エレクトロニック・アーツのバトルロイヤル型FPS『Apex Legends』で、来週開幕予定のシーズン7の情報がついに解禁。先日オンライン開催された先行体験イベントから、実際のプレイやインタビューを通じてわかった、待望の新マップや新キャラ、初となる運転可能なビークル(乗り物)要素などの詳細をまとめてお伝えしよう。
新レジェンド“ホライゾン”は、重力を操るお母ちゃん
さて、シーズン7で実装される新レジェンドのホライゾンは、すでに明かされているように重力操作を得意とするキャラクターだ。各アビリティの実際の内容も、“ブラックホールの事象の地平面(イベント・ホライゾン)に飲み込まれる前に生還した”という彼女のバックストーリーを活かしたもの。
戦術アビリティの“グラビティリフト”は反重力場を生成してかなり高く飛び上がれ、逆にアルティメットアビリティでは極小ブラックホールを放って周囲のプレイヤーを引きつけるという、移動のブーストと阻害に長けた設計となっている。狭い通路などでブラックホールを出されるとなかなか厄介だ。
- パッシブアビリティ: スペースウォーク
- 空中制御が向上し、落下の衝撃を抑制する
- 具体的には、通常は着地後に一瞬入る硬直時間が減り、すぐに次の行動に移れる
- 空中制御が向上し、落下の衝撃を抑制する
- 戦術アビリティ: グラビティリフト
- 反重力場を生み出し、プレイヤーを高く上に打ち上げる
- オクタンのジャンプパッドよりも垂直的な動きになる分、高く飛べる
- 敵プレイヤーに対しても効力を発揮するので、相手の襲撃を崩すような使い方も可能
- 反重力場を生み出し、プレイヤーを高く上に打ち上げる
- アルティメットアビリティ: ブラックホール
- 極小のブラックホールを放ち、周囲のプレイヤーを引きつける
- 移動スピードに制限は受けるが徒歩で脱出は可能
- 吸い寄せられて手間取っているうちにグレネードを投げ込んでしまうという手が使える
- ブラックホールの非常に近くにターゲットがいる場合、吸い込みエフェクトでキャラが少しずれて見えることがあるようなので注意(射撃訓練場のダミーで確認)
- 極小のブラックホールを放ち、周囲のプレイヤーを引きつける
ちなみにプレイ中のセリフは、かつて置いてきてしまった息子に再会する約束をしたことを反映してか、研究者らしい内容に明るいお母さん感が時折混じってくるのが、これまでいなかった感じ(ちなみにブラックホールに囚われている間に87年が経過していたので、地上年齢では中々なことになる)。
新マップ“オリンパス”&3人乗りビークル“トライデント”
そして本シーズンでは、待望の第3マップとして空中都市“オリンパス”が登場。さらに初の操縦可能なビークルとして“トライデント”が投入される。
オリンパスは本作と世界観を共有する『タイタンフォール』の未来都市をイメージしつつ作られたそうで、これまでのマップとは異なり完全に人口建造物で構成された、同心円状に広がる空の浮き島となっている。
特色としては、所々に地面がない場所がある点や、マップを大きく横断するワープトンネル“フェイズランナー”の存在が挙げられるだろう。ちなみに開幕から2週間は探索モードが用意され、戦わずにじっくり見て回れるようになっている。
- 地上から遥か高くに浮かぶ空中都市
- マップサイズとしてはキングスキャニオンより少し大きく、ワールドエッジよりは小さい
- ビークルの使い道がある程度には大きく、かといって「ビークル必須」というプレッシャーをかけない程度のバランスという設計意図
- ホライゾンがかつて研究ミッションに出発した場所であり、ローバの両親がレヴナントに殺された場所(盆栽プラザ)でもある
- マップサイズとしてはキングスキャニオンより少し大きく、ワールドエッジよりは小さい
- 空中ブリッジなどで繋がっており、所々に地面がない場所がある。落下すると一発で死亡(復活は可能)
- 中央の巨大タービンを中心に同心円状に広がっている
- 内周部と外周部の境目には“フェイズランナー”と呼ばれるワープトンネルが存在し、レイスのディメンションリフトのようにマップ西部←→中央付近のハモンドの研究所←→マップ東北部の“リフト”間を高速移動できる
- リフトはドーム状のエネルギー場に包まれたエリア。中心部に浮かぶ球体に飛び込むとフェイズランナーで中央部に移動できる。逆に中央からの移動時は高所から射出されてスカイダイブで降下する形になる
- 内周部と外周部の境目には“フェイズランナー”と呼ばれるワープトンネルが存在し、レイスのディメンションリフトのようにマップ西部←→中央付近のハモンドの研究所←→マップ東北部の“リフト”間を高速移動できる
- 北西部にはワールドエッジに停泊していたKDFスーパーキャリアー(日本語での位置名称は“母艦”)がある
- 大きく分けて4つに分かれており、チョークポイント(プレイヤーの流れが集まる狭い通り道)が多いことから、守備系の能力に長けたレジェンドが活躍する
- シーズン7開幕から2週間は、期間限定モードとして探索モードが選択可能になっており、戦わずにじっくり見て回れる
- 少人数でスタート可能で、安全地帯が狭くなっていく中で実際に動いてみることでルート開拓・把握を行える。
- 非戦闘モードとなっていて銃はダメージを与えない。リングが狭くなったら再スタートし、3ラウンド行われる
ホバービークル“トライデント”
そしてマップ内各所に置かれているビークル“トライデント”も注目。ブースト機能などもついており、マップ内を高速に移動できる。
なおトライデント自体に戦闘能力はなく、あくまで移動手段としての設計になっているが、両サイドに乗り込んだ仲間が撃つことができたり、機体上部にアビリティ武器を設置可能だったりもする。
- 3人乗りの乗り物で、マップ内各所に置かれている(マップで確認可能)
- 運転席に1名が座り、両サイドに仲間を1人ずつ配置可能
- 操縦は前後左右+ブレーキに加えてブーストで急加速できる。ブーストにはクールダウンタイムがある
- 両サイドの仲間は銃を撃てる(運転手は撃てない)
- 運転席に1名が座り、両サイドに仲間を1人ずつ配置可能
- 機体上部にランパートのシーラ(ミニガン)やコースティックのガストラップ、ジブラルタルのドームなどを設置可能
- 逆にオクタンのジャンプパッドを敷いた上を通って飛ばすこともできる
- 他プレイヤーにぶつかってもはねのけるだけで轢いて倒すことはできない
- 機体がダメージを受けると搭乗者もいくらかダメージを受ける
- ただし機体が攻撃されて爆発するようなことはない
- アークスターやワットソンのフェンスで止められる
- 運転ミスで落ちてしまった場合、搭乗者は打ち上げられてスカイダイブで戻れる
近いプレイ傾向の人を見つけられる“クラブ”機能
フレンドがいない時に野良でプレイして、チームメートを全力で無視したムーブをされたり、プレイスタイルが合わなくなったりしてゲッソリ来たことはないだろうか?
シーズン7ではプレイ傾向の近い仲間を見つけて一緒にプレイするためのコミュニティ機能“クラブ”が登場する。エンジョイ勢、ランクマッチオンリーのガチ勢、ボイスチャット必須など、さまざまなタイプの検索用タグや参加条件が設定可能となっているので、フレンドがオフラインの際などの仲間探しに役立つんじゃないだろうか。
- 新たなコミュニティ機能で、レベル10でアンロックされる
- クラブには、クラブ名・クラブタグ(最大4文字)・ロゴ(エディター付き)・参加制限の有無・参加可能な最小レベル・参加可能な最小ランク・検索用タグ(最大5個)を設定可能
- ローンチ時点での仕様では、クラブの最大人数は30人。1人のプレイヤーが参加できるのは1個まで
- これは『タイタンフォール2』のコミュニティ機能だった“ネットワーク”に幅を持たせすぎてしまって、追いづらいものになってしまった反省から
- 検索用タグの例には、チームプレイヤーであることを求めるもの、経験を積んだプレイヤーのみであることを示すもの、要マイクを意味するものや、LGBTQIA+フレンドリーであるといったものがあり、クラブの方向性を示せる
- ロゴのアップロードは出来ない
- ローンチ時点での仕様では、クラブの最大人数は30人。1人のプレイヤーが参加できるのは1個まで
- クラブを作成、または参加すると、クラブタブはクラブ用のロビーが表示されるようになる
- クラブ用ロビーにはオンラインで準備できているメンバーのリストやクラブ用チャット、直近の出来事(メンバーの参加・離脱や上位入賞など)などが表示される
- 試合中でもなくパーティーを組んでもいないクラブメンバーに招待を送れるボタンがある
次世代機対応や、クロスプログレッション(クロスセーブ)の拡張予定など
シーズン7に合わせて、PC版がこれまで提供されていたエレクトロニック・アーツ直営のOriginに加え、Steamでも提供開始される。さらにプレゼンテーションやインタビューでは、シーズン7開幕からまもなく発売開始される次世代機への対応予定についても明かされた。
- プレイステーション5とXbox Series X/Sでは発売初日から後方互換機能を通じてプレイ可能
- ゲームの進捗(プログレッション)や課金アイテムなどはプレイステーション4からプレイステーション5に、Xbox OneからXbox Series X/Sに持ち越せる
- 従来のプレイステーション4/Xbox One版同様にクロスプレイにも対応
- ネイティブな次世代機版(PS5版・Xbox Series X/S版)について「現状で発表できることはないが、近い内に話せるだろう」とのコメントも
- PCのOrigin版とSteam版で導入するクロスプログレッションは将来的に全プラットフォームに拡張する意向
- すでに複数のプラットフォームでデータを持っている場合、データを統合するのか、選択制にするのかといった詳細は検討中
- 来年配信に延期されたSwitch版について聞いてみたところ、具体的な動作仕様はまだ話せないものの「安定したフレームレートでスムーズに動き、ちゃんと競争的に戦える、Switchで可能なベストバージョンを目指している」とのこと