TGS 2014 メディアアワード“ファミ通.com大賞”に輝いたのは?

東京ゲームショウ 2014期間中に複数のゲームメディアが連携して“メディアアワード”を実施。各メディアがそれぞれの視点で“ルーキー部門”と“インディー部門”を選出した。“ファミ通.com大賞”に輝いたのは?

●“ルーキー部門”と“インディー部門”のノミネートタイトルを選出

 今年もさまざまな発表・出展で盛り上がった東京ゲームショウ 2014。そんな中、複数のゲームメディアが連携して“メディアアワード”という新たな取り組みをスタートさせていたことはご存じだろうか。これは、東京ゲームショウ 2014出展タイトルを対象に、各メディアがそれぞれの視点で“ルーキー部門”と“インディー部門”のノミネートタイトルを選出。東京ゲームショウ 2014閉会後、大賞作品を決めるというものだ。ファミ通.comではプレイ可能なタイトルの中からノミネート作品を選出(映像出展タイトルは除外)。それでは、ファミ通.comが選んだノミネート作品、そして大賞タイトルを発表していこう。

▲ノミネート作品にはステッカーを貼らせていただきました。

【ルーキー部門】

ノミネート作品
 『Evolve(エボルブ)』(2K)
 『サイコブレイク』(ベセスダ・ソフトワークス)
 『Bloodborne(ブラッドボーン)』(ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア)

■大賞:『Evolve(エボルブ)

 『Left 4 Dead』の開発を手掛けたTurtle Rock Studiosの最新作『Evolve(エボルブ)』。ハンター4人vs.1体のモンスター。こう聞くと、ふつうのマルチプレイアクションゲームと感じるかも知れないが、本作のキモは、どちらもプレイヤーが操作するということ。火力に優れている、罠を仕掛けられる、回復が行えるなど、ハンターには特性の異なる4つのクラスが用意されている。ただし、単独でモンスターを相手にしても勝てる見込みはない。モンスターを狩るためには、それぞれが力を合わせることが求められる。これが本作の優れたレベルデザインのひとつ。一方、モンスターは他モンスターを撃退、捕食することで見た目が変化し、能力も向上する。タイトルの“Evolve”とは直訳すると“進化”。もうひとつの優れたレベルデザインがこの“進化”だ。プレイして感じたのは、1対1の状況ではモンスターがハンターを圧倒できるが、4人を相手にした場合、状況は一変するということ。とくにゲームスタート直後は、モンスターはいかにハンターの目を逃れて進化するか、という行動が必須となる。
 ……とざっくりと本作の概要を説明したが、編集部がもっとも評価したのは“マルチアクションゲームに新たなエッセンスを取り入れた”という部分。言葉で言うと容易いが、アイデアとして思い浮かんだとしても高い技術力がなければ実現はできないし、綿密な設計を行わなければ戦術部分が破たんしてしまう。また、共闘と対戦という、複数プレイでの基本となるふたつのルールを融合させて昇華させたという点においても、エポックメイキングなタイトルだと断言する。

※『Evolve(エボルブ)』公式サイト


【インディー部門】

ノミネート作品
 『プチコン3号』(スマイルブーム)
 『ZODIAC(ゾディアック)』(kobojo)
 『6180 the moon』(Turtle Cream)

■大賞:『6180 the moon

 誤解を恐れずに言うと「ゲーム性はさほど高くない、いわゆる雰囲気ゲーでは?」というのが最初の印象だった。ゲームプレイを進めていって初めて、それが間違いだったことに気づく。雰囲気ゲーなんてとんでもない。プレイヤーをのめり込ませる魔力を秘めた奥深いゲームだった。ゲーム自体はとてもシンプルな作りで、ステージに配置されているトゲなどの障害物に当たらないように白い丸(月)をゴールまで運ぶというもの。アクションはたったひとつ、ジャンプのみだ。だが、このジャンプがただのジャンプではない。画面の上下はつながっており、月をジャンプさせると一直線に飛んでいき、上にジャンプした月は画面下から、下に飛んだ月は画面上から姿を現す。序盤こそ単純な構造のステージだが、進めていくにつれてレベルデザインの巧妙さに目を見張る。クラシカルな絵力と障害物の配置の妙。入り混じるスピード感と浮遊感。これこそ、本作がプレイヤーをのめり込ませる魔力の源泉であり、ファミ通.comが大賞に選んだ理由だ。伝わる人にだけ伝わればいいというつもりでたとえるならば、“『wipEout 64』をプレイしているときのあの感じ”に似ている。
 ちなみに、本作はE3 2014の“Nintendo Digital Event”にて、ニンテンドーeショップで配信予定のインディーデベロッパータイトルを中心としたトレーラーの中でWii U用ソフトとして紹介されていたので覚えている方もいるだろう。現在、Steamで配信されているので、気になる方はぜひ遊んでみてほしい。

※開発を手掛けるTurtle Cream公式サイト
※steamのダウンロードはコチラ


 以上、ファミ通.comが選んだノミネート、大賞タイトルでした。改めてですが、ファミ通.comとしてはノミネート作品の数を絞っています。理由は納得いくまでプレイして決めているから。来年以降もこの方針は変えず、読者の皆さんの参考となれば幸いです。

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