浅草サンバカーニバルの観客に「ガンホーにはいい男がいる」と思わせたい【写真大量】

公開日時:2016-09-23 19:10:00

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▲おれたちマランドロ!

「浅草サンバカーニバルに専念するため、8月は仕事を減らします」

 7月下旬、上司に毎年恒例の宣言をした。ポツダム宣言、奴隷解放宣言、アメリカ独立宣言、そしてミス・ユースケのサンバ宣言。歴史上の4大宣言のひとつと言ってもいいだろう。

 そう、今年もガンホーさんのサンバチーム“ガンホーアミーゴス”の一員として、浅草サンバカーニバルに参加したのである。

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▲楽しそうな写真は記事の後半にたくさんあります。お姉さんの写真を見たい人もお楽しみに。

★★★重要な位置に配置されました★★★

 ガンホーアミーゴスの浅草サンバカーニバル参戦は今年で5回目。僕はそのすべてに参加している最古参メンバーだ。

 ガンホーアミーゴスには週刊ファミ通の林編集長やファミ通Appの目黒編集長も参加している。上司ではあるが、サンバ基準で考えたら僕のほうが先輩だ。サンバのときだけはここぞとばかりに偉そうに接している。

 今年の僕の役どころは昨年と同じ“マランドロ”。白スーツとハットでキメる伊達男軍団である。ダイナミックな踊りではなく、とにかくかっこつけることが求められる特殊なパートだ。

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▲隊列上、マランドロはパシスタ(いわゆるサンバのあの衣装のお姉さん)のすぐ後ろだった。

 パシスタはとても目立つ。僕らがふつうに踊ると埋もれるばかりか、沿道のカメラマンの邪魔になってしまう。パシスタを撮りたい気持ちは痛いほどわかるので、そこはなるべく尊重したい。

 かっこつけて沿道にアピールしつつも、うまくスペースを作る配慮を忘れないようにしたい。マランドロなりの優しさである。この優しさを発揮する機会は日常生活ではないんだろうなと思う。

 ちなみに、僕の立ち位置はここだ。

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▲マランドロのセンター。戦隊で言えばレッド。

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▲隊列全体を見ると、こう。

 マランドロのセンターどころか全体のリーダーみたいな位置に配置された。こういう大事な役どころはガンホー社員かタレントさんが担当するべきではないか。そういうチャレンジ精神は別の場面で発揮してほしい。

★★★今年の楽曲テーマは“歌”★★★

 サンバ本編のリポートに入る前に、もう少し前段階の話を書いておこう。肌色多めのお姉さんたちの写真はもう少しお待ちください。

 今年の楽曲は『パズドラクロス』の“New World”と“ミラクルコンボ”、『パズル&ドラゴンズ』の“Departure”の3曲がベースになっている。それを作曲家の岩垂徳行さんがメドレー化して、さらにサンバアレンジ。楽曲のテーマは“歌”ということで、歌詞も設けられていた。

 せっかくなので歌のレコーディングも見学させてもらった。ガンホー社内のスタジオには「カラオケが好き」、「声が大きい」、「指名された人が忙しくて参加できなくなったので代理」などの理由により、精鋭メンバーが集結。

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▲岩垂さん(中央)の歌唱指導を受けながら少しずつ収録。

 気になるのは、男性ボーカル陣が全員顔見知りだったことである。僕の知り合いは暇な人ばかりという可能性が浮上してきた。自主的に参加したのか、暇だから何となく歌いにきたのかはわからない。

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▲カラオケで張り切るタイプの4人(想像です)。

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▲こういうときの岩垂さんを見ると「やっぱプロは違うなー」と実感する。

★★★僕らにはイタリア力が足りない★★★

 歌はいい。大きな声で歌うとそれだけでテンションが上がる。サンバにうってつけの要素だと思う。

 だが、踊りながらとなると話は別だ。なんと今回は踊りながら歌うことが前提となっていたのである。ダンスのアンドレ先生からは何度も「歌って!」と言われた。

 しかも今年の振り付けは例年以上にハードだった。ヒップホップ風の動きが取り入れられていて、動きも早い。デスクワーク中心のゲーマーには酷な話である。

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▲上から、アンドレ先生、ビビ先生、タイリー先生。あいかわらずスタイルがよくてかっこいい。

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▲こんなのフルテンションでやったら5分ともたないぞ。

 たいへんそうだなーと思ったが、そう言えば僕はマランドロなのだった。決められた振り付けは少しあるものの、激しくはないしヒップホップ要素もない。

 マランドロが最優先に考えるのは“かっこつけること”。全体の約半分を占めるフリーの時間に一生分のかっこつけを凝縮する。僕らは昨年もマランドロだったので、来世の分までかっこつけ成分を使い切ったことになるが、悔いはない。

 来世は微生物か何かになって慎ましやかに生きるよ。

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▲マランドロの練習はガンホー社内の会議室で。これはしなやかな手の差し伸べかたを習っているところ。日常生活では絶対にしない練習である。

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▲プロの女性ダンサーを招いて、気後れしないように踊る練習。

 女性ダンサーはマランドロの先生が気を利かせて呼んでくれた。これは単なる役得ではなく、すごく大切な練習なのだ。

 想像してほしい。あの衣装の女子にぐいぐい来られると、どうしても気圧されてしまうのだ。それはかっこ悪い。えろいとかセクシーとか凝視したいとか、そういう不純な視覚情報を超えた圧力がある。あれに真正面から対抗できるのはイタリア人くらいだ。

 残念ながら僕らにそこまでのイタリア力(※)はないので、女子のスマートな扱いを練習する必要があったというわけだ。おかげで僕の人生には不要と思われるスキルが身に着いた。資格マニアみたいなものとご理解いただければ幸いである。

(※いたりありょく:イタリア人が生まれながらに備えているパワーのこと。おもに女子を口説くときに発揮される)

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▲イタリア人はいないが南米人っぽい人はいる。「サンバの気分になるとその模様が浮かび上がってくるんですか?」と聞いたら「そうです」と言ってた。

★★★本番の様子は写真中心でお届けします★★★

 ハードな練習の日を乗り越えて、本番がやってきた。パレード本番の5時間ほど前に集合場所に集まり、まずは朝礼だ。

 短パン姿のガンホー社長の森下一喜さんとギターを持った山岡晃さん(“New World”の作曲者)がステージに登壇。「どうも、G'zです。今日はツアーファイナル。最高のライブにしよう!」という一言で、僕らの浅草サンバカーニバルは幕を開けた。

 ボケを説明されるのは最高に恥ずかしいと思うが、一応書いておく。B'zのパロディーである。こういう勇気があるからこそヒット作を生み出せるのかなと思った。

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▲G'z。後ろにたくさん控えているのはバックダンサーだろうか。

 最後の通し練習を終えてお昼ご飯を食べたら、着替えたり雑談したりしながら待機。撮影をお願いしていたカメラマンと合流したので、マランドロメンバーの集合写真を撮ってもらうことにした。それが冒頭の写真だ。

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▲決めポーズ。

 集合写真を撮り終えて戻ろうと思ったら、カメラマンから「プロフィール用の個別カットも撮っておこうよ」と提案された。インタビュー記事などの冒頭にある写真のことだ。何に使えと言うのだろうか。

 将来、偉くなってインタビューを受ける立場になったら、このとき撮った写真を使おうと思う。もしくは遺影。

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▲この顔にピンときたら110番。

 僕はネタ写真の撮影をよくお願いするので撮られ慣れてはいるものの、ほかのメンバーはだいぶ困惑していた。ふつうの会社員はカメラマンから「カメラを見つめて・・・そう、それ!」、「いいねそのポーズ。最高!」とか言われないから、当然と言えば当然である。

 みんな口々に「すごく気持ちいい」、「脱がされる女優の気持ちがわかった」などと言っていた。

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▲平均年齢40歳くらいのおじさんたちが、キャッキャしながら写真を撮られる。

 上の写真を見てもらえば分かるとおり、マランドロは5色で色分けしている。ハットにリボンを巻き、胸ポケットには同色の花。担当の色が決まっているなんてアイドルみたいである。

 色は赤、青、黄、紫、緑で、モチーフは『パズドラクロス』の5属性のドロップ。今年のガンホーアミーゴス全体のテーマは7月28日に発売されたニンテンドー3DS用ソフト『パズドラクロス』なのだ。PCオンラインゲーム担当の僕からすると管轄外だが、ノリで参加した。

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▲仕事とは少し違うけど真剣にやった。これはパレードのコースに入る前に打ち合わせをする僕たち。仲よし5人組。

 さて。じつを言うと、当日は浮かれていたのでこれ以降の記憶が曖昧だ。ここからは写真中心にしようと思う。プロのカメラマンを手配しておいてよかった。

 そもそもこの記事は薄着のお姉さんたちの写真をたくさん載せれば成立するので、僕が書いた文章は全部忘れてもらってかまわない。

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▲ファミ通関係者も踊るぜ。

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 天気は悪かったものの(僕らが踊りだす頃に雨が降り出して、パレードが終わったら止んだ)、涼しかったから踊りやすかった。パシスタのお姉さんたちといっしょに踊る機会はあまりなかったが、観客にはうまいことアピールはできたのではないかと思う。

 小さな子に手を振り、「寒いけど風邪ひかないでね」と声をかけ、ポケットに挿していた花は途中でおばあちゃんにプレゼントした。「ガンホーにはいい男の集団がいるぞ」と印象を持ったに違いない。

 後半、沿道に並べられたイスが空いていたので、足を組んで座って堂々と休んでいたら、隣りにいた外国人のお兄さんは大いにウケて握手を求められた。これが自由というものさ。

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▲『パズドラクロス』買ってくれよな!

★★★来年もチャレンジしようぜ★★★

 今年も最高だった。審査員席のなぎら健壱さんに写真を撮ってもらえなかった悲しみを差し引いても最高だった。

 じつは浅草サンバカーニバルへの参加は去年でラストだと言われていた。それなのに、どうして参加を決めたのか。打ち上げのときに少しお時間をいただき、ガンホー社長の森下さんに話を伺った。

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▲めちゃくちゃ笑顔で「クロスオン!」

 森下さんいわく、サンバをやめるかどうかという点より、単純に新しいことにチャレンジしたい気持ちが大きかったのだという。ねぶたやよさこい、阿波踊りなど、いろいろなイベントを調査したが、300人規模の大人数で参加できて、自由に楽曲やダンスを構成できるイベントはそうそうない。

 規模感とやりやすさで言えば、現時点では浅草サンバカーニバルがベスト。「サンバをやったつもりはないんです。振り付けにヒップホップを取り入れたりして、今年は“チャンバ”だったんです」と森下さん。

 メディア陣が「チャレンジ+サンバということですか?」と聞くと、「そうですね。そういうことにしましょう」。どこまで本気かわからない。

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▲パレードルート傍のホテルの窓に「びばさんば」の文字が。地域全体を巻き込んでる感じがたまらない。

 「来年も浅草サンバカーニバルに参加しますか?」という質問には、「まだ考えていませんが、参加するとしたら違うことをやりたいですね。チャレンジングなことを」という返答があった。

 何をやるかわからないけど、つぎもチームに加えてください。

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▲打ち上げの様子。メーカーさんと仲よくするのも僕の仕事なので、こういう取り組みはすごく助かる。

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▲来年、もしサンバに参加するのだとしたら、僕もアンドレ先生みたいな衣装がいいです。

『パズドラクロス』公式サイト

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ファミ通グループでおもにPCのオンラインゲームを担当。企画記事を作るのが好き。
『まいにちがβテスト』は、ミス・ユースケがPCオンラインゲームで遊んだり考えたりしたことをテーマにしたブログです。タイトルには「つねにβテスト時のわくわく感を抱きながらゲームを遊び、実験的な企画もやっていきたい」という意味を込めていると、後付け設定的に考えました。

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