リアルのプロ野球にも負けないもうひとつのプロ野球が開幕! “eBASEBALL パワプロ・プロリーグ 2018”開幕戦リポート

2018年11月10日、東京・ベルサール渋谷にて“eBASEBALL パワプロ・プロリーグ 2018”の開幕戦が行われた。36名のプロ野球eスポーツ選手が、各球団に分かれて日本一を目指して戦う。その初戦である開幕戦の模様をリポートする。

 2018年11月10日にKONAMIと一般社団法人日本野球機構(NPB)が共催で、『実況パワフルプロ野球2018』を使用した“eBASEBALL パワプロ・プロリーグ 2018”の開幕戦が行われた。

 ドラフト会議で、NPB12球団に選ばれた36名の選手たちが、セ・リーグとパ・リーグに分かれて約2か月に及ぶ“eペナントレース”を戦い、2019年1月には日本一を決定する“e日本シリーズ”が開催される。

※eドラフトの模様や“eBASEBALL パワプロ・プロリーグ”について詳しくは以下の記事(https://www.famitsu.com/news/201810/01165209.html)、(https://www.famitsu.com/news/201808/27162999.html)もチェック!

『パワプロ』プロ選手誕生! 和田一浩氏や杉内俊哉氏ら豪華OBやマスコットも駆けつけた“eドラフト会議”をリポート!

2018年9月29日、東京・品川プリンスホテルにて“eドラフト会議”が行われた。『パワプロ』史上初のプロ選手が生まれたその模様をリポート!

『パワプロ』のプロ選手になる! “eBASEBALL パワプロ・プロリーグ”18名のドラフト候補が選ばれる西日本選考会をリポート

2018年8月26日、大阪・ABCホールにて“eBASEBALL パワプロ・プロリーグ 2018”のプロテスト西日本選考会が行われた。オンライン予選を勝ち抜いた96名が、試合結果などにより18名まで絞られる。そのオフライン選考会をリポートする。

 選手には報酬として試合出場費が設定されていたり(リーグ本戦はひとり1日10000円)、e日本シリーズ優勝で1チームに300万円を超える報酬が設定されていたりと、報酬が支払われることでも注目を集めている本大会。NPB史上、そして『パワプロ』史上初となる大会が、いよいよ開幕のときを迎えたのだ。

開幕戦の会場となったベルサール渋谷ガーデン。大掛かりな装飾のメインステージは静かにプレイボールの声を待つ。

テーマソングを生歌で初披露!

 まずは、“ベリーグッドマン”による“eBASEBALL パワプロ・プロリーグ2018”エンディング曲のステージが!

“ベリーグッドマン”は「今回の『プレイヤー』という曲は、スポーツのアスリートもゲームのアスリートもプレイヤーとしては変わらないという、熱い想い込めてこの大会のために作りました。自分を信じて精一杯頑張ってください」とコメント。

 続いて、所属する球団のユニフォームを着た、本日の主役である36名の選手たちが入場。さらに、本日の試合の解説を務める元プロ野球選手の真中満氏、谷繁元信氏、黒木知宏氏や、各球団のマスコットたちも登場した。

真中満氏。日本大学からヤクルトスワローズ(当時)にドラフト3位で入団。2008年に現役引退。2014年から2017年まで東京ヤクルトスワローズの監督を務める。

谷繁元信氏。島根県江の川高等学校から横浜大洋ホエールズ(当時)にドラフト1位で入団。2002年に中日ドラゴンズに移籍。2014年から中日ドラゴンズの選手兼監督に就任。2015年現役引退。2016年監督を退任。

黒木知宏氏。新王子製紙春日井より千葉ロッテマリーンズにドラフト2位で入団。2007年に現役引退。2013年から2017年まで北海道日本ハムファイターズの1軍投手コーチを務める。

福岡ソフトバンクホークスのハリーホークや広島東洋カープのスラィリーを始め、各球団の人気マスコットがズラリ! 中央には『パワプロ』のマスコットのパワプロくんも登場!!

 選手を代表して、東京ヤクルトスワローズ所属で、“パワプロチャンピオンシップス2017全国大会”チャンピオンのマエピー選手が開幕戦への意気込みを語った。

「野球を好きな、『パワプロ』が好きな皆様を楽しませられるように、全力でプレイしたいと思います」と話した。

 試合は、各カード3試合ずつが行われた。各球団は、会場に設置されたセンタースタジアム、ライトスタジアム、レフトスタジアムの3か所のエリアで1試合ずつ戦う。開幕戦となるこの日はセ・リーグ9試合、パ・リーグ9試合の全18試合が行われた。

 

※次回の第2節は、土曜日にセ・リーグ3カード(9試合)、日曜日にパ・リーグ3カード(9試合)が行われる。それ以降も、土日の2日間を使い、1日9試合、2日間で18試合ずつ進行する予定だ。


一番大きいセンタースタジアムでは選手がプレーする両脇に、応援席が設置。各チームの応援にも熱がこもっていた。

ライトスタジアム、レフトスタジアムともに、センタースタジアムより近い距離で観戦できた。

各スタジアムでは球団のマスコットたちも、観客と一緒に選手たちを応援。また、試合の合間にはマスコットと触れ合うこともできた。

第1節の組み合わせは以下の通り
セ・リーグ
読売ジャイアンツ(巨人) VS 阪神タイガース(阪神)
中日ドラゴンズ(中日) VS 東京ヤクルトスワローズ(ヤクルト)
広島東洋カープ(カープ) VS 横浜DeNAベイスターズ(DeNA)

パ・リーグ
北海道日本ハムファイターズ(日ハム) VS 福岡ソフトバンクホークス(ソフトバンク)
東北楽天ゴールデンイーグルス(楽天) VS 埼玉西武ライオンズ(西武)
オリックス・バファローズ(オリックス) VS 千葉ロッテマリーンズ(ロッテ)

好プレー続出! プロ選手たちの一挙手一投足から目が離せない展開に

 選考会を勝ち抜き、ドラフトで選ばれたプロ選手たちの技術には圧倒されるばかり。驚くべきことに、ほとんどの選手が投球では“2度押し(マニュアル)”、打撃では強振を基本テクニックとして身につけている(強振については、一部例外もいる)。

 “2度押し”というのは投球の際にタイミングよく2回ボタンを押すタイプの操作方法で、タイミングが100%合った“ベストピッチ”では最高のボールを投げられるが、タイミングが早すぎたり、遅すぎたりすると、失投となり打者にとってホームランを打ちやすい絶好球になってしまう危険性があるため、高い技術と、集中力を持続させることが必要なテクニックだ。

 しかし、その“2度押し”を当然のように使いこなして的確にコーナーにボールを投げ込む。打撃でもコーナーに投げ込まれた変化球を、“強振”で打ち返したり、投げられたボールが変化球と見るや、打つ直前に強振からミート打ちの軽打に切り替えるなど高い技術が飛び出した(選手たちはいとも簡単にやっているが『パワプロ』をやったことがある方はこの難しさがきっと分かるはず!)。

 試合で飛び出す好プレーに、拍手したり歓声をあげたりして、観客も一喜一憂しながら観戦していた。
 
 ここからは開幕戦で飛び出した好プレーなど名場面を紹介する。まずは、センターステージの第1試合、巨人対阪神。

巨人・てぃーの選手と阪神・ベルガモット選手による伝統の一戦。

両選手とも丁寧なピッチングを見せ、試合は投手戦に。てぃーの選手が操作する菅野の犠牲フライが決勝点になった。結果は1-0で巨人が勝利!

 メインステージで行われたセ・リーグ第2試合、ヤクルトのマエピー選手と中日のでらナゴ!選手の試合。事前に行われた勝敗予想では、eドラフト会議で4球団から1位指名されたマエピー選手の勝利を予想する人が多かった。

ヤクルト・マエピー選手は、調子のいい畠山をあえてベンチスタートに。解説の真中氏も「荒木が4番スタメンですか!?」と驚いていたが、これは畠山が持つ“代打○”の特殊能力を活かすための采配。第1打席でさっそく畠山を代打起用し、“代打○”で能力が一時的にアップした畠山で、一時逆転となるツーランホームランを放つ。

足を絡めた機動力野球で4つの盗塁を決め、マエピー選手を揺さぶる中日・でらナゴ!選手。事前の下馬評を覆し、でらナゴ!選手が7-3で勝利した。

DeNAのAO(あお)選手の最終的なヒットは2本だが、堅い守備で広島・ゴジラ選手を相手に、最少失点で切り抜けた。

少ないチャンスをものにして、逆転ホームランを放ったAO選手。劇的な一本に観客の盛り上がりも最高潮に。このホームランが決勝点となり、4-2で横浜が勝利した。

 セ・リーグの9試合が終了後、続いてパ・リーグの試合に。セ・リーグの試合で会場が温まっていたからか(?)初戦から試合は大いに盛り上がる!

ヒットの数は日ハム・ビッシュ選手が4本、ソフトバンク・さんらいく選手が3本と得点のわりに少ないが、チャンスではしっかり得点を挙げていた。試合は4-2で日ハムが勝利。

打撃が得意という楽天・ねお選手。ホームランは放ったもののあと一本が及ばなかった。

山川のホームランが2本飛び出すなど、ホームラン攻勢で勝負を決めた西武・BOW川選手。試合は4-2で西武が勝利した。

お気に入りの西野のホームランで勢いに乗ったというオリックス・みっすん選手。試合の後半には西野を交代させるなど貪欲に勝利を目指す姿も見せた。

みっすん選手は3人の投手リレーで完封勝利。ロッテ・マツ選手には悔しさのにじむ敗戦になった。9-0でオリックスが勝利。

 本日の試合を終えて、第2節への抱負など各球団の選手にコメントをいただいた。

試合の結果と各球団の選手のコメントは以下の通り
巨人 VS 阪神
第1試合 てぃーの 1-0 ベルガモット
第2試合 ころころ 3-5 びび
第3試合 たいじ 4-4 ショーラ
巨人 1勝-1勝(1分け) 阪神

巨人・たいじ選手(第3試合で引き分け)
 まずは悔しいです。結果は引き分けだったのですけど勝てた試合だったと思います。(ジャイアンツのユニフォームに袖を通した感想は?)チーム全員でジャイアンツのユニフォームを着て、一体感があってよかったですね。今日の試合の反省点を活かしてつぎは絶対勝ちたいです!

阪神・ベルガモット選手(第1試合で敗戦)
 キャプテンとして初戦を勝って勢いをつけたかったのですけど、うまくはいきませんでした。今回はチャンスで点を取れなかったので、点を取ることを念頭に置いて頑張ります。

中日 VS ヤクルト
第1試合 ふが 2-0 TKD
第2試合 でらナゴ! 7-3 マエピー
第3試合 m.o.m.o 0-1 えぞひぐま
中日 2勝-1勝 ヤクルト

中日・でらナゴ!選手(第2試合で勝利)
 チームとして2勝1敗で勝ち越せたのは非常に大きかったと思います。(前年度パワプロチャンピオンシップ優勝の)マエピー選手も人の子なので、そこはあまり意識し過ぎずにプレイできたのがよかったかなと。

ヤクルト・えぞひぐま選手(第3試合で勝利)
 試合が始まる前から、「3連敗はしないぞ」と、強い気持ちで試合に臨みました。(パワプロ・プロリーグ開幕という)半年前まではこうなることも予想していなかったのですけど、このような一般のお客さんも入る大きな大会を開催していただいた関係者の方々に感謝したいです。

カープ VS DeNA
第1試合 坂本 0-2 ヒデナガトモ
第2試合 カイ 4-2 じゃむ~
第3試合 ゴジラ 2-4 AO
カープ 1勝-2勝 DeNA

カープ・ゴジラ選手(第3試合で敗戦)
 開幕戦ということで確実に勝ちたかったのですけど、結果的には勝ち越せませんでした。ですが、やりたかったことはできたと思うので今日の結果をつぎに活かしたいと思います。

DeNA・じゃむ~選手(第2試合で敗戦)
 相手がチームも選手も強い広島ということで、そのなかで勝ち越せたことは自信にもつながるし、いいスタートを切れたと思います。

日ハム VS ソフトバンク
第1試合 ビッシュ 4-2 さんらいく
第2試合 JOY戦士 1-3 ケーバック
第3試合 TOKING 0-3 tell
日ハム 1勝-2勝 ソフトバンク

日ハム・ビッシュ選手(第1試合で勝利)
 ナイスピッチが70%をこえて、試合もプラン通りに運べたのでよかったと思います。来週のロッテ戦では勝ち越せるように頑張りたいと思います。

ソフトバンク・さんらいく選手(第1試合で敗戦)
 バッティングで打ち損じが多かったので来週までに修正したいと思います。次回は何としても勝つだけです。第2節以降のこれからの試合を全部勝つ勢いでやっていきたいと思います。

楽天 VS 西武
第1試合 MASA 4-5 ミリオン
第2試合 ねお 2-4 BOW川
第3試合 okd 1-6 なたでここ
楽天 0勝-3勝 西武

楽天・ねお選手(第2試合で敗戦)
 初回にミスもありましたが、もう少し点が取れてたら楽な展開にできたかなと思います。今回は投球面に慎重さが足りなかったと思うので、より慎重にやっていきたいと思います。

西武・BOW川選手(第2試合で勝利)
 他球団から西武打線が恐れられているのはわかっていたので、そのなかでホームランやヒットを打てたのはよかったです。

オリックス VS ロッテ
第1試合 いちろー 6x-4 イッキー
第2試合 N-岡田 0-1 スンスケ
第3試合 みっすん 9-0 マツ
オリックス 2勝-1勝 ロッテ

オリックス・N‐岡田選手(第2試合で敗戦)
 今回はスンスケ選手のピッチングにかなりやられましたが、第2節の試合では西武の強力打線に対抗できるような自分のバッティングを身に着けたいと思います。(第1試合から大きな声を出し、かなりチームも盛り上がっていたが)そうですね、いちろー選手が落ち着いてプレイしてもらえるよう、できる限り声を掛けたりして、結果も(延長最終回の)9回裏にサヨナラツーランで、かなり盛り上がりました(笑)。

ロッテ・イッキ―選手(第1試合で敗戦)
 打撃に関しては問題はなかったと思いますが、ちょっと打たれすぎたと思います。今回の負けは負けでしょうがないので、切り替えて来週からは全部勝てるようにしたいです。

プロ選手として初の試合を終えた選手にインタビュー

 今回、プロ選手として試合に出場した選手数名にインタビューを行なった。

横浜・じゃむ~選手。ドラフト会議で1位指名された実力者。

――今日、うまくできたところとできなかったところはどこでしたか。
 打撃では強振での長打のプレーがうまくいかなかったのですが、ミート打ちのプレーで得点をとれたのはよかったです。あまり良くなかったのは、ナイスピッチ率がいまいちだったところですかね。

――第2節に向けての意気込みをお願いします。
 今回の試合の終盤で自分の中で面白いという感覚をつかめたので、日常的に出せるようにして、そのうえできっちり試合に勝利してチームに勢いをつけたいです。

中日・でらナゴ!選手。事前の下馬評を覆し、ヤクルトマエピー選手を下した。

――前年度優勝したマエピー選手との対戦でしたが、何か意気込みはありましたか。
 マエピー選手も人の子なので、緊張するのはみんな一緒なのだと思って普段通りの力を出そうと心掛けました。

――第2節に向けての意気込みをお願いします。
 個人としてもチームとしても、初戦で経験したことをつぎに活かして頑張りたいと思います。

なお、第2節の日程は以下の通り

●2018年11月17日(土)
阪神タイガース VS 中日ドラゴンズ
東京ヤクルトスワローズ VS 広島東洋カープ
読売ジャイアンツ VS 横浜DeNAベイスターズ

●2018年11月18日(日)
埼玉西武ライオンズ VS オリックス・バファローズ
千葉ロッテマリーンズ VS 北海道日本ハムファイターズ
福岡ソフトバンクホークス VS 東北楽天ゴールデンイーグルス

 eBASEBALL公式サイト(https://e-baseball.konami.net/pawa_proleague/)では、“eペナントレース”第3節(2018年11月24日~25日開催)の一般観覧を募集している。選手たちの緊迫感溢れるプレーや、元プロ野球OBによる豪華解説を間近で見たい人は、ぜひ応募してみよう。

 開幕戦で行われた試合のどれもが、すばらしい打撃や投球技術の応酬で、まさに“プロ野球”と呼べるような試合だった 。まずは、約2か月にわたって行なわれる“eペナントレース”、そしてその後、2019年1月に行われる“e日本シリーズ”。この3ヵ月におよぶ激闘は、いま始まったばかり。そのごく一部を目にしただけだが、記者の目から見ると、どのチームが優勝してもおかしくないくらいに実力は拮抗していた。

 2018年の実際の日本シリーズでは、ソフトバンクが日本一に輝いたが、“eBASEBALL パワプロ・プロリーグ 2018”でもソフトバンクが日本一になるのか、あるいはほかのチームが悔しさを晴らす形になるのか、今後の試合にも注目したい。