「主人公は絶対にーー死なないのさ」

 2019年の2〜4月。平成の終わり際に、Nintendo Switch、Xbox Oneで相次いで配信が始まった、リマスター版の『FFVII』、『FFIX』、『FFX/X-2』、『FFXII ザ ゾディアック エイジ』。

FF』シリーズリマスター振り返り連載は下記をチェック!

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 リマスター版の特徴に加え、オリジナル版を含んだ作品の基本と魅力を紹介していく短期連載の第4回にして最終回。今回は『FFXII ザ ゾディアック エイジ』を通じて『FFXII』を振り返る。

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『FFXII ザ ゾディアック エイジ』の概要

 オリジナル版の『FFXII』は、2006年3月16日にプレイステーション2で発売。『FFT』(ファイナルファンタジータクティクス)や『FFT-A』(ファイナルファンタジータクティクス アドバンス)の舞台でもある“イヴァリース”を巡る、さまざまな国にまつわる人々の思惑、陰謀などが交錯するドラマが描かれる。

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写真はPSPの『FFT 獅子戦争』。

 なお、『FFT-A』では、魔導書“グラン・グリモア”が開かれたことをきっかけに、現代のような世界がゲームのような異世界イヴァリースへと変化するのだが、そのゲームのような世界というのが『FFXII』。そのため、『FFXII』に登場するヴィエラ族、バンガ族といった亜人が『FFT-A』にも登場するほか、モーグリ族のデザインも共通のものになっている。

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『FFT-A』。左の写真は、現代のようなSt.イヴァリース。

 2007年8月9日には、ボイスを英語版にした『FFXII インターナショナル ゾディアック ジョブシステム』を発売。『FFT』でもモチーフとなった黄道十二宮(=ゾディアック)を模した、12種類のライセンスボード(詳細は後述)を持つジョブが登場し、キャラクターごとにジョブを選ぶシステムへと、オリジナル版から大きく変化している。

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 そして、2017年7月13日にPS4で発売された『FFXII ザ ゾディアック エイジ』は、『FFXII インターナショナル ゾディアック ジョブシステム』をベースに大幅にパワーアップ。システムをより遊びやすく、そして、グラフィックもHDにリマスターしただけでなく、ライティングなども現世代の技術を導入するなど、通常のHDリマスターでは留まらない改良を加えたものになっている。2019年4月25日に発売されたNintendo Switch版、Xbox One版はそのPS4版をベースに移植したもので、そこにさらなる機能拡張も追加された(詳細は後述)。

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Switch版、Xbox One版、PS4版の特徴

 価格は、PS4のパッケージ版、ダウンロード版ともに6800円[税抜]、Nintendo Switchのパッケージ版、ダウンロード版、Xbox Oneのダウンロード版が各5800円[税抜]、PC(steam)版が4800円[税抜]。『FFXII ザ ゾディアック エイジ』では、ロード時間が短縮されたほか、マップを移動した際などにオートセーブが行われる機能が追加されるなど、いろいろと遊びやすく改善されている。そのほかにも、遊びやすく改善されているポイントは下記の通り。

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タイトル画面からトライアルモードなどを選択できる(詳細は後述)。
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“Credits”を選択すれば、名場面とともに『FFXII ザ ゾディアック エイジ』のスタッフクレジットが表示される。ゲームを一度でもクリアーした人ならば、この名場面集だけで相当楽しめるはず。
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『FFXII』オリジナル版では、画面上に表示される地図は一部のロケマップだったが、『FFXII ザ ゾディアック エイジ』はLスティックを押し込めば、大きなロケマップを透過表示できて非常に便利。
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オリジナル版『FFXII』にあった“空賊の隠れ家”。さまざまな条件を達成すると、ドット絵で描かれたキャラクターたちがどんどん集まってくる。PS4版はパッチ配信で復活し、Nintendo Switch版、Xbox One版でも復活している。

グラフィックの高解像度化&クオリティーアップ

 『FFXII ザ ゾディアック エイジ』は、グラフィックをフルHD対応にリマスターしただけでなく、肌や髪、金属などの質感のクオリティーをアップ。また、前述の通り、現世代のライティング技術を導入したこともあり、とくにカットシーンは、10年以上前に作られたゲームということを感じさせないものになっている。

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 なお、PC版は21:9のウルトラワイドモニター、マルチモニター(フルHD×3画面の48:9まで)に対応。非常に広い視野角でゲームを楽しめる。

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PC版はモニター3枚を組み合わせた、最大48:9まで対応。

ジョブが2種類選択可能に

 前述の通り、『FFXII インターナショナル ゾディアック ジョブシステム』から黄道十二宮をモチーフにしたライセンスボードを持つ、12種類のジョブが加わっている。オリジナル版の『FFXII』が、ボード上のライセンスをすべて習得すると万能タイプに成長したの対し、各ジョブは直接攻撃を得意とする代わりに魔法は使えないタイプ、魔法を得意とする代わりにHPなどが低いタイプと、長所と短所がはっきりとしたものになっていたため、プレイヤーはどのキャラクターにどのジョブを割り当てるか、パーティー全体で役割分担を決める戦略を考える必要があった。

 一方で、長所と短所が明確になったことや、途中でジョブを変えることができないこともあって、オリジナル版よりはクセが強くなった側面があったのも事実。だが、『FFXII ザ ゾディアック エイジ』では、1キャラクターにつき2種類のジョブを組み合わせられるように。この組み合わせによって、ジョブの短所を補ったり、長所をさらに伸ばすようにしたりと、戦略性を高める自由度を生みつつ、プレイヤーが詰まることのない選択肢を生み出した。

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ライセンスリセット(Switch、Xbox One版のみ)

 Nintendo Switch版、Xbox One版では、ライセンス(ジョブ)のリセット機能が追加されている。ラバナスタの街にいるクラン・セントリオのモーグリ“モンブラン”に話しかけると、好きなメンバーのライセンスがリセットされ、ジョブを選び直すことができる。それまで習得していたライセンスが未習得状態に戻る代わりに、消費したLPもすべて戻るため、新しいジョブを決めた後に、すぐにライセンスを習得してパワーアップできるのが特徴だ。

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 ふたつのジョブの組み合わせがいまいちだった場合や、回復役を増やして進みたいときなどに一時的にジョブを変えるといった場面で利用するのもいいだろう。

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ガンビットのセット拡張(Switch、Xbox One版のみ)

 Nintendo Switch版、Xbox One版は、ガンビットが設定できるスロットが増加。通常の12個から、12個を3セットまで用意できるようになったため、フィールド用、ボスバトル用などに使い分けることができるようになった。

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全BGMを生演奏で新録

 『FFXII』の楽曲を手掛けたのは、『タクティクスオウガ』や『FFT』などで知られる崎元仁氏。『FFXII ザ ゾディアック エイジ』は、この崎元氏の手によって、すべてのBGMを生演奏でレコーディングし直したものが使われている。同じ楽曲でも、生演奏によって生まれ変わった楽曲は、さらなる迫力を演出。さらに、ボス曲やフィールド曲など、描き下ろしの新曲8曲も収録されている。なお、『FFXII』オリジナル版の音源も収録されているので、当時の音源で楽しみたい人もご安心を。

 サウンドは7.1chサラウンドに対応(Nintendo Switch版は5.1chサラウンド)。キャラクターのボイスは、日本語と英語のどちらも収録し、コンフィグでいつでも切り換えられるようになっている。

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2倍速、4倍速のハイスピードモード

 『FFXII インターナショナル ゾディアック ジョブシステム』にも収録されていたハイスピードモードがパワーアップ。2倍速と4倍速をすぐに切り換えて、ゲームがより快適に楽しめるようになった。本作のバトルはガンビットによるオートバトルのため、4倍速でもパーティーメンバーが状況に合わせて自動的に動いてくれたりと、ハイスピードモードにとても向いたゲームデザインになっている。ポーズ中にLボタンを押しながら、方向ボタンの上下でこの機能をオンにする(ボタンはNintendo Switch版のもの)。

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60fps対応で滑らかに(PC版、Xbox One Xのみ)

 PC版は最大60フレームに対応。より滑らかな動きで『FFXII ザ ゾディアック エイジ』が楽しめる。また、Xbox One版はXbox One Xでプレイすれば、こちらも60フレームで楽しめる。

戦略が問われるトライアルモード

 『FFXII インターナショナル ゾディアック ジョブシステム』から、本編で育てたキャラクターやアイテムを駆使して全100ステージの強敵とのバトルに挑む“トライアルモード”が追加されている。ここに登場する敵の強さや編成は本編と異なるうえ、各ステージをクリアーした時点でのHPやMP、ステータス効果などがつぎのステージへ引き継がれるため、つぎのステージを見越したガンビットなどの準備が求められるわけだ。また、『FFXII ザ ゾディアック エイジ』では、トライアルモードで入手したアイテムを本編に持ち帰れるため、貴重なアイテムを入手して、本編で活用することも可能。

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やり残しをなくせる、強くてニューゲーム

 本編をクリアーすると選択可能。パーティーメンバーが全員レベル90の状態で登場するため、倒せなかった敵や召喚獣に改めて挑戦できる! なお、PC版では本編をクリアーしていなくても、ゲーム開始時から選択できる。

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強くてニューゲームが、もっと強化!(Switch、Xbox One版のみ)

 上記で紹介している“強くてニューゲーム”が、Nintendo Switch版とXbox One版ではさらに強化。レベル90でスタートするだけでなく、クリアー時に持っている武器、防具、魔法といった装備品、LP、ギルなどを引き継いだ状態でスタートできる。レベルが90より低い状態でクリアーしている場合は、この機能を使えばレベル90になったうえに所持品もそのままでトライアルモードにも挑戦可能だ。

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究極のやり込み要素、弱くてニューゲーム

 トライアルモードをクリアーすると選択可能。このモードでは、キャラクターのレベルが初期レベルで固定化され、敵を倒しても経験値が入手できない。だが、LPは入手できるため、ライセンスや装備品、アイテムなどを駆使して、まったく異なる攻略法を生み出していくことになる。セットすべきガンビットもイチから考える必要があるだろう。なお、PC版ではトライアルモードをクリアーしていなくても、ゲーム開始時から選択できる。

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『FFXII』あらすじ

 それはイヴァリースと呼ばれる世界の物語。

 強大な軍事国家アルケイディア帝国の侵略でダルマスカ王国が滅亡した戦争から、2年ーー。

 戦禍に家族を奪われた少年“ヴァン”は、帝国に占領された街でたくましく生きながらも空賊となって大空を駆ける自由に憧れていた。

 王家で唯一生き残った王女“アーシェ”は、ひそかに解放軍を率いて祖国の再興をめざし、帝国への復讐こそが義務だと誓っていた。

 戦乱の時代に出会った彼らの願いと希望が、人々の運命を結び、そして国々の命運をも変えていく。

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『FFXII』の主要キャラクター

 仲間になるキャラクターを中心に、ストーリーに深く関わる主要人物を紹介。

ヴァン(声:武田航平)

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旧ダルマスカ王国のダウンタウンで暮らす少年。自由な空賊に憧れて明るく前向きに振る舞うが、そのこころには戦争で失った家族への想いが影を落とす。

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アーシェ(声:園崎未恵)

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ダルマスカ王のひとり娘にして、唯一の王位継承者。2年前、敗戦の混乱の最中に自害したとされているが、じつは正体を隠して生き延びており、祖国の再興を目指して解放軍を率いている。

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バルフレア(声:平田広明)

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飛空艇シュトラールを駆る空賊。どれほどの報酬を積まれても興味がなければ動かない気まぐれ自由人だが、過去のとある因縁と確執に囚われている一面も持つ。

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パンネロ(声:小澤真利奈)

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ヴァンの幼なじみ。先の戦乱で家族を失ったこともあり、危なっかしいヴァンをつねにあんじている。国々を揺るがす陰謀に巻き込まれても自分を見失わない、しなやかな健気さを持っている。

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フラン(声:深見梨加)

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森の民ヴィエラでありながら、故郷を捨てて空賊となった、バルフレアの相棒。その物静かな振る舞いが神秘的ですらある彼女だが、過去を捨ててまで得た自由を守ろうとする強い意志と覚悟を秘めている。

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バッシュ(声:小山力也)

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かつて勇名を馳せた旧ダルマスカ王国の将軍。勇将であるがゆえに2年前の敗戦を認めず、国王を暗殺してまで戦争を続けようとした反逆者として、処刑されたことになっていた。だが、実際は生かされており、牢獄の奥深くに幽閉されている。

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ヴェイン(声:飛田展男)

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アルケイディア帝国皇帝グラミスの息子。その軍事的才能でダルマスカ王国を攻め滅ぼした張本人ながら、有能ゆえに国内にも政敵が多い。次期皇帝にもっとも近い人物と目されているが、彼の最終的な目的な皇帝になることではなく、同志たちと遠大な理想を追い求めている。

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ラーサー(声:今井由香)

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皇帝グラミスの息子で、ヴェインの弟。老獪な父と有能な兄を素直に尊敬しているが、彼もまた人々を率いるにふさわしい得を備えた大器と言える。その素養ゆえに帝国の権力闘争に巻き込まれていくさなかにヴァンたちと出会い、国を背負う覚悟を示す。

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ジャッジ・ガブラス(声;大塚明夫)

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アルケイディア帝国の法を司る騎士“ジャッジ”を率いる武人。法にのっとって秩序を律するジャッジの権限は絶大で、皇帝の代理人となって帝国軍を指揮している。剛勇にして知謀に長けたガブラスは、2年前の戦争で謀略の主役を務め、ダルマスカ王国の崩壊と敗亡を決定づけた。

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『FFXII』のおもなシステム

 『FFXII』のシステムの特徴は、フィールド画面からそのままシームレスに移行する“アクティブ・ディメンションバトル”(ADB)と、各キャラクターの行動指針を決めるガンビット。オートバトルに近い本システムは、MMORPGの『FFXI』の流れを汲むものになっており、本作に登場するモンスター、マンドラゴラが『FFXI』そのままのグラフィックで登場するといった連携も取られている。

アクティブ・ディメンションバトル(ADB)

 ランダムエンカウント方式が多かった『FF』シリーズから、『FFXI』のようにフィールドを徘徊するモンスターと近寄るとバトルへ突入する方式に。バトルメンバーや敵との距離が戦闘に影響し、遠距離武器を持っていれば離れていても攻撃できたり、ファイガなどの範囲攻撃魔法ならば複数の敵を一度に攻撃できたりと、戦略性の高いバトルになっていた。

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ガンビット

 “仲間”や“敵”といったターゲットと、“たたかう”や“ケアル”といった行動を設定する本作ならではのシステム。ターゲットには、“HPが30%以下になった味方”、“炎に弱い敵”といった細かい条件設定ができるうえ、それぞれの行動の優先順位も自由に設定できるため、敵と出会ったときにまず何をすべきか、ピンチに陥ったときにどういう行動をすべきかといった、さまざまなシチュエーションに合わせた戦略が求められる。

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ライセンスボード

 『FFXII』では、魔法や技を覚えるだけでなく、武器や防具を装備するのにも、対応するライセンスを習得する必要がある。ライセンスは、ライセンスボード上でLP(ライセンスポイント)を消費して習得が可能。ライセンスボードでは、習得したライセンスに隣り合った場所のライセンスを習得できるようになるため、進行ルートの見極めが重要になる。

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