ファミ通.comの編集者&ライターが2021年夏のおすすめゲームを語る連載企画。初回で取り扱う作品は、『JUDGE EYES:死神の遺言』(以下、『ジャッジアイズ』)です。
【こういう人におすすめ】
- 木村拓哉さんのファン
- 法廷サスペンスのファン
- 『龍が如く』シリーズのファン
メタボIKEDAのおすすめゲーム
『JUDGE EYES:死神の遺言 新価格版』/『JUDGE EYES:死神の遺言Remastered』
- プラットフォーム:PS4
- 発売日:2018年12月13日(新価格版は2019年7月18日発売)
- 発売元:セガ
- パッケージ版:あり
- ダウンロード版:あり
- プラットフォーム:PS5、Xbox Series X|S
- 発売日:2021年4月23日
- 発売元:セガ
- パッケージ版:あり(Xbox Series X|S版はデジタル配信のみ)
- ダウンロード版:あり
- 公式サイト
『JUDGE EYES:死神の遺言 Remastered』プロモーションムービー
まだまだ終息する気配がないコロナ禍と、真夏の猛暑の中で迎える2021年のお盆シーズン。海や山など、レジャーに出掛けたいところではあるが、やはりこの夏も不要不急の外出を避け、家で過ごすという人が多いことだろう。
そんな中で遊ぶ1本としてオススメしたいのが、セガから発売中の『ジャッジアイズ』だ。本作は、東京・神室町が物語の主要な舞台となるなど、『龍が如く』シリーズと世界観を共有しつつ、新たな主人公、新たなストーリーで描かれるリーガルサスペンスアクション。作品の発表時には、国民的人気俳優・アーティストの木村拓哉さんが主人公・八神隆之役を務めることがアナウンスされ、大きな注目を集めることになった。
本作の特筆すべきポイントは、“主演・木村拓哉”という反則級の大仕掛けに留まらず、多彩な遊びが詰め込まれたゲーム内容もユーザーから高い評価を受けている点だ。
また、2021年5月7日には、『ジャッジアイズ』シリーズの続編となる『LOST JUDGMENT(ロストジャッジメント):裁かれざる記憶』がPS4、PS5、Xbox One、Xbox Series X|S向けタイトルとして発表(2021年9月24日発売予定)。主役は『ジャッジアイズ』と同じく木村拓哉さん演じる八神。そのほか、『ジャッジアイズ』の主要キャラのひとり源田龍造役を演じた中尾 彬さんの続投が明かされたほか、新たな俳優キャストとして玉木 宏さん、山本耕史さん、光石 研さんの出演も発表されている。
『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』ティザートレーラー
というわけで、間もなく続編が発売されるというこの夏こそ、『ジャッジアイズ』をプレイするには最適な時期というわけだ。以下では、本作の魅力について筆者なりに考えているポイントを紹介していく。
本格的なリーガルサスペンスに引き込まれる!
龍が如くスタジオの作品といえば、大人のエンターテインメントとして楽しめるストーリーが収録されることが魅力のひとつだが、それは『ジャッジアイズ』においても変わらない。むしろ、重厚なリーガルサスペンスが展開されるこの作品こそ、スタジオの強みが活かされているといっても過言ではない。
弁護士としての将来を嘱望された主人公・八神隆之は、とある殺人事件の裁判で奇跡的な無罪判決を勝ち取り、一躍時の人となるのだが、八神の弁護で救われたはずの被疑者が、釈放後に恋人を惨殺するという事件を起こしてしまう。
このショッキングな出来事によって、八神の弁護士としての評価も一変してしまっただけではなく、八神自身も弁護士としての誇りや信念を失いかけてしまうことに。『ジャッジアイズ』のドラマがスタートするのは、それから3年後ーー。
八神は神室町で便利屋まがいのしがない探偵に身をやつし、無為な日々を過ごしているのだが、そんな折、巨大歓楽街・神室町で猟奇的な連続殺人事件が発生。この事件の調査を進める八神だったが、徐々にこの事件の背後に潜む影の存在や、自身の挫折のきっかけとなった3年前の殺人事件とのつながりに気がつくことに……。
ネタバレになり過ぎない程度にストーリー序盤の展開を説明すると上の通りだが、その練り込まれたシナリオはまさに映画や小説さながら。謎が謎を呼ぶスリリングな展開が怒涛のように続き、いったんゲームを始めるとエンディングを迎えるまで気になって仕方がない、という内容だ。
アクションバトルがとにかく爽快。有料DLCで八神を超人化を楽しむのもアリ
『ジャッジアイズ』のバトルシステムは、同じスタジオの作品である『龍が如く』シリーズを下敷きにしており、操作方法には共通点も多い。ただ、プレイフィールは異なっており、テンポのよさや爽快感が前面に押し出されたものになっている。
大きな特徴は、八神が“円舞”と“一閃”というふたつのバトルスタイルを体得しており、好きなタイミングでスタイルを切り換えられるという点。
円舞は、流れるような華麗な動きで攻撃をくり出していくスタイルで、回転しながら攻撃する技が多いため、複数の相手を巻き込みやすい。
もうひとつの一閃は、直線的な攻撃が多く、1対1の状況下でとくに効果を発揮するスタイル。ラッシュコンボやフィニッシュブロウで相手のガードを崩しやすく、1発の攻撃の威力が高い。
敵の数や強さなど、バトルの状況によってスタイルを切り分けながら戦うのが基本なのだが、前述のとおりいずれも気持ち良くプレイできる。
また、別途費用は掛かるものの、有料DLC“究極・仙薬パック”などを購入すると手に入る仙薬を使うと凄まじい威力の攻撃が放てるようになるので、アクションゲームがどうしても苦手という方や、すでに通常プレイで1度クリアー済みという方は、試してみてもいいかもしれない(八神が『ド〇ゴンボール』さながらの人間離れした技を繰り出す姿が見ていて楽しい)。
木村拓哉さん演じる八神を見るのがやっぱり楽しい
すでに本作をプレイした数多くのプレイヤーが各所で語っていることではあるが、なんだかんだ言っても八神(=木村拓哉さん)を自由に操作できるのは、ほかのゲームは味わえない大きな魅力だ。
ゲームクリアーまで数十時間にわたって八神を操作し、街を探索したり、立ち塞がる敵をなぎ倒していくうちに、プレイヤーキャラクターとして八神(=木村拓哉さん)に感情移入していく過程はちょっと不思議な感覚と言える。
また、本作には、事件の真相に迫るための調査アクションや、ストーリーの本筋から外れた探偵業の中で発生するサイドケースといった要素があるのだが、そうした中には八神が変装をするシチュエーションがあったり、思わずクスリと笑ってしまうようなコメディタッチの展開も。こうした状況化で八神(=木村拓哉さん)のふだんは見られないような姿を堪能できることもファンにはうれしい要素だろう。
以上、ごく一部にはなるものの『ジャッジアイズ』の魅力を紹介してきた。繰り返しになるが、9月26日は本作の続編『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』が発売される。
『ジャッジアイズ』のメインストーリーは作中で完結しているので、必ずしも『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』をプレイする前に『ジャッジアイズ』をクリアーしておく必要はないが、その世界観をより深く楽しむためには前作をプレイしておいても損はないだろう。
なお、2021年8月18日(水) 23時59分までは、PS Storeで『JUDGE EYES:死神の遺言Remastered』および『JUDGE EYES:死神の遺言 新価格版』のダウンロード版がそれぞれ25%オフの1485円[税込]となっている。未プレイという方はこの機会に遊んでみてはいかがだろうか。