。

 メタルサウンドとともにヴェネチアンマスクの男に誘われるなんて、それはきっと悪夢だ。ついて行ったら奈落に引きずり込まれる。

 続いて“The World of Curiosity”。こちらも『ECO』の人気曲だ。

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▲野球のユニフォームに着替え、おもにフィールディング(捕球してからのスローイング)を披露。

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▲サインボールの投げ込みは危険と判断し、缶バッジと同じようにステージから降りて配った。安全面にも配慮する妖精。

 なぜバスローブから野球のユニフォームに着替えたのか。それは自宅にユニフォームがあったからである。深い意味はない。

 ちなみに、野球のアンダーシャツがなかったので冬用あったかタートルネックで代用している。すごく暑かったけど何とか耐え切った。妖精には忍耐も要求されるのだ。

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▲ステージに立つことは実家の両親に報告済みなので、配信を見ていた可能性がある。立派に働いている姿を見せられたと思う。

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▲出番の後は客席の隅でラストナンバー『ケリ姫スイーツ』メタルアレンジメドレーを堪能。

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▲配りきれなかった缶バッジとサインボールを配布。みんな笑顔だった。モザイクで見えないけど。

 わーっと殺到したけど「数に限りがあるから女子優先ね」と言ったら男子は遠慮してくれた。きみたち、かっこいいぞ。

★妖精としての職務をまっとうしました

 ライブ終了後、会場を取材していたら「妖精さんですよね?」と声をかけられた。 そんな風に呼び止められたのは初めてだ。妖精としての認知度が上がっている証拠である。

 うれしいことに、最近はイベントや生放送に呼ばれることも増えているので、どんどん大暴れしていきたい。

 あと、個人的にはステージで野球のフィールディングを披露できたのがうれしかった。今年のドラフト会議が楽しみだ。

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▲ニコ生での配信を見ていたファミ通feat.のディレクターから「光る棒をスッと構えるところ、悔しいけどかっこいいと思った」と言われた。

 ファミ通feat.(5月30日配信回)で公開したダイジェスト映像

ガンホーステージ生中継 配信ページ
(G-Shineライブは5:07:35ごろから)

ガンホーフェスティバル2014特設サイト

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ファミ通グループでおもにPCのオンラインゲームを担当。企画記事を作るのが好き。
『まいにちがβテスト』は、ミス・ユースケがPCオンラインゲームで遊んだり考えたりしたことをテーマにしたブログです。タイトルには「つねにβテスト時のわくわく感を抱きながらゲームを遊び、実験的な企画もやっていきたい」という意味を込めていると、後付け設定的に考えました。

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