【ガルパングッズプレゼント】知れば知るほど日本戦車は魅力的『World of Tanks』

公開日時:2013-12-25 00:00:00

 昨日(2013年12月24日)、オンライン戦車ゲーム『World of Tanks』(以下、WoT)に日本戦車ツリーが実装された。

 僕はものすごく戦車が好きというわけではないが、日本の戦車には興味がある。これを機に本格的に『WoT』を始めてみたいとも考えている。僕と同じ考えの人はわりと多いだろう。

 まずは日本の戦車のことを知りたい。メディア向けの日本戦車体験会に参加して、ウォーゲーミングジャパンのミリタリーアドバイザー・宮永忠将さんから、日本戦車に込められた思想や開発に当たっての解釈を聞いた。

★トラクターから戦車へ

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▲宮永さんの話はとてもおもしろい。

 戦車が初めて登場したのは、1914年7月28日に勃発した第一次世界大戦。当時は新兵器として機関銃が本格導入されたばかりで、歩兵が大軍で突撃してもばたばたとなぎ倒されてしまっていた。

 歩兵の犠牲を減らしながら進軍するにはどうすればいいか。その解決策が「農業用トラクターに鉄の箱をかぶせる」である。

 トラクターは馬力があるので荒地でもぐいぐい進軍できるし、重い兵器も積める。鉄の箱でガードを固めれば無敵だ。その発想、シンプルすぎてそうそう出ないぞ。

 ちなみに、最初に実用的な鉄箱トラクターを作ったのはイギリス海軍とのこと。その兵器の開発コードが“特殊水槽(Water Tank)”で、そこから転じて“Tank”になったのだという。

 農業だったり水槽だったり、戦車が意外なところから生まれたことに驚き、同時に世界の水槽を紹介する『World of (Water)Tanks』という企画が思い浮かんだ。意外となじむかもしれない。

 戦車開発当初のコンセプトは歩兵を守りながら敵の塹壕を突破すること。敵を倒すためではなく、味方を守るための優しい兵器なのだ。戦車の半分は優しさでできている。

 何より、農家の次男として戦車の原形=トラクターというのがうれしい。

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▲これは僕の実家のトラクター。乗車している僕の頭にモザイクがかかっているのは、別タイトルのかぶりものを着けているからだ。いやらしいわけではない。

★不安解消の御守り=戦車?

 日本が戦車を必要とした理由は他国と違い、不安とコンプレックスから。これはこれで人間味のある理由だ。

 日本は第一次世界大戦に参加はしているが、ヨーロッパで激しい戦いを経験しているわけではない。なので、「今後、自分たちは欧米と対等に戦えるのか」という漠然とした不安があり、軍事力の象徴として戦車を欲したそうだ。神頼みをしたいがために神社を作るようなものか。

 でも、当時の日本は車関連の技術革新は遅れていたし、何より大戦が終わったばかりだから軍の予算は大幅カット。それでも戦車を作らなければならない。僕がそんな板ばさみ状態になったら逃げ出して海を見に行く。

 日本国内では、

・各国には兵器が余っているんだから安く買えばいいじゃないか派
・いざというときに海外からしか買えないのは危ういから独自開発派

 の声が挙がったが、最終的には独自開発派の声が通り、1925年に独自戦車開発計画がスタート。1931年には八九式中戦車の量産も始まった。

 これらの戦車は満州事変(1931年)、盧溝橋事件(1937年)などの中国戦線で大活躍。世界的に見てもだいぶ早い段階で大量生産に成功しているようだし、予算がないとか言っていたわりに、とんとん拍子に物事が進んでいる。

 ちなみに、『WoT』に登場する九五式軽戦車や中国ツリーに組み込まれている九七式中戦車(1937年)は、量産時点では世界第一線級の性能。しかも、ディーゼルエンジンなどの独自技術も盛り込まれている。ディーゼルエンジンはガソリンと違って燃えにくいため安全性が高く、燃費がいいので1回の補給で長時間の運用が可能だ。

 日本のものづくり技術はすごいとよく言われるが、昔からそういう立ち位置だったのか。

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▲真面目に話を聞くメディア陣。

★日本の戦車は一概には弱いとは言えない

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▲Tier9の中戦車“Type 61 Tank(61式戦車)”はゴジラとも共演した。

 ミリタリーファンの世界では、日本の戦車は弱いと言われがちだ。

 理由は、各国の戦車が一気に進化した1939~1941年のあいだ、日本の戦車開発が予算の関係などで停滞していたから。周りのみんなが大人の階段を上っているのに、苦学生の日本はバイトが忙しくてコンパにも参加できなかったのである。

 とはいえ、それは史実上の話。『WoT』では作られた時代ではなく性能をもとにランク付け(ゲーム中では“Tier”と表記)されるので、同時代の戦車にぶつかるとは限らない。

 それに、一部の車両は変わった特性を持っているので、一概に弱いとは言えないのだ。通好みな部分が「日本っぽいなー」と思う。

【Tier7 中戦車】Type 5 Medium Tank Chi-Ri(五式中戦車 チリ)

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▲改造すると半自動装填装置が追加され、75mm砲の3連射が可能になる。総合性能はTier7としてはもの足りないけど、瞬間的な火力はとても高い。

【Tier10 中戦車】STB-1

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▲現時点での日本中戦車の最終型。威力の高い105mm主砲を装備しており、砲塔を大きく下げられるため、斜面に隠れながら砲塔だけ出して砲撃できる。

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▲今回のアップデート8.10で日本マップ“隠れ里”も実装された。テストサーバーでの名称は“HIDDEN VILLAGE”だった。“秘伝ビレッジ”とローマ字読みをしても忍者っぽくてかっこいい。

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▲富士山っぽい山があったり、白川郷みたいな集落の中に五重塔があったり。外国人が考える日本の詰め合わせである。

★オリジナルグッズ争奪射撃戦

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▲このなかから1種類をファミ通.com用にもらった。

 最後に、体験会に参加したメディアによる読者プレゼント用グッズの争奪戦が行われた。

 射撃で得点が高かった順に好きなグッズを選というルールで、グッズはこのために作られた特別仕様。ほかでは出回っていない。激レアである。

 結果を言うと、優勝したのは僕(さらっと自慢しました)。この手の射撃ゲームは得意なのだ。

 コツは視線と腕を一直線にすることと、少し上を狙うこと。このブログで珍しく攻略情報を書いたと思ったら、ゲームではなくリアルの射撃の攻略法。縁日の射的などで活かしていただければ幸いである。

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▲「この辺からでいいですか?」。小ボケを挟んで、

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▲スタッフさん「だめです」。怒られる。

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▲2発撃って合計150点。すごいだろう。ゲームの腕はそれほどでもないので、こういうのはどんどん自慢していく。へっぽこだし仕事は遅いけど射撃はうまい。のび太くんみたいだ。今後は綾取りも練習していきたい。

『World of Tanks』公式サイト

『World of Tanks』ファミ通.com作戦司令部
※ファミ通.com内の『WoT』まとめサイトです。

(C) Wargaming.net


★ガルパン×『WoT』のタペストリーを抽選で10名様にプレゼント

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▲これです。

 射撃ゲームで獲得した“World of Tanks meets ガールズ&パンツァー 秋葉原上陸作戦です”用ビジュアルを使ったタペストリーを、抽選で10名様にプレゼント。下記の注意事項を読んで応募フォームからご応募ください。

<注意事項>
◎応募期間は2014年1月8日(水)23時59分までとなります。
◎ひとりにつき、応募は1回まで。複数応募された場合でも、当選はひとり1口までとなります。
◎賞品、郵便番号、住所、氏名、電話番号、メールアドレス(パソコンのメールアドレスのみ)は必須項目です。 入力漏れや誤入力がある場合は、応募を受け付けられません。
◎当選発表は、賞品の発送(2014年1月下旬予定)をもって代えさせていただきます。また、発送先は日本国内に限ります。
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ファミ通グループでおもにPCのオンラインゲームを担当。企画記事を作るのが好き。
『まいにちがβテスト』は、ミス・ユースケがPCオンラインゲームで遊んだり考えたりしたことをテーマにしたブログです。タイトルには「つねにβテスト時のわくわく感を抱きながらゲームを遊び、実験的な企画もやっていきたい」という意味を込めていると、後付け設定的に考えました。

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