インディーゲーム開発を行うTwice DifferentがSteamにて発売を予定しているローグライトストラテジーゲーム『Winnie's Hole』が注目を集めている。
本作は『クマのプーさん』原作童話のパブリックドメイン入りにより実現したタイトル。プレイヤーはプーの体内に入り込んだウィルスとなって、細胞組織を作り換え、プーの身体を触手や複数の口などに覆われた恐ろしい姿へと変貌させていくことになる。
ウィニーズ・ホール - ゲームアナウンストレイラー
ゲームとしては、ランダム生成されるプーの体内の細胞組織を探索。その構造を突然変異させて作り換えていくことで、能力の相乗効果などを発揮できるようにし、プーが出会うさまざまな動物たちへの感染拡大を目指すというもの。こうしたゲームプレイで引き起こした数々の突然変異が、プーの外見にも反映されるようだ。
新たな突然変異やアップグレード、さらにはプレイアブルキャラクターのアンロック要素もあるとのこと。プー以外の動物たちを突然変異させた姿も見ることができそうで、期待が高まる。
本作は今年6月に発表済みのタイトルだが、スウェーデンのインディーゲーム特化型マーケティング専門会社・Neon Noroshiの公式X(Twitter)が10月6日に行った投稿を切っ掛けに、日本語圏での認知度が高まったようだ。
『クマのプーさん』の著作権保護期間が終了したため様々なプーさんのゲームがでていますが、『Winnie's Hole』はかなりキてます。
プレイヤーがウィルスになり、プーさんの細胞を捕食して突然変異を起こし、宿主のプーさんをクリーチャー化するゲーム。https://t.co/VBwJWwpzGH https://t.co/qy0smaHcjo
— NeonNoroshi (@NNoroshi)
2023-10-06 17:52:20
『クマのプーさん』は2022年に原作童話が95年の保護期間を過ぎてパブリックドメイン入りしており、知的財産権に左右されない利用が可能となった。これを活用してプーが殺人鬼となるホラー映画も制作され、日本でも『プー あくまのくまさん』のタイトルで公開されている。
『Winnie's Hole』もこうした流れを汲むゲームと言えるが、パブリックドメイン化によって“なんでもアリ”になったわけではなく、たとえばディズニー版の『クマのプーさん』といった派生作品の権利を侵害してはならないといった注意点がある。
開発側にとっては気を付けるべき点も多そうだが、非常にユニークなゲームとして無事に発売されることを期待したい。
※画像はSteamページから引用