『スプラトゥーン2』の公式ゲーム大会、"第4回スプラトゥーン甲子園"の九州地区大会リポートをお届け!

 新ブキ“ベッチューシリーズ”の実装や、“Ver.4.00”アップデートの情報公開などがあり、ますます勢いに乗る『スプラトゥーン2』。高まるバトル熱をイカたちがぶつける場と言えば、もちろん“第4回スプラトゥーン甲子園”だ。2018年9月24日には、九州地区大会(場所:福岡県福岡市 アクロス福岡)が開催。九州地区は、第3回甲子園では恐竜やアイドルといった濃い面々の参戦で盛り上がったが、今年もそれに負けない濃さのキャラが集い、にぎやかなバトルをくり広げた。本記事では、その模様をガッツリとリポートしていこう。大会の概要は「第4回スプラトゥーン甲子園」公式サイト(http://site.nicovideo.jp/splatoon2019/index.html)でチェック! 過去の大会リポートも合わせて読んでほしい。

これまでの地区大会リポート
・第4回スプラトゥーン甲子園開幕の東海地区大会をイカ研究員コメント付きでリポート! ツワモノ&クセモノ揃いの濃い戦術&ネタがさく裂!
・第4回スプラトゥーン甲子園 四国地区大会をリポート! 空前の名勝負に爆笑キャラ&ファミリー旋風、見どころ激盛りのまさに“神回”!
・第4回スプラトゥーン甲子園 北関東地区大会をリポート! レモン牛乳と女子力が会場を席巻 終盤は逆転勝利の連続に大興奮!
・第4回スプラトゥーン甲子園 東北地区大会イカ研究員コメント付きリポート! 兄弟や夫婦間での争いなど、ツブ揃いの個性派&涙の結末が心をわしづかみ!
・第4回スプラトゥーン甲子園 信越地区大会をリポート! 圧巻のバトルセンスとネーミングセンスがすべてのヒトを魅了!
・第4回スプラトゥーン甲子園 中国地区大会をリポート! 仲よしチームとエンジョイムードによって生まれるハッピーな塗り合い

 また、今年もスプラトゥーン甲子園の公式ファンブック制作が決定! 現地リポートや出場全チーム名鑑、優勝チームのインタビューなどを掲載予定だ。今冬発売予定、乞うご期待!

イカ界の未来を担う有望株が続々と登場! 若さあふれるバトルが展開!

 今大会を象徴するのは、なんと言っても選手の若さ! 過去の大会以上に子どもたちの参加が多く、平均年齢は甲子園史上もっとも低かっただろう。その代表格と言えるのが、2018年2月に行われた“『スプラトゥーン2』最強小学生軍団決定トーナメント”のチャンピオンである“APOROz”だ。子どもたちの中ではナワバリバトル最強といっても過言ではないこのチームの戦いぶりは、今大会でも多いに注目を集めることとなった。ほかにも、お父さんやお母さんと組んだチーム、仲よしの同級生と組んだチームなどがつぎつぎと登場し、思う存分塗り合っていた。ブキでは、さっそくスプラチャージャーベッチューやスプラマニューバーベッチューなどの“ベッチューシリーズ“を使っている選手が多く見られた。まだ実装から日が浅かっただけに、今後、さらなる使い手が現れるのか、大会における動向には要注目だ。

“APOROz”は、子どもたちの中でもダントツの強さ。超満員の観衆も目を見張るほどの立ち回りを見せた。
お気に入りのブキを手に、塗り合いをくり広げる子どもたち。必然的に、子どもチームどうしの対戦や交流も数多く生まれることに。

 子どもたちの活躍が目立つ中で異彩を放ったのが“シラス幼稚園*アサリ組*”という、まさかの幼稚園児チーム!? ……ではなく、写真を見ればわかるとおり、幼稚園児風のコスチュームをまとった大人たちだ。最初は観客もビックリしていたが、衣装はもちろん、コメントでも園児設定を貫きつつ勝利を重ねる姿を見て、やがて暖かい声援が送られることに。キャラ設定と言えば、イカ研究員さんのコスプレ(?)で登場した“マンメンミ”にも注目が集まった。リーダーいわく「イカ研究員になりたい」とのことで、その想いを叶えるべく試合に勝利し、コメントではイカ研究員さんのモノマネを披露して会場を沸かせるのだった。

遠目に見れば、“シラス幼稚園*アサリ組*”(左の写真)は幼稚園児に、“マンメンミ”(右の写真)は、イカ研究員さんに……見えてくる?

 平均年齢が低い一方で、少し上の世代もしっかりと活躍。同じ職場で働くおじさんたちで組まれた“大刀洗合宿所”や、その名のとおりお母さんがアゲアゲな“母は止められたがテンション高め”などが、ステージ上で記憶に残る立ち振る舞いを見せた。また、最近の甲子園は、プロ野球球団のスカウトとともに球団マスコットも来場することが定番となってきている。福岡の地には、もちろん福岡ソフトバンクホークスから、ハリーホークが登場。持ち前のサービス精神で、観客のハイタッチやサインに応じたり、決めポーズを取ったりして、会場の盛り上がりに一役買っていた。

若手社員の指導のもと甲子園に向けて練習を重ねたという“大刀洗合宿所”(左の写真)。去年に引き続き参加の“母は止められたがテンション高め”(右の写真)。
悠然と会場を歩き、観客たちと交流するハリーホーク。決めポーズもバッチリだ。

 若い力が躍動するも、だんだんと実力者はしぼられていき、準決勝は“シラス幼稚園*アサリ組*”対“SpRush!!”と、“(´-∀-`)”対“APOROz”というカードとなった。なお、チーム名が顔文字の“(´-∀-`)”は、“ほへ”と読む。

 準決勝第1試合は、“シラス幼稚園*アサリ組*”対“SpRush!!”。幼稚園児キャラで会場をにぎわせた“シラス幼稚園*アサリ組*”だが、ネタ枠と思わせておいて、じつは確かな実力を持っていたのだ。対する“SpRush!!”は、リーダーのぱーく選手が第2回甲子園の九州地区大会で準優勝していることをはじめ、こちらも確かな実力を持つチーム。1戦目のステージはバッテラストリート。“シラス幼稚園*アサリ組*”は、これまでの試合ではホクサイがかき回すスタイルで勝ってきたが、ここでは相手の攻撃が激しく、思うように動けない。一方、“SpRush!!”は、エクスプロッシャーの直撃やバブルランチャーのけん制で圧倒しつつ、だんだんと塗り面積を広げていく。イカスフィアによる打開をエクスプロッシャーで跳ね返すなど、相手の戦術をことごとくつぶすと、終盤はいちだんと攻撃的に動き、一気に塗り広げて“SpRush!!”が1本先取する。2戦目のステージはコンブトラック。“シラス幼稚園*アサリ組*”は、1戦目と同じようにはさせまいと序盤から積極的に攻め、相手を倒していく。しかし、“SpRush!!”は味方のカバーにおいても優れた立ち回りを見せ、ひとり倒されても味方がすぐさまフォロー。大崩れせず、逆にエクスプロッシャーとバケットスロッシャーデコによるどとうの攻撃で攻め上がり、そのまま2本目も勝利するのだった。

準決勝第1試合、“シラス幼稚園*アサリ組*”対“SpRush!!”。

 準決勝第2試合は、“(´-∀-`)”対“APOROz”。リーダーが「ワクワクしてます」と語った“(´-∀-`)”は、ホクサイやダイナモローラーテスラを中心に勝ってきたチームだ。一方、全員が中学1年生の“APOROz”のリーダーは、どうにも緊張した表情。しかし、かつての“最強小学生”の名は伊達ではなく、リーダーが持つパラシェルターが攻防に猛威を振るい、ここまで激戦を制してきた。1戦目のステージはバッテラストリート。“APOROz”は、ここでもしっかりリーダーのパラシェルターが活躍。とにかく見切りがうまく、相手の攻撃を瞬間的にガードし、攻撃の切れ目を確実に狙って相手を倒していく。“(´-∀-`)”はその戦術を崩すべくホクサイを中心にパラシェルターを狙っていくが、相手チームの連携もあって、押し切るにはいたらない。迎えた終盤、パラシェルターが相手を3人一気に倒したところで勝負あり。“APOROz”が1本先取した。

 2戦目のステージはショッツル鉱山。“(´-∀-`)”は序盤からハイパープレッサーやジェットパックといったスペシャルを積極的に使い、前線を押し上げていく。対して“APOROz”は、パラシェルターが相手の注意をひく中で、スプラマニューバーコラボやシャープマーカーネオが動き回り、塗り広げる。やはり主役はパラシェルターで、鉄壁のガードはもちろん設置物に隠れる、サッと身を引くという立ち回りも絶妙で、簡単には倒されない。自分たちの戦い方を維持し、“APOROz”が2本目も取って決勝へと進むのだった。

準決勝第2試合、“(´-∀-`)”対“APOROz”。

 決勝戦は、“SpRush!!”対“APOROz”。“SpRush!!”のリーダーは楽しげに、“APOROz”のリーダーは緊張でガチガチの中、固い握手を交わしてからバトルが始まる。1戦目のステージは海女美術大学。序盤から中央で激しいぶつかり合いとなり、お互いを倒し合うが、ポイントとなったのが、“APOROz”のパラシェルター。“APOROz”はパラシェルターの攻守が光るチームだったが、“SpRush!!”は囲い込むように攻めつつ、1対1でも優れた立ち回りを見せるため、パラシェルターの動きが制限されてしまう。その戦術が崩れたことで、“APOROz”はじりじりと戦況が不利に。その後、“SpRush!!”が中央をキープし、相手を前に出させることなく、エクスプロッシャーとバケットスロッシャーデコの攻撃を中心に塗り広げ、1本先取する。2戦目のステージはザトウマーケット。ここで“APOROz”のリーダーは、ステージの特性からか戦術の変更を決意。パラシェルターからバケットスロッシャーデコに持ち替えてバトルに臨む。またも序盤から激しい撃ち合いとなる中、“SpRush!!”のエクスプロッシャーが何度も直撃し、しだいに優勢になっていく。このまま押し切るかと思われた終盤、“APOROz”のバケットスロッシャーデコが高台を取り、驚異的な動きで相手をつぎつぎと撃破。それに呼応するかのように仲間も一気に塗り広げ、ラスト10秒でみるみるインクが黄色から青に変わっていく。奇跡的な逆転劇で、“APOROz”が1本取り返すのだった。重要な局面で、それまで使用していたブキを持ち替えて結果を残した“APOROz”のリーダーの姿を見て、会場は興奮&感動に包まれることに。

決勝戦、“SpRush!!”対“APOROz”。

 3戦目のステージはバッテラストリート。まず注目されたのは、“APOROz”のリーダーが、引き続きバケットスロッシャーデコを選んだこと。2試合の結果と流れを踏まえて、守りよりも攻めと判断したようだ。互いに攻撃的な編成となった以上、必然的に大量のインクが乱れ飛ぶ倒し合いに。“APOROz”が相手の攻撃の要であるエクスプロッシャーを止めれば、“SpRush!!”はスペシャルを的確に使いつつ中央をキープし、拮抗した展開となる。やがて、中盤以降ペースを握ったのは“SpRush!!”だった。攻めるときに仲間と息を合わせることはもちろん、引くべきときはそろって下がる冷静さも見せつつ、塗り広げていく。だんだんと数的有利に立つ状況が増え、そのまま押し切る形で、優勝を掴むのだった。結果がわかった瞬間、“SpRush!!のリーダーは仲間たちに駆け寄り、強く抱き合って大喜び! リーダーいわく、自身がみんなを誘って「絶対に全国決勝へ連れて行く」と強い決意のもとに今大会に挑んだとのこと。メンバーは、その言葉を信じてここまでやってきた。有言実行の結果となり、皆が喜びを爆発させたのだ。

念願の優勝を果たし、仲間たちと熱い抱擁を交わす“SpRush!!”のリーダー、ぱーく選手。

九州地区大会 優勝チーム“SpRush!!”インタビュー

Q:このチームが結成された経緯を教えてください。
A:僕(ぱーく選手)が、最初にふたり(まめでん選手、みじこ~ん選手)を誘って、まず3人が揃いました。あとひとりを探しているときに、何気なく募集ツイートをしたんです。それに彼(だぶ選手)が反応してくれて、誘いに乗ってくれたときはうれしかったですね。仲間たちの想いに応えるためにも、絶対に優勝したかったです。

Q:決勝戦はかなりの激戦だったと思いますが、戦ってみていかがでしたか?
A:相手は僕たちよりもずっと年下の若い子でしたが、強かったですね。2戦目を逆転負けで落としたときは、「あ、これはヤバイ!」って思いました。戦い方としては、それまでの試合を見ていて、パラシェルターの選手はとくにうまいねって話をしていて、ほかの選手よりも警戒するようにしました。

Q:チームの強みはどこだと考えていますか?
A:ブキとブキとが、いい具合にかみ合っていることだと思います。たとえば、ふたりがシャープマーカーネオを持っていて、ふたりがクイックボムを持っている。誰かがメインを当てたら、誰かがクイックボムを投げれば相手を倒せますし、逆にクイックボムを先に当てたときは、味方がメインで追撃して倒す。ひとりで押し切るのではなく、とにかく味方と協力して、有利な状況を作るようにしています。

Q:リーダーは、第2回甲子園のリベンジを果たせましたね。
A:はい。前回は準優勝だったので、やっと九州地区代表のユニフォームを着ることができました。チームを組んだときに、絶対にみんなを全国決勝に連れて行くと決めていたので、実現できてよかったです!

Q:全国決勝への意気込みをお願いします。
A:このチームにしかない、連携とチーム力と……そして仲の良さを活かして、絶対に全国でも優勝して、最強になります!

第4回スプラトゥーン甲子園 九州地区大会 優勝チーム“SpRush!!”のメンバー。(左から)ぱーく選手、まめでん選手、みじこ~ん選手、だぶ選手。

 見事、九州地区大会を制した“SpRush!!”は、優勝ユニフォームとともに、2019年1月26日・27日の“闘会議2019”で開催される全国大会への出場権を手に入れた。全国大会でも、味方をカバーし合う、キズナを感じさせるチームワークに注目しよう。“第4回スプラトゥーン甲子園”のつぎの舞台は、9月30日に開催される北陸地区大会(場所:石川県金沢市 本多の森ホール)だ。現地での観戦、あるいはニコニコ生放送(http://live.nicovideo.jp/gate/lv313772575)およびYouTube(https://www.youtube.com/watch?v=-rZ3wEJ0DIc)を、ぜひチェックしてみてほしい。また、大会の参加応募もまだまだ受付中。詳しくは「第4回スプラトゥーン甲子園」公式サイト(http://site.nicovideo.jp/splatoon2019/index.html)へ!

観客席だけでなく、ちゃっかり司会席にも上がりつつ、選手たちの健闘をチェックするジャッジくんとコジャッジくん。子どもたちのあふれるパワーを受け取り、つぎの会場へ向かった。

ニコニコ生放送 タイムシフト
「第4回スプラトゥーン甲子園」九州地区大会(http://live2.nicovideo.jp/watch/lv313772543)

「第4回スプラトゥーン甲子園」九州地区大会