『グランド・セフト・オート』や『レッド・デッド・リデンプション』シリーズなどの作品により、世界的人気を誇るゲーム会社ロックスター・ゲームス。同社の共同創設者でありクリエイティブ面を統括してきたダン・ハウザー氏が退職することがわかった。

 これが判明したのは、ロックスターの親会社であるテイクツー・インタラクティブが本日公開したアメリカ証券取引委員会(SEC)に対しての報告書から。その内容によると、同氏は昨年春より長期休暇を取っており、2020年3月11日付けでロックスターを離れるという。

 ダン・ハウザー氏は兄であるサム・ハウザー氏とともにロックスター・ゲームスを立ち上げ、クリエイティブ担当副社長として開発を指揮するだけでなく、多くの作品でメインライターのひとりとして自らシナリオを手掛けるなど、それぞれの作品に非常に深く関わってきた最重要人物。

 それだけに、離脱のニュースが駆け巡るとテイクツー・インタラクティブ株がNASDAQ閉場後の時間外取引で5%以上値を下げるなど、同氏の離脱は衝撃をもって受け止められている。

 なお、本誌では2011年にロックスター・ゲームス特集を行った際にダン・ハウザー氏へのロングインタビューを行っており、前中後編に分けられたWeb版が現在でも閲覧可能。

 ロックスター・ゲームスとの関わりが長いライターのマスク・ド・UH氏が、ロックスター設立以前の経緯にはじまり、ダン・ハウザー氏の考えるクリエイティブ上のポリシーやエンターテインメント文化の中でのゲームの位置付けといったディープなテーマに迫っているので、気になる人はこの機会にぜひチェックしてみて欲しい。