2020年9月30日〜10月3日の期間に開催された“東京ゲームショウ2021 オンライン”(TGS2021 オンライン)。その東京ゲームショウを主催するCESA公認の企画として開催された、“TGS特別企画 メディアアワード2021”の結果を発表する。

 “TGS特別企画 メディアアワード2021”は、ファミ通(週刊ファミ通+ファミ通.com)、電撃オンライン、4Gamerの3つのメディアがそれぞれ独自に、メディアアワード対象タイトルとなるTGS2021 オンライン出展タイトルから、優秀賞(10タイトル前後)と、大賞を選出・発表する企画。

 また、ゲームファンの声として、Twitterの規定のハッシュタグ“#TGSメディアアワード2021”でTGS2021の出展タイトルで気になったゲームへの応援メッセージも募集した。

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 本記事では、ファミ通が選出した大賞と優秀賞、そして特別賞を、ハッシュタグ付きで投稿してくれたユーザーの声(ツイート)と合わせて掲載する。

TGSメディアアワード2021 ファミ通大賞は『ダンジョンエンカウンターズ』

“TGSメディアアワード2021”ファミ通大賞は『ダンジョンエンカウンターズ』! 優秀賞と特別賞も発表【TGS2021】
“TGSメディアアワード2021”ファミ通大賞は『ダンジョンエンカウンターズ』! 優秀賞と特別賞も発表【TGS2021】
“TGSメディアアワード2021”ファミ通大賞は『ダンジョンエンカウンターズ』! 優秀賞と特別賞も発表【TGS2021】

 『ダンジョンエンカウンターズ』は、スクウェア・エニックスがTGS2021期間中にサプライズ発表したダンジョン探索RPG(Nintendo Switch、PS4、Steam/2021年10月14日発売/価格:3520円[税込]※早期購入で20%OFF)。

 ビジュアル表現や演出を抑えた、シンプルなゲームデザインを突き詰めた内容が特徴で、ダンジョン探索とバトルを幾度もくり返しながら、ダンジョンの奥深くへと潜っていく。

 本作を手掛けたのは『FF』シリーズのアクティブタイムバトル(ATB)や、『FFXII』(FF12)のガンビットなどの、革新的なシステムを生み出した伊藤裕之氏。

※『ダンジョンエンカウンターズ』の概要とレビューはこちら

【選評】
 演出や装飾などを徹底的に排し、戦略を考える楽しさ、ダンジョンに潜る緊張感、踏破する喜びと、RPGの魅力をとことん煮詰めて、濃縮したような一品。

 画面や動画からは地味な印象を受けるだろうし、実際にド渋で地味なのだが、進むほどに成長を実感し、ただひたすらに潜ることが楽しくなる。……が、そんなときに訪れる突然のアクシデントと、敵の数値などから感じる底の見えない本作の深淵。絶句し絶望をするも、しばらくするとまた潜りたくなるという、まさにやめどきを見失うゲームになっている。

 すでに仕事を放置して●時間が一瞬で溶けたが、発売後にはいったい何時間が溶けるのか……。これは、ゲーマーにはあまりに危険なタイトル。(ファミ通.com編集長:世界三大三代川)

受賞のコメント

スクウェア・エニックス『ダンジョンエンカウンターズ』プロデューサー 加藤弘彰氏

 敢えてシンプルなデザインにすることで考える力を刺激する、このゲームの本質を評価していただき大変光栄です。ありがとうございます。シンプルだからこそ、プレイのテンポやバランス、ボリュームを大事にし、丁寧に作り上げていますので、ファミ通さんの記事やトレーラーなどをご覧になりビビッと来た方は、攻略方法を考えることが楽しいダンジョン探索に挑戦していただけると幸いです。

スクウェア・エニックス『ダンジョンエンカウンターズ』ディレクター 伊藤裕之氏

 この度は「TGS特別企画メディアアワード2021」にて注目していただき、さらには大賞にまで選んでいただきありがとうございます(泪)。開発、宣伝に携わってくれた方々に感謝するとともに、メディアの皆様には熱い紹介記事を書いていただき、たいへんありがとうございました。文章力とその量に圧倒され、自分も遊んでみたくなりました! 4段階のプレイスピードを設定しました。じっくり派からサクサク派まで自分にあった速度を選んで遊んでみてください。

優秀賞はこの10本

 斬新なアイデアで生み出された新規タイトルから、新たな挑戦を盛り込んだ人気シリーズの最新作まで、優秀賞に選出したのは、下記の10本。なかには、まだ荒削りな部分があるものもあるが、発売までのブラッシュアップや、そのタイトルならではの魅力への期待も込めて選出している。

  • RPGタイム!~ライトの伝説~(アニプレックス)
  • 真・女神転生V(セガ/アトラス)
  • ストレンジャー オブ パラダイス ファイナルファンタジー オリジン(スクウェア・エニックス)
  • ソフィーのアトリエ2(コーエーテクモゲームス)
  • 地球防衛軍6(ディースリー・パブリッシャー)
  • トライアングルストラテジー(スクウェア・エニックス)
  • 信長の野望・新生(コーエーテクモゲームス)
  • FORSPOKEN(スクウェア・エニックス)
  • ファークライ6(ユービーアイソフト)
  • メガトン級ムサシ(レベルファイブ)

特別賞

 今回の“TGSメディアアワード2021”ファミ通賞では特別賞を設定、2作品を選出した。

  • 謎と記憶のラビリンス(そらまめゲームス)
  • チューズ(日本工学院)

 『謎と記憶のラビリンス』は、TGS2021のインディーアワード“センス・オブ・ワンダーナイト2021”でもファイナリストに残った、スマホのアドベンチャー。ウェブトゥーン(縦読み漫画)作品を題材に、漫画ならではの演出をうまく活かした仕掛けが光る。公式サイトで体験版を配信中。

『謎と記憶のラビリンス』 PV TGS2021 ver.

謎と記憶のラビリンス公式サイト

 『チューズ』は、日本工学院の学生たちが作ったパズルゲームで、メビウスの輪の形状で作られたステージをぐるぐると回しながら進む、これまでにない思考と達成感が楽しい。

『チューズ』紹介ページ(日本工学院)

 どちらも今後の作り込みやブラッシュアップなどが求められるものの、ファミ通編集部として期待を込めて特別賞に選出をさせていただいた。

他メディアのアワードタイトルも発表

 今回の弊誌の発表と同時に、電撃オンライン、4Gamerも大賞と優秀賞を発表している。それぞれが選出したタイトルは、各メディアのWebサイトをチェックしてほしい。

ユーザーの声

 Twitterにハッシュタグ付きで投稿されたツイートの中から、ゲームファンの声を一部抜粋してお届けしよう。

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