2020年7月16日、Xbox Wireにて“You are the Future of Gaming”という、“あなたがゲームの未来”とでも翻訳すべきブログが、Xbox ヘッド、フィル・スペンサーの名前でアップされた。

 本ブログで、この9月からXbox Game Pass Ultimateのメンバーを対象に、Project xCloudが追加料金なしで利用できるようになることが正式に明らかにされた。言うまでもなくXbox Game Passは、Xboxのサブスクリプションサービスで、100以上のタイトルを月額で自由に遊ぶことができる。Project xCloudは、Android用スマートフォンやタブレットを使って、お気に入りのXbox用ゲームをストリーミングで楽しめるクラウドサービス。Project xCloud (プレビュー)として、一部の国で先行公開されており、日本でも2020年に提供されることが明言されていた。

 今回、Project xCloudがXbox Game Pass Ultimateのメンバーに提供されるということで、100以上のXbox Game Passタイトルを、スマホやタブレットでプレイできるようになる。フィル・スペンサー氏のブログには、「『Halo Infinite』が発売されたら、友だちといっしょにプレイして、どこにいても、どこのデバイスでも、マスター チーフとして『Halo』の世界に浸ることができます」と記載されているが、まさに、理想のようなゲームプレイ環境が実現するのだ。

 対応地域は、“サポート対象国において”となっている。Xbox Game Passのサービスは日本でも開始されているので、おそらく日本も対象国では……と期待される。

 さて、「ゲームは喜び、インスピレーション、社会的なつながりの源です。ゲームには、私たちの心をひとつにし、共感を生み出し、社会的基盤を強化する力があります。次世代機に向けて、ゲームをより包括的に、より没入感のあるものにし、よりつながりを持たせ、よりソーシャルなものにするための取り組みは、これまでと同様に重要であり、重要なものとなっています」とのコメントに始まるブログでは、マイクロソフトの次世代機となるXbox Series Xで、“何が期待できるのか”をおさらいしている。せっかくの機会なので、その内容をかいつまんでお届けしよう。Xbox Series Xの復習として参考にされたし。

 なお、日本時間の7月24日に配信されるXbox Games Showcaseでは、『Halo Infinite』キャンペーンなどを紹介するとのことなので、こちらもお楽しみに。

Xbox Wireのブログはこちら(英文)
XboxのクラウドゲーミングProject xCloudが、Xbox Game Pass Ultimateメンバーを対象に9月から提供開始。スマホやタブレットでXboxのゲームが遊び放題に_01

プレイするゲームは、Xbox Series Xで最高のビジュアルとプレイを実現する

 Xbox Series Xは、これまでのコンソールゲームでは見られなかった新しいレベルの忠実さ、感触、性能、精度を提供するように設計されている。すべてのゲームがXbox Series Xで最高のビジュアルととプレイを実現する。ハードウェア アクセラレーションされたDirect X レイトレーシングや可変レート シェーディングなどの新技術を含む12テラフロップス以上のGPUパワーを搭載し、Xbox One Xの4倍の処理能力を持つXbox Series Xは、リッチでよりダイナミックな生々しいグワールド、よりリアルなAIやアニメーション、最大120 FPSを含む高フレームレートのサポートなど、開発者に一変したゲーム体験を提供することを可能にする。

 また、Xbox Series Xは、前世代の40倍のI/Oスループットを実現し、ロード時間を実質的になくすることで、待ち時間を減らし、より多くの時間をプレイすることができる。マイクロソフトのカスタム次世代SSDとXbox Velocity アーキテクチャにより、ゲームのプレイのほぼすべての面が改善されている。ゲームの世界はより大きく、よりダイナミックで、あっという間にロードされる。また、Xbox Velocity アーキテクチャーは、複数のタイトルをシームレスに切り替えて、長時間のロード画面を待つことなく、最後にプレイしたタイトルからすぐに再開できるクイック レジュームなどの新しいプラットフォーム機能も備えている。現在、Xbox Series X は、15の Xbox Game Studiosのチームと何千ものサードパーティー開発者の手に渡っており、新世代の大ヒットゲームを開発中だ。

XboxのクラウドゲーミングProject xCloudが、Xbox Game Pass Ultimateメンバーを対象に9月から提供開始。スマホやタブレットでXboxのゲームが遊び放題に_02

Xbox Game Passでは、新しいゲームをその日のうちにプレイできる

 すべてのXbox Game Studiosのタイトルは、グローバルでリリースされるのと同日に Xbox Game Passで提供されるため、それぞれのゲームを個別に購入するか、Xbox Game Passのメンバーシップですべてのゲームをプレイするかを決められる。Xbox Game Passで楽しめるXbox Game Studiosのフランチャイズには、『Halo』、『Forza』、『Age of Empires』、『Gears of War』、『Minecraft』、『Hellblade』、『The Outer Worlds』、『Psychonauts』、『Microsoft Flight Simulator:、『State of Decay』、『Wasteland』、『Minecraft Dungeons』、『Sea of Thieves』などがあり、初期開発中の新しいフランチャイズも含まれている。『Halo Infinite』が発売されたら、ゲームを購入するか、Xbox Game Passでプレイするかを決められる。

次世代機に押し付けられることはない

 マイクロソフトでは、すべてのXboxプレイヤーにXbox Game Studiosの新作をプレイしてもらいたいと考えている。そのため、今後数年以内に発売されるXbox Game Studiosのタイトルは、Xbox Series XとXbox Oneで楽しめる。Xboxの独占タイトルをプレイするために、発売時にXbox Series Xへのアップグレードを強制することはない。

下位互換性のおかげで、持っているゲームが遊べなくなることはない

 Xbox Series Xでは、ローンチから4世代分のゲームをプレイすることができる。これは、数千本ものゲームがプレイできるということで、新型ゲーム機としては過去最大のラインアップとなる。マイクロソフトのエンジニアは、開発者の手を煩わせることなく、追加のコストをかけずに、最新の次世代技術の革新的な方法を何年もかけて考案してきた。Xbox Oneの発売時には、Kinectを必要としないすべてのXbox One用ゲームがXbox Series Xでプレイできるようにすることが、マイクロソフトの目標だった。Xbox Series Xの前例のないパワーのおかげで、お気に入りのゲームのほとんどは、新しいコンソール上で何倍も速くロードされ、見た目も性能もよくなる。

Xbox One用のアクセサリーも、Xbox Series Xで使用可能に

 Xbox Elite ワイヤレス コントローラーとXbox アダプティブ コントローラーは、すべでXbox Series Xで動作するので、新しいコントローラを購入する必要はない。ほかの製品とは異なり、ゲームへの投資は次世代へと移行するべきだと、マイクロソフトは考えている。

追加料金なしで一度だけゲームを購入することができる

 スマート デリバリーのテクノロジーを利用すれば、同じゲームを2度購入する必要はない。追加料金なしで、持っているXbox本体でサポートされているゲームのベスト版をいつでも楽しめる。『Destiny 2』、『Gears 5』、『Halo Infinite』などのスマートデリバリー対応タイトルを持っている場合は、自動的に使用しているXboxで最適なバージョンにアクセスできる。『アサシン クリード ヴァルハラ』、『サイバーパンク 2077』、『Marvel's Avengers(アベンジャーズ)』などもスマートデリバリー対応を発表しており、今後も対応タイトルは続々と発表される予定。また、Xbox Play Anywhereのデジタルタイトルは、一度購入すればXbox本体ととWindows 10 PCの両方でプレイできる。

次世代ゲームに飛び込む方法を選択できる

 Xbox All Access(※)では、Xbox Series XとXbox Game Pass Ultimateを、月額低価格で利用できる。100本以上の高品質なゲームのライブラリをすぐに楽しむことができ、オンラインマルチプレイヤーで友だちといっしょにプレイしたり、Xbox Game Studiosの新作を発売日に体験でき、史上最速でもっともパワフルなXboxでプレイできる。

※Xbox All Accessは本体込みでゲームが遊び放題の月額プラン。日本で導入されるかどうかは未発表。

健康的でバランスのとれたゲームライフをプレイヤーがコントロールする

 保護者は、iOSおよびAndroid用の新しい“Xbox Family Settings app (プレビュー)”で、子どものアカウントを作成したり、家族の設定をカスタマイズしたり、保護者が適切だと感じるゲームに子どもがアクセスできるようにするためのシンプルで便利な方法を提供している。

※“Xbox Family Settings app (プレビュー)”紹介サイト

Xbox Game Pass Ultimate のメンバーシップを利用することで、より多くのものを得られる

 今年9月にサポート対象国において、Xbox Game PassとProject xCloudを、Xbox Game Pass Ultimateメンバーには追加料金なしで提供する。Game Pass Ultimateのクラウドゲーミングでは、100以上のXbox Game Passタイトルを、自分のスマートフォンやタブレットでプレイできる。世界中にいる約1億人のXbox Liveプレイヤーといっしょにプレイすることができる。『Halo Infinite』が発売されたら、友だちといっしょにプレイして、どこにいても、どのデバイスでも、マスター チーフとして『Halo』の世界に浸ることができる。Xbox Game Pass Ultimateのクラウドゲーミングでは、ゲームをリビングルームに閉じ込めておく必要はない。また、Xbox Game Pass Ultimate でクラウドゲーミングが開始されると、人気の映画や音楽のストリーミング サービスと同じように、どこにいても、使っているデバイスでゲームを続けることができる。