佐賀県にてもともと期間限定で販売されていた、『サガ』シリーズデザインの交通系ICカード“ロマンシング佐賀 tsu-tsu-nimoca”が、継続販売されることが決定。

 スクウェア・エニックスの『サガ』シリーズと、佐賀県のコラボレーション“ロマンシング佐賀(以下、ロマ佐賀)”。その第4弾“ロマンシング佐賀 2018”は、2018年10月より開催されており、2018年12月28日(金)をもって、ひと区切りを迎える……はずだった。

 が! 好評につき、コラボ企画のひとつ、“ロマンシング佐賀 tsu-tsu-nimoca”の継続販売が決定!! 「年内は忙しくて、買いに行けなかった……」と嘆いていた人もこれで安心だ。

 「ロマンシング佐賀 tsu-tsu-nimocaって、何ぞ?」と思った方のために説明しよう。これは、全国で使える交通系ICカード“nimoca”の特別バージョン。佐賀県では、県内での交通系ICカードの普及のため、オリジナルデザインの交通系ICカード“tsu-tsu- nimoca”を発行しているのだが、それが『サガ』とコラボレーションしたというわけだ。

こちらが、佐賀県でのみ購入できる交通系ICカード“tsu-tsu- nimoca”。

 『サガ スカーレット グレイス 緋色の野望』のキャラクター、ファイアブリンガーの横顔が描かれている“ロマンシング佐賀 tsu-tsu-nimoca”。駅で、コンビニで、サッとこのカードを取り出せば、周囲の『サガ』ファンの注目を集められるかも……!? 継続販売についての詳細は、公式サイトにて確認してほしい。
・ロマンシング佐賀 2018 公式サイト
https://romasaga.jp/2018/

 さて、せっかくの機会なので、ここで“ロマ佐賀”について、これまでの歩みを振り返ってみよう。

 ゲームと地方自治体がコラボレーションするケースは、もはや珍しいものではないが、スクウェア・エニックスの『サガ』シリーズと佐賀県のコラボである“ロマ佐賀”は、その中でも年季が入っている事例だ。

 コラボが始まったのは2014年3月だが、じつは構想は、20年前以上からあった。当時、オファーを送ったのはスクウェア・エニックスだったが、残念ながら実現にはいたらず。その10年後、今度は佐賀県からラブコールを送ったが、やはりうまくはいかなかった。

 そんな苦難の時期を乗り越えて、2014年、ついにロマ佐賀第1弾が実施。東京・六本木ヒルズに特設ラウンジがオープンし、佐賀と『サガ』のコラボ商品の販売が行われた。イラストレーター小林智美氏が絵付けをした有田焼大皿など、展示もたっぷり。コラボ商品は売り切れが続出する事態となった。

東京・六本木ヒルズに設けられた、ロマ佐賀 特設ラウンジの外観。歴代キャラクターたちが来場者を出迎える。
有田焼大皿に描かれた最終皇帝たち。麗しい……

 これを弾みに、翌年、ロマ佐賀2が開催。満を持して、佐賀県を舞台に、じつに多彩な施策が行われた。企画の目玉は、JR九州のラッピング列車。2015年3月21日に行われた出発式には、『サガ』生みの親である河津秋敏氏が参加し、駅長に扮するというひと幕も。このラッピング列車は、約5ヵ月間、佐賀県の人々を乗せて走り続けた。また、列車のほか、飛行機ともコラボレーション。春秋航空日本の一部の便で、ロマ佐賀仕様の紙コップなどが用意された。

ラッピング列車 記念すべき出発の瞬間。
ちょうど、菜の花がキレイなころでした。
キャビンアテンダントさんのスカーフも『サガ』柄になるというこだわりっぷり。

 余談だが、このロマ佐賀2以降、佐賀県のコラボ熱はどんどん高まっていく。『スプラトゥーン』や『ストリートファイターII』、最近ではアニメ『ゾンビランドサガ』ともコラボしている。地方自治体の中でも、かなりコラボに積極的な佐賀県だが、その姿勢を生んだきっかけがロマ佐賀であることは間違いない。

 さてロマ佐賀は、順調に進化し、2016年に第3弾を実施。佐賀県立美術館での展示会や、温泉の名地・嬉野市を舞台とする“佐賀風呂”などの企画で盛り上がった。

嬉野市に設けられた足湯スポット。

 そして1年の準備期間を経て、第4弾“ロマ佐賀 2018”が2018年10月からスタート。2018年12月28日までの期間限定で、佐賀の七賢人と、『ロマサガ2』の七英雄にちなんだスタンプラリーが実施された。また、2018年12月2日には作曲家・伊藤賢治氏と佐賀県出身の篠笛奏者・佐藤和哉氏によるコラボライブも行われ、佐賀の夜を彩った。

伊藤賢治氏と佐藤和哉氏のコラボライブは、佐賀県庁のホールで開催された。

 こうして振り返ると、ロマ佐賀は回を重ねるたびに、新しい試みをしていることがわかる。もし次回があるとしたら、どうなるのだろう。列車、飛行機、交通系ICカードと来たら、残るは船ではないかと思うが……どうでしょう、関係者の皆さん!?

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