2019年9月12日~15日、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2019。同期間中、スクウェア・エニックスから2020年5月15日発売予定の『Marvel's Avengers (アベンジャーズ)』(対応機種はPS4、Xbox One、Stadia、PC)のプレス向けゲームプレイ、プレゼンテーション、さらにステージイベントが行われた。本稿では、それらの情報をまとめてお届けしよう。プレゼンテーションとステージには、開発を手掛けるCrystal Dynamics(クリスタル・ダイナミクス)からエディトリアルディレクターのCasey Lynch氏が参加。
Casey Lynch氏
『Marvel's Avengers (アベンジャーズ)』は、完全新規のオリジナルストーリーの三人称視点のアクションアドベンチャー。シングルプレイとオンラインマルチが用意され、シングルはヒーローミッションと題され、A-Day事件の責任を問われて散り散りになったアベンジャーズを“リアッセンブル”(再集結)する物語が描かれる。ヒーローミッションは各ヒーローの特性に合わせた内容になっており、ヒーローごとのストーリーが楽しめる。
オンラインは、ウォーゾーン・ミッションと呼ばれ、最大4人(ひとりで挑むこともできる)による協力プレイが可能で、さまざまなミッションに挑むことなる。ウォーゾーン・ミッションには、ヒーローミッションに絡むストーリー要素があるミッションも用意されているとのことだ。
今回プレイできたのは、マーベル作品のヴィランのひとり“タスクマスター”率いるテロリスト部隊よるA-Day襲撃のシークエンスで、本編ではチュートリアルの役目を果たす。gamescom 2019ではひと足早く公開され、ご覧になっている方も多いと思うが、とにかくダイナミックなアクションで爽快感抜群。とくに、ゴールデンゲートブリッジが崩壊していくなかで戦うシーンは、クリスタル・ダイナミクスが手掛けた『トゥームレイダー』の破壊ギミックやシネマティックなアクションをよりスケールアップさせた感じ。
操作キャラクターは、ソー、アイアンマン、ハルク、キャプテン・アメリカ、ブラック・ウィドウの“メイン5”。各ヒーローごとにバトルのタイプが異なり、動きもそれぞれ“らしい”ものになっており、いろいろなプレイ感覚が楽しめるのが魅力。たとえば、ソーはムジョルニア(ハンマー)による打撃や遠距離攻撃などもできるオールマイティータイプで、アイアンマンは遠距離攻撃タイプ、ハルクは圧倒的パワーによる近接攻撃タイプ、といった感じ。ちなみに、ヒーローたちのバトルデザインを担当しているのは『ゴッド・オブ・ウォー』のバトルデザインを担当したVince Napoli氏だとのこと。
プレイの後半のイベントシーンには、キャプテン・マーベルのTシャツを着た少女が登場するが、Lynch氏によると、少女時代のカマラ・カーン(ミズ・マーベル)とのこと。ミズ・マーベルが操作キャラクターとして登場するかは明言を避けたが、本作の物語にメイン5以外のヒーローも物語に登場し、ダウンロードコンテンツとして無料で追加させるヒーローたちは複数存在する。
サンフランシスコが舞台となる冒頭のA-Day事件だが、本編では世界の各地が舞台となり、トレーラーでは宇宙空間で戦っているシーンもあり、映画同様、さまざまなロケーションが用意されているようだ。
最後にカスタマイズ要素について。本作ではヒーローたちはスキン(衣装)による見た目のカスタマイズと、ギアによるステータスアップやスキルの習得による性能のカスタマイズが可能となっている。
ヒーローたちの衣装は、各キャラクターのパラメーター、スキルなどには影響せず、単純に見た目の違いを楽しむもの。デザインは80年あるマーベルの歴史の中からチョイスし、それをモチーフにしているものや、ゲームオリジナルの新衣装も用意しているとのこと。衣装の多くはゲームの進行度に応じてアンロックされるが、マーケットプレイスで販売するものもあるという。
ステータスアップやスキル習得などヒーローたちの強化はギアを装備することで行う。ギアはヒーローごとに異なり、エピック、レジェンダリーといったレアリティーも存在する。また、ギアにはパーク(ボーナス効果)があり、パークによってプレイヤーごとの異なるプレイスタイルを作り出せるという。
さらに、各ヒーローには独自のスキルツリーがあり、そこから新たなアビリティや、新たなアクションを獲得・レベルアップすることもできるとのこと。
ド派手で爽快なアクションとシネマティックな演出で、とにかく超人的なヒーローになった気分が味わえる『Marvel's Avengers (アベンジャーズ)』。ヒーローとなって暴れ回ることができる2020年5月15日まで、もう少しの辛抱だ。