拠点を落としたい!

 前回の日記で、

 「敵である蒙古軍の拠点を攻め落とすには……こうやるんや!!」

 ってんで威勢よく書き始めたつもりが、結果として、

大塚角満の『ゴースト・オブ・ツシマ』プレイ日記/其之六「今度こそ、敵の拠点を攻略するでござる(1)」_01

 「がっはぁぁあああ!!!>< ……ガクッ」

 と、俺が三途の川を渡るシーンをお見せしてしまって、本当に申し訳ありませんでした。まさか俺も、自分の葬式を見ることになるとは思わなんだ。

 そこで今回はよりマジメに(前回が不真面目みたいだが、そんなこともないぞ)、蒙古軍の拠点を攻略する話を書きたい。どうか、参考にしてくれ。

どう攻め落とすのか?

 例として挙げる敵の拠点は、物語の途中で攻め込むことになる“石柱の辻”ってところ。ここは、前面を川、背後を切り立った岩に守られた天然の要塞みたいな場所で、攻略する例としては誠に都合がよろしい。

 この拠点を川向こうから見ると、いかに攻め込みにくいかがよくわかる。

大塚角満の『ゴースト・オブ・ツシマ』プレイ日記/其之六「今度こそ、敵の拠点を攻略するでござる(1)」_04

 うーむ。見るからに厄介だなここ。

 拠点の東側と西側に入口があるみたいだけど、当然のごとく見張り台の上に弓兵を配置して敵の侵入をチェックしている。前回の日記でも書いたけど、こいつらの索敵能力は尋常じゃなくて、かな~り遠くから様子を窺っているつもりでも、

 「!!! 敵アル敵アル!! 遠くからこっそり見つめてるアル!!!」

 速攻で発見されて大声でアナウンスされ、大量の蒙古軍に追い回されたりする。これを警戒し、背の高いススキの群生に身を潜めて忍び歩いていれば索敵から逃れられるけど、いつまでもそこでジッとしているわけにもいかない。

 なので……思い切って、近づいてみよう。多少の危険は冒さないと、この拠点に巣食う敵軍の陣容を把握できないからな。

 俺は身を隠すのにベストと思われる夜の帳(とばり)を待ってから、石柱の辻ににじり寄ることにした。

 ジリジリ……。

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 ススキと川に身を隠しながら、対岸に渡る。……よし、まだ見つかってないぞ。

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 でもここで、画面に“一騎打ち”の表示が出る。敵の拠点に接近したときは、たいていこのパターンだ。

 一騎打ちを選択すれば、当たり前だけどその瞬間に戦端は開かれる。オノレ(主人公のことな)の襲来を蒙古軍に宣伝することになるので、拠点にいる猛者どもが「なんだなんだ!」と全員集合してしまうわけだ。つまりみずから死地を作ってしまうってこと。

 でも武士(もののふ)ならば一度は、正々堂々と一騎打ちで敵を屠り去りたいもの。なので俺はこのとき、

 「おうおう!! 一騎打ちしてやるど!! 強ええヤツを出せや!!」

 ってんで、正面玄関からお邪魔することにしたのである。身を隠して、夜を待っていた努力が台無し(苦笑)。

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 でも……!

 さすが境井仁!! サシのガチンコ勝負なら、蒙古軍など相手じゃないわ!!

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 ぶっしゃあああああ!!!!

 しかし。

 拠点攻略で一騎打ちを選択した場合、たいへんなのは“そこから”なのだ。

弓兵、強し

 
 このときは、

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 ボス(隊長)も斬り捨て、

 「よし!! このまま制圧じゃ!!!」

 と怪気炎を上げるも、境井仁の快進撃は……そこまでだった((((;゚Д゚)))

 というのも、前述の見張り台の上の弓兵がウザいったらなく、

大塚角満の『ゴースト・オブ・ツシマ』プレイ日記/其之六「今度こそ、敵の拠点を攻略するでござる(1)」_10

 俺が一生懸命、地上の敵と張り合っているときに、

 「うけけけ!!w がんばってるところ申し訳ないけど、上からハチの巣にしてやるけんwww ホレ、ぴゅんぴゅんぴゅんww」

 こんな感じで、矢の雨を降らしてきやがったのだ!!

 となればこちらも、弓矢とか“てつぱう”という遠距離武器で応戦すればいいんだけど、あろうことかこのときの矢の在庫はゼロで(苦笑)、どうにも対抗することができない。

 結果、空が白んできても見張りの弓兵は元気そのもので、

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 そいつらを気にするあまり、気が付けば俺は組み伏せられて……!!><

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 万事休す……。再び俺は、三途の川を渡ってしまったのだった。

 ここに来て改めて、対馬を占拠する蒙古軍の怖さ、強さを思い知る。

 何の準備もせず、力業で拠点を落とせるのは……序盤だけだろう。

 物語が進むにつれて、敵の拠点も、敵そのもののどんどん強くなっていく。ならばこちらも……キチンと準備しないと、対抗することなどできはしないのだ。

 俺は一度村に戻り、物資を調達することにした。

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 これを持って……石柱の辻で再戦だ。今度こそ……蒙古軍を圧倒してやるぞ!!

 続く

大塚角満(おおつか かどまん)

元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。2017年に独立。編集部時代から現在に至るまでゲームエッセイを精力的に執筆し、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』、『折れてたまるか!』など、多数の著作がある。

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