エレクトロニック・アーツが、2021年10月22日に発売予定のミリタリーFPSシリーズ最新作『バトルフィールド 2042』の世界観を伝えるストーリー動画“エクソダス”を公開した。
難民集団“ノーパット”の1グループが航行する軍艦エクソダスをめぐる攻防戦が描かれるこの動画では、なんと旧作『バトルフィールド4』に登場したアメリカ系の元特殊部隊員“アイリッシュ”が登場。アイリッシュはプレイアブルキャラクターの“スペシャリスト”のひとりとしてゲーム中にも登場する。
『バトルフィールド 2042』でのアイリッシュは、2種類の専用装備と、つねにボディアーマーを装備している固有能力を持つ、工兵(エンジニア)系のスペシャリストとなる。
- キンブル・“アイリッシュ”・グレイブス
- 固有装備: “フォーティフィケーションシステム”で2種類の異なる装備を展開できる
- DCS デプロイアブル・カバー
- いかなる平面にも展開可能な遮蔽物。マップ上に複数設置可能
- 独自のHPを持ち、ダメージを与えて破壊可能
- APS-36 シュートダウン・センチネル
- 設置しておくことでグレネードやロケット弾などの爆発物に反応して無効化する
- カウンター戦術として、EMPやハッキングで無効化できる
- DCS デプロイアブル・カバー
- 固有能力: ベテラン
- 常に少量のボディアーマーを装着して出撃できる。アーマーは倒れた敵から弾を回収する際に回復できる
アイリッシュは、5人目に発表されたスペシャリストとなる(スペシャリストは本作のローンチ段階で10人登場予定)。なお本作の予約特典として、アイリッシュの装備の見た目を変えるレジェンダリースキンが提供される。
国なき者たちが明日のために戦う『バトルフィールド 2042』の世界
今回の動画は、公式サイト等で展開されていたストーリー“ノーパットの旅”のフィナーレを飾るストーリー映像として、今作の背景を明かすものとなっている。
公開に先立って各国記者向けに行われたプレスブリーフィングでは、シングルプレイのキャンペーンモードがなくマルチプレイに特化した本作ならではの世界観を伝える方法として、こうしてさまざまな短いエピソードを組み合わせて語る手法を選んだことが明かされた。
“エクソダス”トレイラーの背景
本作の世界は、急激な気候変動により資源枯渇が厳しくなり、多くの国が崩壊した2042年。残された米露の緊張が高まるなか、帰る国のない難民集団ノーパットとなった人々には、自分たちの生存のためにさまざまな思惑があった……。
エクソダストレイラーに登場したアイリッシュと謎の声の男“オズ”は、そうしたノーパットを率いるリーダーたち。アイリッシュがエクソダス号に乗り込んだ人々を戦火から遠ざけようと動く一方、オズはノーパットをまとめることで大国に対抗する新勢力を築き、旧世界の遺物である支配体制を打ち砕こうと暗躍していた。
エクソダストレイラーの結末は、オズの指示した襲撃によって両者が決裂し、アイリッシュが自らノーパットの兵士“スペシャリスト”たちとともに戦うことにより能動的に自分たちを守り、戦いを終結させるよう決意したことを意味する。
ゲーム中にも間接的なストーリーテリングが
また本作では、ゲーム中の環境などを通じたストーリーテリングも活用しているとのこと。これは、マップ中に見られる警告や標識、乗り捨てられたクルマなどを通じてそこで何があったのか推測できたり、勢力争いと関係する大企業のロゴがさまざまな場所で見られたり、あるいはアメリカ側やロシア側のプロパガンダ通信などを通じてそれぞれの見解がわかったりするといったもの。
『バトルフィールド 2042』は、プレイステーション5/Xbox Series X|S/PC(最大128人対戦対応)、およびプレイステーション4とXbox One(最大64人対戦対応)で発売予定。
ゲーム内容としてはシリーズの核である大規模マルチプレイ対戦(全面戦争モード)を基本としつつ、旧作コンテンツも含めたトリッキーなモードを自作できる“バトルフィールド ポータル”というモード、そして詳細が未だ未公開の分隊ベースの新モード“ハザードゾーン”の三本柱を搭載予定となっている。