2019年12月7日、エムツーは秋葉原・廣瀬無線ビル5階にて、ファン感謝イベント“エスプレイド クリスマスパーティー ~エムツーショットトリガーズ弩感謝祭II~”を開催した。

 同イベントはエムツーより12月19日発売予定のNintendo Switch、プレイステーション4用ソフト『エスプレイドΨ』の発売を目前に控えてのイベント。

 だが、同作のアレンジBGMなどを手がけているスーパースイープ、ゲームメーカーからはタイトーとKONAMI、『コットンリブート』を制作中のレトロPC販売等を手がけるBEEP、レジンキットなどホビーを手がけるRCベルグも協賛、参加をしており、各社からもさまざまな発表や秘蔵トークが披露された。盛りだくさんとなっていた、その模様をお伝えしていこう。

左から順に、もみの木姿でこの日の司会をがんばった『エスプレイドΨ』ディレクター久保田和樹氏、エムツー代表取締役の堀井直樹氏、『エスプレイド』開発に携わり現在は漫画家として知られる井上淳哉先生の3人。
開幕にあたってケイブのIKD氏こと池田恒基氏からメッセージが。『エスプレイド』が20年以上経ってもファンの皆様に指示頂けていることに感謝を伝えていた。また、会場にいる『エスプレイド』開発に携わった漫画家の井上淳哉先生へのメッセージでは、「いろりの部屋っているの?」とIKD氏らしいツッコミも!井上氏がケイブ在籍時代には、いつも池田氏と意見のぶつかりあいになっていたそうで、“相手を論破した方が仕様を勝ちとる”という熾烈な戦いを繰り広げていたそうだ。
会場の様子より。エスプレイドΨはプレイステーション4版、Nintendo Switch版ともに試遊可能だったほか、PCエンジン ミニも試遊を設置。PCエンジン ミニの初公開の収録ソフト全てをプレイできるバージョンとなっていて、HORIから別売される“ターボパッド for PCエンジン mini”でプレイできた。

『エスプレイドΨ』の新プレイアブルキャラ“小野亜莉水”が隠しボスとしても登場!

 以前から『エスプレイドΨ』の追加要素として新規プレイアブルキャラクター小野亜莉水が公開されていたが、その小野亜莉水はボスキャラクター“アリスマスター”としても登場!

 “原作にないオリジナルボスの追加”という大きな追加要素だ。

 オリジナルボス“アリスマスター”が出現するのは、“ARCADE PLUSモード”、“SUPEREASYモード”、“CUSTOMモード(Ψセットか設定ONの場合のみ)”、“いろりの部屋(STORYコース)。ガラ婦人撃破後に出現して、そこで見事倒すことができれば、プレイアブルキャラクターとしての小野亜莉水が解禁されるという仕掛けになっている。ちなみに難易度としては「ガラ婦人戦ほど辛くなくて緩め」とのこと。

 『アリスマスター』は戦闘形態が第1〜3まであり、それに合わせてオリジナルのボスBGMも3種類用意している。アリスマスター戦の楽曲については井上先生から“オーケストラの要素”、“クリスマスの要素”、さらに“少女達の合唱の要素”が欲しいと要望があったという。

 その要望を受けて、『魔法大作戦/M2 Shot Triggers』でオーケストラアレンジを手がけた溝口哲也氏が楽曲を制作。また、『エスプレイドΨ』ではそのアレンジバージョンBGMも収録されるが、そちらはスーパースイープの細江慎治氏が手がけているということだ。

アレンジアルバム『DriveWaves2019』スーパースィープトークショーではレジェンド細江氏の秘話がたっぷり!

 隠しボス“アリスマスター”とそのBGMアレンジを細江慎治氏が手がけることが明かされたところで、続いてステージに登場したのは、スーパースイープから“sampling masters MEGA”こと細江慎治氏、アツシオハラ氏のおふたり。

 スーパースィープからは『エスプレイドΨ』の同社アレンジBGMのサウンドトラックCDが2019年12月25日に発売予定(先行販売は2019年12月19日)。

 井上先生が書き下ろしたこちらのCDジャケットについて、クボタ氏こともみの木から「ちょっと気になってたんですけど……夜のショッピングモールなのに覚いますよね?」とツッコミが入ったものの井上先生は「まぁいいじゃないですか(笑)」と一蹴! 特別感のある絵に仕上げたということだ。
 こちらはスーパースィープから井上先生にジャケット絵の制作を依頼されたそうで、“動きのあるシーンにして欲しい”とお願いしたという。井上先生からは2枚のラフが上がってきて、一発OKだったということだ。

 描いたラフの2枚について井上先生は「いかにもっていうカメラ目線のものを1枚、もうひとつは“普通はこうしないでしょという邪道”なものを1枚」にしたそうだ。

 井上先生はかつて『怒首領蜂大往生』のイラストで自機がクラッシュしてコックピットから血が流れていてマスターの死をロボットが嘆いているという、かなり変化球なものを描いており、それが今回の“邪道なもの”に通ずるという。

 というのも、その『怒首領蜂大往生』イラストのときは、最初にまず王道なイラストを描いたのだがIKD氏に見せると「つまらない」と言われてしまったという。当時井上先生はケイブを辞めたばかりでマンガ業界でイロハを学んでいる最中。誰の目にもうける王道を意識していたのだが、ケイブには井上先生いわく“王道っていう価値観がない!”そうで、邪道で尖ったイラストを求められていたという。というわけで、今回の『DriveWaves2019』ジャケットも邪道ベースから入って、少し王道に寄せたというイラストに仕上げたということだ。

 『DriveWaves2019』の楽曲についてオハラ氏が解説。同アルバムではキャラセレクトから入り、アレンジャーのRyu☆氏がステージ道中とボスを手がけ、同じく江口孝宏氏が道中とボスを手がけ、さらに佐宗綾子氏が道中とボスを手がけ……といったように、ステージ道中とボスを同じアレンジャーさんが手がけることで、そのステージの味や一体感をしっかり出すことを心がけたそうだ。

 Ryu☆氏の手がけた楽曲はステージは疾走感があり、ボスではニュースタイルガバなハードスタイルテクノな楽曲に。江口氏は原曲だとショッピングモールはゆっくりした曲だが氏のアレンジではドラムンベース的に速くなっていく変化球なアレンジにしたそうだ。ボスではメロディーを控えめにしリズム主体なテクニカルなアレンジ。

 Sampling masters AYAこと佐宗綾子氏が手がけたのは、ゲームミュージックらしいどこか懐かしさのあるアレンジになっているということで、80年代の基盤のゲームのような、FM音源ではないのにFM音源曲のようなキラキラ鳴っているようなアレンジで、オハラ氏は「すごい曲だ」と驚かされたという。

 4面の地下鉄シーンの曲は途中の中ボスで前半と後半のBGMが変化することもあり、原曲だと短めな1ループが流れる曲だったので、オハラ氏自らが担当。そこから切り替わった後半はテクノレーベル秋葉原重工のTakayuki Kamiya氏が担当。ファンキー調だった原曲のメロディーの解釈を変えて、キラキラとキレイな要素を引き出し拡張してアレンジを仕上げたという。この地下鉄ステージは前半と後半を別の人でアレンジしているので当初は心配したそうだが、通して聞いてみるとメリハリが出て良いと思えたということだ。

 沖縄のテクノクリエイターであるpolygon prompt氏はキックの組みかたが個性的とのことで、担当した『RAGING DEICIDE』のBPM感が合うはずとオハラ氏は考えたという。その読みは見事に当たり、よい仕上がりになってくれたということだ。スーパースイープの田中文久氏はトランス風な疾走感のあるアレンジ。シームレスにボス戦曲へと繋がっていくのが魅力とのことだ。

 909state氏が手がけたのはアリスクローンの声が大量に入る道中。そこで、“アリスクローンの声も楽器の一部のように”考えたという。声が魅力的に曲に混じるように周波数を合わせたそうだ。

 ガラ夫人戦曲のアレンジを手がけたAtomic氏には、ほぼお任せでお願いしたという。テンションが高く、ちょっと音ゲーの曲のようなテイストになったということだ。

 そして、オリジナル追加要素である『アリスマスター』戦は細江慎治氏が担当。「ラスボスをスーパースイープの大ボスがやる!(エムツー堀井氏)」というわけで、スーパースイープ側も最後はどんな曲がきても細江氏に担当してもらう予定だったという。

 溝口哲也氏が制作した『アリスマスター』戦の曲を聴いて細江氏は“最初は静かだけどだんだん壊れていく”と感じたそうで、その壊れていくのをより拡大して、さらに壊していくということを考えたとのこと。最初は原曲よりもマイルドに、最後は原曲よりも壊して、というようにレンジを広げたということだ。細江氏としても「原曲が良い感じの曲だったからやりやすかった」そうだ。

 ちなみに、以下に掲載している『DriveWaves2019』のPVでは各アレンジのダイジェストが聴けるので、上の解説とともにお楽しみいただければ幸いだ。

 というわけでスーパースイープのアレンジではボス曲である『RAGING DEICIDE』を各アレンジャーごとに手がけたわけだが、ここでオハラ氏から「そもそもなんで『エスプレイド』はボス曲が全部同じ曲だったのですか?」と井上先生に質問。井上先生からの答えは「音に使える容量が全然なかった」という、当時の“容量がきつくなったら音周りのデータから削られる”というあるあるだった。

 各ステージごとに1分程度で収めて欲しいという話だったが、4面だけは1分ももらえなかったので、『WANGAN RAPID LINE』は前半20秒後半20秒の2曲になったそうで、それぐらい音周りの容量はカツカツ。音もボイスも削りに削っていき、ボスは共通曲になったということだ。

 井上先生から、大好きな細江慎治氏にどうしても聞きたいことがあるということで、3つの質問コーナーが行われた。

 ひとつめの質問は、「『ドラゴンスピリット』について、ドラスピで始めてゲームの世界観を感じました。それは音楽による演出が非常に大きいと思います。なにかトータルビジョンを考えて曲作りをされているのでしょうか?そして仕事のスタイル、どう依頼を受けて、どの段階でチームに参加するのでしょうか?」というもの。

 細江氏は「いきなり夢をポキッとへし折るようですが……(笑)、『ドラゴンスピリット』は僕が入る前から作られていて、基板も2回変わったのかな、86基板でも作っていたはず。もともとは実験としてひとりのプログラマーがコツコツ作っていて、86あたりで僕が混ざったというか。僕はそのころは『ローリングサンダー』で絵の仕事のアルバイトで参加していたんですけど、僕はその合間に『ワンダーモモ』の作曲家の弓達さん(弓達公雄氏)」に音の入力の仕方をこっそり教わって……いつの間にか『ドラゴンスピリット』に音が入っていた(笑)。それは当時のナムコの人も誰も知らなくて“勝手に音が鳴るようになったぞ!”ってなったんです(笑)。最初は“細江さんは絵のバイトでしょ?”みたいになったんだけど、当時はサウンドチームの人数が全然足りなかったから、勝手にやったことは見なかったことにして、“細江くんサウンドに採用!”みたいになったんです。ラッキー」と、想像を遥かに超える裏話が飛び出した。

 『ドラスピ』は音がまったくないまま作られていたので、エンディングの演出も無音で展開されていたという。そこで細江氏は同期の社員さんに声を喋ってもらってボイスを入れたそうだ。井上先生は「社員だったんですね……!」と社員ボイスに衝撃を受けていた。

 ふたつめの質問は、「セガやタイトーがロックバンド活動をするなかで、どうしてライブ活動はされなかったのですか?」というもの。

 細江氏からは「ちょうど『アサルト・メタルホーク』のときに組んだ野口くんがプログレやフュージョンが好きで、いっしょに好き放題やったんですよね。なので普通のロックではなくプログレッシブなちょっと小難しいメロディーラインになったんですよね。演奏向きじゃない、弾けない曲になることが多くなったんです。じつは、そのころにクリスマスコンサートという生演奏もやってたんですけど、サウンドチームは人不足で徹夜続きで仕事をしてるのにライブまでやったもんだから人が倒れちゃって(笑)。それで無理だねってなって、ライブ活動はしなかったんです。つまり人手不足だったから」と、やはり斬新な答えが。井上先生はやはりその予想外の真実に崩れ落ちていた。

 3つめの質問は、「『ギャラクシアン3』について、どうやって作られたのか、コンセプトの固めかた、引いては手応えを感じたジャンルもしくはタイトルな何でしょうか? テーマパークを意識されたのですか?」というような内容。

 細江氏からは「『ギャラクシアン3』のころは、ナムコの開発部署を大型筐体もののチームと、それ以外の家庭用のチームに分けようということになった。でもサウンドは人がいなくて僕ひとりでやることになったんです。『ギャラクシアン3』はそんななかで、できあがった基板と回路図とアドレスマップを渡されて“3日後に発表するから音を作って”と言われて(会場爆笑)。で、最初やってはみるものの音が出なかったんだよね。“おかしいなぁ?”と思って見てみたら基板の配線が間違ってたの(会場大爆笑)。で、自分でパターンカットして直して……、そういうところからでした(笑)」と、もうコンセプトとかそういう問題じゃなかったという秘話が明かされた。

 そもそも曲はおろか音が出せず、その時は基板に68000が載っていたそうだが、細江氏は68000を触ったこともなかったしプログラムを書いたこともなかったので、本屋に行ってプログラムの本を買って、それを見て調べながら3日後の発表会に向けて徹夜で取り組んだという。『ギャラクシアン3』はスピーカーがいっぱいあって、弾の音が出るチャンネルを指定しなければならず、手間もかかったそうだ。

 その発表をなんとか切り抜けてから音楽に取りかかっていったそうだが、曲を何で出そうかというところから考える必要があり、最初はRS-232Cのシリアル通信でビデオデッキを繋いでそこから鳴らしたのだとか。最終的にはLDで鳴らすことになったが、そういうことに時間を取られていたこともあり、肝心の曲も1週間ほどでざっくり作ったそうだ。ただ、そういう事情だったので曲に雑さを感じていたため、翌年にニューバージョンとして曲を全部入れ替えたそうで、『花博バージョン』や『二子玉バージョン』となっていったという。

 そんなわけで、細江氏としては「追い込まれて作ってばかりだった(笑)」そうで、テーマパークを意識するどころか、“空き地があるからテーマパーク作ってね!”というような仕事だったそうだ。井上先生は終盤もう言葉もなく絶句していた。

質問に込めらている井上先生の愛ある思い入れをポッキリといくような話を連発!
衝撃のエピソード連発に笑いながら崩れ落ちる井上先生!

 細江氏から当時の壮絶なエピソードがたくさん披露されたが、一方で細江氏は「でも、勝手に作ったほうがカラーが出やすいし勢いもあるし、まとまる感もあったんですよね。そういう意味ではよかったんです」と、いまの制作現場との違い、当時ならではのよさも語っていた。

RCベルグでは、“美作いろりカラーレジンキット”に『アレスタブランチ』の機体である“特務機体 アレスタドラグーン(仮)”のキット制作中!

 レジンキットなどフィギュアを手がけるRCベルグからは、初公開の新作として“エスプレイドΨ 1/8 美作いろり カラーレジンキャストキット”が発表された。

“エスプレイドΨ 1/8 美作いろり カラーレジンキャストキット”は現在監修中で制作進行度は50%とのこと。公開された写真にあるのは原型で色がないが、製品はカラーになる。

 さらに、エムツーが制作中のシューティングゲーム『アレスタブランチ』の機体である“特務機体 アレスタドラグーン(仮)”のキットも制作決定! アレスタドラグーンにはウェポンが8種類あるということだが、まずウェポン1を制作しているということだ。反響次第ではほかのウェポンもキット化していきたいという。

タイトーによる新発表では、PS4版『ダライアスコズミックコレクション』やアップデートを公開!

 タイトーからは、速報記事でもお伝えした通り、ダライアスシリーズを収録した『ダライアスコズミックコレクション』のプレイステーション4版発売が公開された。

 プレイステーション4版は2020年3月に発売予定で、ダウンロード版専売となる。アーケード作品を収録した『ARCADE EDITION』が5200円[税抜]、家庭用タイトルを収録した『CONSUMER EDITION』が6500円[税抜]を予定。

 さらに、『ダライアスコズミックコレクション』に新タイトルの追加が行なわれることも発表された。追加されるのは『ダライアス PLUS(PCエンジン版)』、『スーパーノヴァ(Super NES版)』、『サーガイア(GENESIS版)』の3タイトルとなる。

 もともと『ダライアスコズミックコレクション』には、PCエンジンで『ダライアス PLUS』が発売されるときに制作された特典であった『ダライアスα』が収録されていたが、今回の追加でついに『ダライアス PLUS(PCエンジン版)』自体も収録されることになる。

 『スーパーノヴァ(Super NES版)』はスーパーファミコン『ダライアスフォース』の海外版。『サーガイア(GENESIS版)』は『ダライアスII(メガドライブ版)』の海外版となっている。かなりマニアックな追加となるが、シリーズ作が補完されてコレクションとしての充実度が上がるというわけだ。

※[2019年12月9日20時20分]『ARCADE EDITION』の価格につき記載間違いがありましたので、訂正させていただきます。お詫びして訂正します。

 発売済みのNintendo Switch版も、アップデートによって追加タイトル収録などプレイステーション4版と同等となるということだ。新ガジェットや新モードも搭載予定なほか、英語表示にも対応、細かな改良や変更も行なわれるということだ。

 新モードや新ガジェットについてはまだ詳細は明かされなかったが、開発当初からやりたかったことや、2019年9月に行われたアップデート第1弾のときにもできなかったことなどを、今回のアップデート第2弾でやっていきたいと、鋭意制作中とのことだ。

 プレイステーション4版とNintendo Switch版とで唯一異なるのは、プレイステーション4版のみトロフィー機能を搭載しているところで、1タイトルあたり50個~60ほどのトロフィーを用意しているという。トロフィーアイコンはひとつひとつ絵柄が異なるので、ひたすら大量に作り続けているということだ。なお、トロフィーリストを一覧で眺めたときに水族館的な雰囲気になるよう、こだわっているという。

 トークでは、ほかのタイトルについても触れられた。まず、2020年2月27日タイトーから発売予定のNintendo Switch『バブルボブル 4 フレンズ』について、こちらは12月9日23時59分まで行なわれているAmazonサイバーマンデー限定で『ファイナルバブルボブル(マークIII版)』のダウンロードコードがついてくるが、こちらの移植をエムツーが担当している。

※Amazon【サイバーマンデー限定】バブルボブル 4 フレンズ ゲームソフト「ファイナルバブルボブル(マークIII版)」DLC配信

※Amazon【サイバーマンデー限定】バブルボブル 4 フレンズ 特装版 ゲームソフト「ファイナルバブルボブル(マークIII版)」DLC配信

 『ファイナルバブルボブル(マークIII版)』はもともとやり込み要素が豊富なので、画面外にそのヒントを表示したりなど、プレイをサポートする機能を搭載しているそうで、UIやメニュー画面などもこだわったものにしているとのこと。さらに、1面ずつにステートセーブデータを作れるよう、セーブスロットを210個用意しているということだ。

 なお、特装版には『バブルボブル 4 フレンズ』のオリジナルサウンドトラックのほか、初代『バブルボブル』のアイテムとして、公式資料集やミニ筐体ポップ、復刻筐体ステッカー、復刻インストラクションカードが同梱される。特に公式資料集は全80ページの大ボリューム!

 なお、80ページの内訳は、“4フレンズ資料 7P、過去シリーズ資料 8P、AC版マニュアル再録 8P、AC版仕様書再録 54P、その他3P(奥付等)”となっているということだ。

こちらのスライドでは発売日が2月26日となっているが、正しくは27日。Amazonサイバーマンデーは2月となっているが、正しくは12月9日の23:59までとなる。

 2020年3月26日発売予定の『スペースインベーダー インヴィンシブルコレクション』でも、先日に追加収録タイトルとして『Super Space Invaders '91』と『スペースインベーダー ギガマックス 4 SE』の収録が公開されたばかり。

 『Super Space Invaders '91』は「当初は基板が見当たらなかったものの“とある大学教授”が貸し出して頂いて移植することができました」とのこと。

 「スペースインベーダー ギガマックス」はそもそもアトラクション施設向けで20人同時プレイが魅力のタイトルだが、そちらを4人プレイできるように調整したのが、今回収録されることになった「スペースインベーダー ギガマックス 4 SE」となるということ。ステージも増えているそうだ。

PCエンジン ミニトークではKONAMI吉室氏とエムツーディレクター松下氏のこだわりトーク!

 制作にエムツーが協力しているPCエンジン ミニのトークコーナーでは、KONAMIでPCエンジン ミニを担当している吉室純氏、そしてエムツー側でPCエンジン ミニの開発ディレクターを務めているカシオ松下こと松下住靖氏が登場した。

 この日は会場の試遊コーナーに全収録ソフトがプレイできるフルバージョンを初めて展示していたのだが、コントローラーにおいても、東京ゲームショウ2019などで展示していた前バージョンだと吉室氏はコントローラーに納得ができなかったそうで、引き続き何度も調整を行ったということだ。

 収録タイトルについてこの日は、『天外魔境II 卍MARU』と『スナッチャー』について語られた。この2タイトルは、PCエンジン ミニの収録タイトルとしては“絶対に入っていて欲しい”存在ではありつつも、『天外魔境II 卍MARU』は後から発表された追加タイトルで加わるなど、苦労があったということだ。

 というのも、この2本はいわゆる“当時のままの表現だといまはいろいろ難しい”ところがあり、PCエンジン ミニに収録するとなると、いろいろと手を加える必要がある。

 だが、『天外魔境II 卍MARU』はいわゆる光過敏発作(ゲームから放たれるフラッシュライトが引き起こす反応)など修正が必須になるもの以外はほとんど直していないそうで、吉室氏はあまり修正をせずに収録したいという思いから、PCエンジン ミニのレーティングそのものも“D(17歳以上対象)”に引き上げたということだ(ただし、レーティングをCERO Zにしたとしても修正が必要になる箇所については、修正をしている)。

 『天外魔境II 卍MARU』の過去の移植では、“絹”というキャラクターがする“あること”が修正されていたが、PCエンジン ミニでは原作通りに収録しているそうだ。というのも、吉室氏は“当時のクリエイターさんが作ったものを変えるのはよくない”と考えていて、絹のキャラクター性にも関わるものであり、尊重したいという気持ちで修正をせずに収録できるよう取り組んだということだ。

 『スナッチャー』もまたオリジナル版に過激な表現のあるタイトルで、他機種版では修正が入れられてきたが、こちらもまた、それら過激な描写は『スナッチャー』が恐ろしい存在であることを伝えるためのものであり作品のテーマに関わるものとして尊重して、PCエンジン ミニでは修正をほとんどせずに収録しているということだ(『天外魔境II 卍MARU』同様に、レーティングをCERO Zにしたとしても修正が必要になる箇所については、修正をしている)。

 このように、PCエンジン ミニでは“原作を忠実に”ということを大事にして取り組んだという。

[2019年12月12日午後1時]PCエンジン ミニ収録タイトルの表現修正の記述について事実誤認がありました。お詫びして訂正いたします。

 また、PCエンジンは出力解像度がたくさんあって(256×240、320×240、336×240、512×240など)、裏技で切り替えられるタイトルもあった。当時はブラウン管テレビが解像度の切り替わりも補間されていたのでスムーズに遊べたが、今の環境でそれをプレイすると解像度切替えなどの問題が出る。

 たとえば『ドラゴンスピリット』だと1周目のエンディングでは256×224の解像度で映像が出ているが、2周目のエンディングだと336×240で出力されるという。松下氏いわく、それを再現した移植ものは過去なかったはず、ということだが、エムツーではそうした解像度切り替わりも調査し、すべて対応させてPCエンジン ミニ収録したということだ。

 『ときめきメモリアル』も、オリジナル版ではオープニングやゲーム中などで解像度が切り替わっているのを調整して収録。“当時の環境で見た『ときめきメモリアル』”を楽しめるようにしているということだ。

 このようにこだわりを持って制作しているPCエンジン ミニ。吉室氏は「つぎもやりたいぐらいの気持ち。たくさん買っていただければつぎもやれるかもしれないので、みなさんよろしくお願いします」と、第2弾への意気込みを語り、ステージを締めくくった。

BEEPによる『コットン リブート』のアレンジ紹介!名作を“本当にそのまま発売”するBEEP EXTRA GAMESも始動!

 BEEPプロデューサーのRF丸山氏、コットンディレクターの近藤勇氏から『コットンリブート!』の最新情報、さらにBEEPの新プロジェクトが公開された。

 X68000用を忠実移植した“X68000 オリジナルモード”だけでなく、グラフィックやキャラクターをリニューアルした“アレンジモード”も収録される本作。ステージもアレンジでは全面的に描き直され、奥行き感もあるビジュアルとなっている。原作のエッセンスをベースに、より世界観がより伝わるものにしているということだ。

 ゲームシステムにおいても、クリスタルに新しい色のバリエーションを追加。その色の魔法も増えているという。また、ショットがクリスタルで止まって、その後ろにいる敵を倒せないということが原作だとあったが、ショットを分散させるようにして改善しているそうだ。また、その分散したショットで敵を倒すと敵がクリスタルに変化。たくさんのクリスタルを一気に獲得できる“ジュエルシステム”という新システムも搭載しているということだ。

 なお、発売予定については、これまでは2020年春発売予定とされていたが、2020年“初夏”発売予定に変更になるということだ。

 続いて、BEEPの新プロジェクト『BEEP EXTRA GAMES』について。

 “ささやかなレトロゲーム復活企画”ということで、その第1弾としてMSX2『UNDEAD LINE』を復刻させるという。こちらは移植ではなく復刻で、なんとMSX2用の『UNDEAD LINE』を新たに販売するということだ。

 メディアは当然3.5インチ2DDフロッピーで、当然ながらMSX2実機でプレイが可能!

 入手が困難になっている名作ゲームを提供するプロジェクトということで、ゲーム内容としても手は入れず、当時の映像、音楽、入力機器での操作、ロード時間まで含めて現代で追体験して頂きたいとのこと。第1弾に続いて、第2弾、第3弾も準備中とのことだ。

『エスプレイド』美作いろり・J-B 5thでの全国1位スコアラーClover-TAC氏によるスーパープレイ

 『エスプレイド』で、美作いろりとJ-B 5thでの現在の全国1位であるClover-TAC氏による、『エスプレイドΨ』ARCADEモードの実演プレイが披露された。解説は、元全国1位プレイヤーのYMG-C氏が務めた。

 Clover-TAC氏のプレイは特にステージ1が独特のパターンになっているということで、早い段階でバリアを使ってパワーアップを大量ゲット、いちはやくパワーアップを最大にして“円”の得点アイテムを取り始めるというパターン。

 ステージ1では普通だと40万点ぐらいだったが、Clover-TAC氏のパターンだと20万点ほど上を行くのだとか。YMG-C氏も過去に1ヵ月ほど真似しようとしてみたものの、このパターンを安定させるのにはもっと時間を費やさないといけないと断念したのだとか。危ない橋を渡っているように見えて安定しているのがClover-TAC氏のプレイだとYMG-C氏は語っていた。

 圧巻だったのは敵弾巻き込みの量と安定度の高さ! 『エスプレイド』では敵の爆風に敵の弾を巻き込んで破壊することで得点を稼げるのだが、Clover-TAC氏は中型機の目の前ギリギリまで近づいた上で、“中型機が弾を放った瞬間”までひと呼吸タイミング待ってから、すみやかに撃墜して爆風に全てを巻き込んでいく。

 その正確さとリズミカルさ、画面に大量に出るX16の倍率表示に、ぐびぐび上がっていくスコア! その見事さに会場は食い入るような視線が注がれていた。

本来ならすぐに倒さないと危険な敵でも、あえて残して弾を撃たせて巻き込みで稼いでいく。YMG-C氏は「このプレイは特殊な訓練を受けた人のものなので真似しないでください」と語って笑いを生んでいた(そもそも真似したくても、そうそうできない)。
きわどいところで弾をかわし続けるClover-TAC氏のプレイに会場からも思わず声が。画面だと左上のギリギリで避けている。
クリアー時のスコアは脅威の3825万5450点!

 スコアは3825万5450点! YMG-C氏いわく、よく見るスコア帯としてはクリアーしたときだとクリアーボーナスを入れて2500万点前後ということなので、それを1000万点以上うわまわる結果となった。これでも予定していたより下回ったということだが、イベントで見守られながらのトライでこのスコアに、会場からは大きな拍手が贈られていた。

M2 x TATSUJIN トークショー“寿命が続く限り、東亜プランの全タイトルをコンシューマーに!”

 東亜プランのライセンスを管理しているTATSUJINの弓削雅稔氏と、エムツー代表の堀井氏のトーク。こちらではまず、堀井氏がスマートフォン画面をテレビに映して、“いまスマートフォン向けに提供されている東亜プラン作品の画面比率”について触れていった。

 スマホアプリ版の『究極タイガー』と『TATSUJIN』では画面比率が原作とは異なるという問題があり、堀井氏もアプリを見てすぐに弓削氏に「画面比どうにかならないんですか!?」と連絡したという。

 だがそこには泣く泣くの事情があったそうで、弓削氏は画面比を調節できる版を用意しているということだ。近日中には両タイトルともにアップデートされて、画面比を調節できる機能が加わるとのことだ。

スマホアプリ版『究極タイガー』と『TATSUJIN』の画面比率を正しくできる様子を実演!近日中にこのアップデートが行われるということだ。

 これから遊べるようになる東亜プラン作品としては、来月に『スノーブラザーズ』のスマホアプリも配信予定とのこと。

 そして「弓削さんに負けていられないので……」と堀井氏は前置きして、「寿命が続く限り、東亜プランの全タイトルをコンシューマーに持ってきたい!」と驚きの発言!

 じつは一昨年ぐらいから構想はあって、話を進めているということで、あとは“どうまとめて出していくか”を決める段階だという。そこを決めて来年あたりから出して行きたいということだ。

 全タイトルというのは文字通りで、シューティングをメインで考えているが、可能な限り東亜プランのゲームは“このどさくさに紛れて全部やりたい”という。『ワードナの森』や『ゲットスター』もやりたいということだ。全部を出し切るには時間はかかるかもしれないが、ご期待いただきたいとのことだ。

“これからの東亜プラン”として、エムツーではコンシューマー機への東亜プランタイトル移植を表明! しかも可能限り全部!

ボイス収録では井上先生の熱血演技指導も! エーエス企画『エスプレイドψ』声優トークショー

 『エスプレイドΨ』の新収録ボイスで各キャラクターの声を演じた声優の皆様のトークも行われた。

 声優のみなさんは声優マネジメント会社エーエス企画所属で、ガラ婦人役の柴田あきさん、相模祐介役の稲村恵太郎さん、J-B 5th役の比江嶋晃さん、美作いろり役の藤原縁さん、小野亜莉水やアリスクローン役の小場玲奈さん、近江覚役の須永哲史さんの6人。

 声優陣については井上先生からご紹介してもらったそうで、ガラ婦人役でありエーエス企画の代表取締役である柴田あきさんは、2001年にケイブが開発した『プロギアの嵐』のチェーン=チェロットの声も担当している。井上先生とはそれから交流があり、そうした縁から今回も声を担当させていただいたということだ。

ガラ婦人役を演じ、エーエス企画の代表取締役でもある柴田あきさん。
京都弁が印象的な美作いろりをの声を演じた藤原縁さんは、以前に2年ほど大阪に住んでいたことがあるそうで、たまに大阪風の強そうないろりになってしまい苦労されたということだ。
相模祐介役の稲村恵太郎さんは、キャラクター選択のときの「ん?」という気づいたようなセリフにリテイクがかかり、井上先生から“某ロボットアニメの某赤いあれが出てきたときの「んっ!?」”にしてという熱い指導があり、そのおかげでがんばれたということだ。
J-B 5th役の比江嶋晃さんは、Hey2階で行われている『エスプレイドΨ』フィールドテストを後ろで見ていて、自分が声を演じたキャラでプレイしてもらっているその光景に感激したということだ。
小野亜莉水やアリスクローン役の小場玲奈さんは、今回もっともボイス収録数が多かったそうで、女性のゲームシステムボイスも担当しているそうだ。アリスクローンでも「ぐへ」のセリフが、かわいく「ぐへ」と普通の「ぐへ」と気持ち悪い「ぐへ」といった感じに種類があって大変だったが、楽しく収録できたとのこと。
近江覚役の須永哲史さんは、セリフの2重人格な感じやネガティブでありつつ攻撃的なセリフという特殊さに悩んだとか。また収録時には元祖の近江覚こと井上先生指導の元だったのでプレッシャーも感じていたそうだ。

 個性的なキャラクターの多い『エスプレイド』だけに難しいセリフも多かったということだが、収録現場では井上先生が演技を指導! また、井上先生は近江覚役こそは須永さんに譲ったものの、エムツー開発陣の“どこかしらに井上先生のボイスを”という熱意に押され、男性のシステムボイスも担当しているそうだ。

 『エスプレイドΨ』では原作にない追加のキャラボイスも井上先生が書き下ろして収録されており、それらのキャラボイスを聴きつつ各キャラでプレイしていくと“1本の物語が繋がる”という構成になっているという。

 そもそものアーケード版ではサウンドにもらえる容量が全然なかったので、想定していたボイスを泣く泣くカットしていったという背景があり、それを今回の『エスプレイドΨ』で補完することができたというわけで、井上先生としても長年の想いを成就できたところがあったそうだ。

井上先生は男性のシステムボイスの声で参加!

最後の最後に、“未来の布石”となるクリスマス画像が……!?

 というわけで、約6時間にわたってトークあり発表ありで盛りだくさんだったエスプレイド クリスマスパーティー。最後は来場者全員参加のビンゴ大会が行われて、和気あいあいとした空気となった。

 すべての演目が終了し、最後は「みなさまよいクリスマスを!」の声で締めくくり!すると……

 なんだか、クリスマスっぽくもあるけど、すっごく“ザ・グレイト・ラグタイムショー”でもあるこの画面はまさかーーーー!? すでに権利も取得していて、堀井氏いわく“未来への布石”だとか、なんとか、かんとか……!来年も期待だ!