サイゲームスより配信中のiOS、Android、PC(DMM GAMES)対応ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』。2021年11月18日、公式サイトに“???”という謎のキャラクターのプロフィールが追加された。

 かねてより、11月下旬に新ストーリーが追加され、その中で“見たことのないウマ娘”が登場することが明かされていた。

 すでにネット上でいろいろと議論されている話だが、もし、“???”の彼女がその“見たことのないウマ娘”だとするならば、やっぱりメジロブライトであろう……というのが本記事の趣旨である。

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4月19日生まれの牡馬でメジロ家と言えば

 まず、謎のウマ娘のプロフィールを確認しておこう。

  • 名前:???
  • CV:???
  • 誕生日:4月19日
  • 身長:157cm
  • 体重:微増(まあ、食べ過ぎました~)
  • スリーサイズ:B84、W59、H81

''「あら、わたくしの出番ですか?
 では、今から準備いたしますね~」''

おっとりでマイペースなメジロ家のお嬢様。
そんな性格も手伝ってか不器用なところがあり、メジロ家のウマ娘ながら周囲の期待は高くない。
それでも自分のペースを崩さず、最後まで自分を貫き通す姿勢から、実はメジロ家の中でも一番の大物なのかもしれないという噂も。

出典:『ウマ娘』公式サイトより

【ウマ娘】新キャラはメジロブライト? 誕生日やシルエット、プロフィールから正体を考察
※画像は『ウマ娘』公式サイトより。

 この中でわかりやすいポイントは、まずメジロ家であること。続いて4月19日生まれで、右耳に飾りがついているため、モデルとなった競走馬が牡馬であるということ。メジロブライトは、そのすべての条件に当てはまる。

 『ウマ娘』のこの子は身長157センチとなっており、スリーサイズもそこまで大きいわけではない。一方のメジロブライトも体重が446キロ~470キロ程度で、馬格としては少し小さめから標準的といったところだ。

スペやフクキタルなど『ウマ娘』登場キャラとの死闘

 筆者は以前から、「メジロブライトはなぜウマ娘化しないのだろう?」と不思議でしかたがなかった。その理由は、彼の生い立ちや戦績を見ればわかる。

クラシック戦線でのフクキタルやスズカとの対決

 メジロブライトは1994年4月19日生まれ。ブライトはメジロドーベルとともにメジロライアンの初年度産駒であり、彼の代表産駒でもある。このことだけを取っても、キャラクター的な絡みがいろいろと考えられるだろう。

 デビューは1996年で、同期にはサイレンススズカ、マチカネフクキタル、タイキシャトル、シーキングザパール、メジロドーベルらがいる世代だ。ブライトはデビュー直後の評価はあまり高くなかったが、デイリー杯3歳Sでシーキングザパールの2着に突っ込んできたり、1997年初頭の共同通信杯4歳Sに勝利したことでクラシック候補の1頭に数えられるようになる。

 クラシック戦線は、GIを勝つことこそできなかったものの完走。皐月賞では4着、ダービーは3着(勝ち馬はともにサニーブライアン)。菊花賞ではマチカネフクキタルの3着に入り、ステイヤー(長距離馬)として活躍する片鱗を見せる。

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念願のGI勝利、そして年下世代の台頭

 1997年の年末に芝3600メートルのステイヤーズステークスに勝利すると、ここからステイヤーとしての才能が開花。明けた1998年は1月のアメリカジョッキークラブカップ、3月の阪神大賞典、5月の天皇賞(春)と連勝し、GI戴冠を果たす。

1998年 天皇賞(春)(GⅠ) | メジロブライト | JRA公式

 こうして古馬トップ級の評価を勝ち取ったメジロブライトだったが、以後はGI勝利には恵まれず。しかし重賞戦線で長く活躍し、スペシャルウィーク、グラスワンダー、セイウンスカイらひとつ下の世代と戦うことが増え、名バイプレイヤー的なポジション(というには残した成績もすばらしいものだが)として見られるようになる。

 1998年の京都大賞典でセイウンスカイの2着で敗れると、同年の有馬記念ではグラスワンダーと1/2馬身差の2着。翌1999年の春はスペシャルウィークと戦い、阪神大賞典と天皇賞(春)で2着。そして現役最終戦となった2000年の京都大賞典ではさらにそのひとつ下の世代であるテイエムオペラオーの台頭を見届けて引退した。

 1998年の天皇賞(秋)でサイレンススズカが散った”沈黙の日曜日”でも5着に入っており、まさに1990年代後半の競馬の歴史を体現したような競走馬なのだ。

新ストーリーはスズカやフクキタルたちが中心に?

 ”???”の子が発表されたのと時を同じくして、新たな育成ウマ娘としてメジロドーベルが実装されることも発表された。ドーベルの発表に合わせたと考えるのならば、やはりこの子はメジロブライトの可能性が高いのではないか。

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 『ウマ娘』のメインストーリーは、いまのところメジロマックイーンを皮切りに、現実の競馬での年代に即した順番でストーリーが進んでいる。現在の最新となる第4章は、ナリタブライアンやマヤノトップガンなど1994~1996年ごろの話になっているが、そのつぎとなると1997年~1998年ごろ。

 もし、”新たなストーリー”というのがメインストーリーのことを指すとすれば、メジロブライトが活躍していた時期と重なる……というわけだ。

すべては推論の域を出ないけど

 と、ここまで書いてきたわけだが、けっきょくはすべて筆者の想像である。当たらずとも遠からず……といったところではないかと思うが、果たして結果はどうだろうか。ぜひ新ストーリーの更新を楽しみに待ちたいところだ。

著者近況:北口徒歩2分

 『ダビスタ』ブームに乗っかって競馬を見始め、現在まで何となく情報を追い続ける。『ウマ娘』のアニメは2期まで視聴済みで、ゲームは配信初日からプレイ。アニメで死ぬほど泣いた。

 課金額は2021年11月現在で約80000円、チームランクはS。微課金勢と言い張っている。

 いまは生まれたばかりのリアル娘の面倒を見つつ、ウマ娘の育成に励む日々を送る。

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