i☆Risライブで感謝祭の盛り上がりは最高潮!
2019年10月19日、角川ゲームスによるファンイベント“角川ゲームス大感謝祭2019”が開催された。
新作発表あり、ライブありと、大いに盛り上がった本イベント。3タイトルの新情報についてはすでに記事が掲載されているが、本稿ではイベント全体についてリポートする。
ステージの最初を飾ったのは、スペシャルゲストのアイドル声優ユニット“i☆Ris”によるスペシャルライブだった。
ライブはいきなりフルスロットル。ステージ狭しとノリノリのパフォーマンスとともに歌う『FANTASTIC ILLUSION』、しっとりと落ち着いた楽曲の『Endless Notes』、会場からの手拍子や合いの手と一体化する『Goin'on』と、3曲が披露された。
最新ゲーム情報がつぎつぎと公開。本邦初公開ネタも!
スペシャルライブの興奮も冷めないうちに、ステージ上では角川ゲームス最新作の情報が矢継ぎ早に公開された。
『万霊启源』が中国でリリース開始
中国のビリビリと華清飛揚、日本の角川ゲームスが共同開発したスマホ向け和風RPG『万霊启源』が、いよいよ中国でリリースされる。
本タイトルには魅力的な獣娘が多数登場。安田氏いわく「日本国内でもいつかはサービスを開始したい」とのことだ。
ハリウッド実写映画版『√Letter』の撮影が終了
ハリウッドで制作が報じられていた、角川ゲームスのアドベンチャーゲーム『√Letter』の実写映画化の続報PVが公開された。壇上には制作に携わるAkatsuki Entertainmentの鈴木萌子氏が登場。2020年春にアメリカで劇場公開予定など、映画の最新情報を盛り込んだPVを紹介した。
PVでは、映像の撮影はつい最近完了し、これから編集作業に入ることが伝えられた。映画の舞台は原作の島根県からアメリカのルイジアナ州に移り、主人公とヒロインの名前もカルロスとサラに変更されるとのこと。
PVの中では、授業風景の中に島根城の写真が出てくるなど、原作にまつわる要素も確認できた。原作をプロデュースした安田氏もシナリオチェックなどに関わっていて、映画化は原作の魅力を損なわないまま、新しい作品に仕上げる形で進行しているそうだ。
日本での公開は未定だが、鈴木氏は「日本の皆さんがぜひ観たいと応援してくれるなら、がんばって持ってきます」とコメントしてくれた。
『LoveR Kiss(ラヴアール キス)』が今冬発売決定!
プレイステーション4で好評発売中の『LoveR』に追加要素を加えたアッパー版『LoveR Kiss(ラヴアール キス)』が、今冬発売予定と発表された。プラットフォームはプレイステーション4とニンテンドースイッチ。
ステージでは、VTuberも務める『LoveR』のマジカルユミナによる紹介PVが上映。その中では、プレイヤー人気が高い担任教師の冴稀陽茉利のルートの追加など、多数の新要素が伝えられた。
『プロジェクト ステラ(仮)』の進捗を発表
『スターリーガールズ』の後継プロジェクトとして発表されたシミュレーションRPG『プロジェクト ステラ(仮)』。PVが上映され、安田氏からは進捗情報が公開された。
個性的なメカものタイトルを作るべく、3Dモデルなどのさまざまな部分にこだわっているため、開発は予定より遅れているとのこと。安田氏は「コンシューマーで味わったことがない、新しい体験をしていただくべく制作中です」と述べた。
2019年12月から角川ゲームスの公式番組を配信開始
12月から角川ゲームス公式番組がYouTubeとTwitterで配信開始となる。出演は安田氏と角川ゲームス第1開発グループ・アシスタントプロデューサーのすずきゆうこ氏。番組には声優さんなどもゲストとして招き、最新情報やプレゼントなどを用意する予定だ。
また、すずき氏からは、2019年10月31日まで開催中のセール情報(PS Storeとニンテンドーeショップで実施)や、『GOD WARS(ゴッドウォーズ)』攻略本の再販開始といったニュースも伝えられた。
周年ならぬ執念!? 『メタルマックス』最新情報!
続いては戦車と犬と人間のRPG『メタルマックス』シリーズの最新情報が公開された。
ガソリンと硝煙のRPGとして独特のゲーム性を貫いてきた結果、今年で28周年を迎える『メタルマックス』シリーズ。河野氏からは、「周年ならぬ執念」によって、30周年に向けて動き出すことが改めて発表された。
2019年10月1日に開催されたイベントでは、『メタルマックス Xeno Reborn』、『メタルマックス Xeno Reborn 2』、『CODE ZERO』の3作品が胎動したことがすでに発表されている。
今回のステージでは、今冬発売予定の『メタルマックス Xeno Reborn』の最新情報が公開された。
河野氏いわく「もう一度触ってみたくなる」タイトルとなる同作。ファン待望の相棒犬“ポチ”は、3D化したことでリアルさが生まれ、さらに細かな汚れ描写などが強化されているとのこと。
また、ヒロインを見捨てても話を進行できるほどの高い自由度は健在であるなど、特徴的な要素が説明された。
ディレクターの友野氏は、リアルにすることで変化する危険な荒野の姿を突き詰めたという。フィールドにはモンスターが見える形で跋扈していて、群れる習性や活動時間などを把握して狩りに行く必要がある。モンスターを狩るハンターとしての楽しみかたが紹介された。
宮岡氏は画像に出ている巨大アリの大きさに驚いていたが、「巨大アリには宮岡さんや河野さんを驚かせられる調整も入る予定です」と、友野氏。考えて戦い、狩る先に得られるものがあるという、昔ながらの『メタルマックス』として製作中とのことだ。
『√Letter』に続く、ミステリー最新作が登場!
ステージでは続けて、『√Letter』から続く角川ゲームスミステリーシリーズの最新作となるタイトル『Root Film』の発売が発表された。
前作に続いてプロデューサーを務める安田氏のほかに、ディレクターとシナリオライターを兼任する河野一二三氏、キャラクターデザインを担当する箕星太朗氏が登場。本作について、ネタバレに細心の注意を払いつつ語ってくれた。
河野氏とはぜひいっしょに仕事をしてみたかったと語る安田氏。ミステリーアドベンチャーならこの人! と、すべて託してみたくなって依頼したとのこと。
本作の舞台は前作『√Letter』と同じく、安田氏が強い想いを抱いている島根県。舞台は沖ノ島など県内全域に広がり、実在する土地でキャラクターたちが実際に生きているような作品に仕上がっているそうだ。
収録されるシナリオは7本に及ぶ大ボリューム。河野氏からは「最高傑作ができた」という力強いコメントも!
安田氏によると、『Root Film』は島根を舞台としたシリーズを完結させる総決算作品。海外では3Dグラフィックなどを用いたミステリーアドベンチャーが主流だが、日本には日本ならではのテキストベース2Dアドベンチャーがある、と示す気概も見せていきたいとのことだ。
ステージの締めもi☆Ris! 『Root Film』主題歌を初お披露目!
『Root Film』ステージの壇上にはi☆Risがふたたび登場した。本作ではメンバー全員が登場人物のキャラクターボイスを担当しているのだ。
メンバーそれぞれが担当するキャラクターについて、安田氏を交えて紹介する……はずだったが、ミステリー作品のため、何を言ってもネタバレにつながる可能性が。
説明中にタジタジになったり、演じる本人とキャラクターの共通点を言い合って「え?」と面食らったり、和気あいあいとした雰囲気で会場を和ませた。
登場人物の生きざまや死が描かれる本作。そのため、i☆Risメンバーのこれまでの出演作とは大きく異なる、大人のi☆Risの演技を楽しみにしてほしいとのことだ。
トーク後は、i☆Risが歌う『Root Film』主題歌『泡沫の光』がライブで初公開された。
「フィルムが映し出す壊れた私の夢」など、『Root Film』の内容にも関わりがありそうな歌詞がスロージャズ調のしっとりとした曲調で歌い上げられる。ミステリー大作としての『Root Film』への期待がより一層高まる楽曲に仕上がっていた。
現時点では、『Root Film』の発売日は未定だが、2019年10月19日に公式サイトが開設された。初回予約特典は、本イベントのi☆Risステージの楽屋裏映像などが収録される主題歌メイキングDVDを同梱。
2020年3月27日には完成披露イベントも開催される。プレゼント企画なども展開していくとのことで、さまざまなイベントや特典の情報に今後も要注目だ。
盛りだくさんの内容で幕を下ろした大感謝祭2019。最後はi☆Risによるじゃんけん大会でフィナーレを迎えた。
ステージの最後には、MCの能登さんが『Root Film』に出演することが明かされた(本人も初耳だったらしい)。さらに、次回の大感謝祭は2020年5月23日開催であると発表。
大感謝祭は年2回の開催を目指すそうなので、さらなるサプライズ情報や豪華ゲストの登場にぜひ期待しつつ、開催を心待ちにしてほしい。