開幕戦の東海地区大会から大盛況となった“第4回スプラトゥーン甲子園”。全国のイカたちのテンションも一段とアップする中、2018年8月5日に四国地区大会(場所:香川県高松市 香川県教育会館ミューズホール)が開催された。地区が変われば戦術もネタもガラリと変わるのがスプラトゥーン甲子園のおもしろいところ。今回は開催2番目の地区大会にして、まさに“神回”と呼べる見どころ満載の大会となった。本稿では、その模様をたっぷりとリポートしていこう。大会の概要は「第4回スプラトゥーン甲子園」公式サイト(http://site.nicovideo.jp/splatoon2019/index.html)でチェック!


また、今年もスプラトゥーン甲子園の公式ファンブック制作が決定! 現地リポートや出場全チーム名鑑、優勝チームのインタビューなどを掲載予定だ。今冬発売予定、乞うご期待!

ファミリーもプロゲーマーも宇宙人も! ステージに立てば誰もが主役の甲子園!
四国地区大会の参加チームで目立ったのは、つぎつぎと登場するファミリーチームだ。勝ちに来たチームから夏の思い出を作りに来たチームまで、その思いはさまざまながら、『スプラトゥーン』に懸ける熱意はどこもメラメラ。強豪チーム相手に一歩も引かない立ち回りを見せたり、ファミリーチームどうしで激しく塗り合ったりと、日ごろの練習が垣間見えるプレイを見せ、会場を沸かせるのだった。盛り上げ役と言えば、東海地区大会でスプラトゥーン甲子園のMCデビューを飾ったわたなべ麻衣さんが今回も大活躍。「私、あれは覚えましたよ(ニヤリ)。ダガー!」、「私は落としやすい女なので」(編注:バトルで倒しやすいという意味)、「(配信)来場者5人突破」(編注:実際は50000人)など名言を連発。今後も、会場をなごませるコメントには注目だ。





無類のパブロ愛を語る“オンオンバスターズ”のダークパブロマン選手(ただし今大会ではパブロ未使用)や、第3回大会では客席で強烈な印象を残した“ミライの縮図”の宇宙人選手など、スプラトゥーン甲子園ならではの濃いキャラクターが参戦。そんな中さっそうと現れたニュースターが、“さなちゃんは魚介系味噌ラーメンがお好き”のさなちゃん選手だ。バラをくわえて登場したかと思えば中継カメラに即反応しての顔アピールを見せ、会場はもちろん参加選手たちも大爆笑。さらに勝利した際のキメポーズはキレキレで、その多芸ぶりは将来有望である。



バトルでは、8月1日に追加されたブキの使い手が注目を集めた。とくに通称“お風呂”ことオーバーフロッシャーは多くのチームが使用しており、スプラッシュシールドを設置して相手の接近に備えつつ、前方に泡状のインクを連発し、攻撃役を担っていた。実装されて間もないものの、さっそく戦術に取り入れてくるところは、さすが順応性の高いイカたち。今後の大会で、練度の高まった使い手が現れることにも期待大だ。

多くの試合が接戦となる中、準決勝は“オンオンバスターズ”対“Sengoku Gaming”と、“やのっち監修「メロンの海苔塩風味Mild仕立て」”対“いか鍋”という組み合わせに。まずは、準決勝第1試合。“オンオンバスターズ”はスプラトゥーン甲子園出場経験のあるメンバーで組まれ、“Sengoku Gaming”はウデ自慢のプロゲーマーチームと、互いに譲れない勝負となった。1戦目の海女美術大学では、“オンオンバスターズ”が2人1組で攻撃を展開するが、“Sengoku Gaming”の固い守りはなかなか崩れない。ヒーローシェルターレプリカを中心とした踏ん張りからだんだんと塗り広げ、“Sengoku Gaming”が先取する。2戦目のステージはザトウマーケット。今日3回目の試合となる“Sengoku Gaming”が、押されそうなときは一度引いてきっちりスペシャルを使って立て直すという自分たちのペースを維持し、2本目も取るのだった。


続いて、準決勝第2試合。“やのっち監修「メロンの海苔塩風味Mild仕立て」”は、ガチマッチで世界ランキング1位の記録を持つ最強小学生・メロン選手をはじめ、実力者がそろうチーム。“いか鍋”は、どこよりも楽しそうに、テンション高めで勝ち進んできたチームだ。この対決は、“やのっち監修~”が強さを見せつける結果となった。1戦目のザトウマーケット、2戦目のハコフグ倉庫、ともに圧倒的な攻撃力で相手に常時ピンチのサインが出るほどの試合運び。スプラチャージャースコープの的確な狙撃とハイパープレッサーでの追い込み、カーボンローラーやバケットスロッシャーデコによる前線での絶え間ない攻撃は、見るものを唖然とさせた。“いか鍋”もなんとか応戦するのだが、個々の力に加えて、スキのない連携も見せる“やのっち監修~”が連取するのだった。


決勝戦では、“Sengoku Gaming”と“やのっち監修「メロンの海苔塩風味Mild仕立て」”が激突。“Sengoku Gaming”は守りからの反撃、“やのっち監修~”は圧倒的な攻撃力と、見応えのある試合が予想されるカードとなった。第1戦のステージはスメーシーワールド。お互いにつぎつぎと倒し合う中、何度もハイパープレッサーで相手をけん制する“やのっち監修~”がしだいに有利な展開に。終盤、ハイパープレッサーの発動から相手を3人倒して、一気にトドメを刺して1本をとる。2戦目のステージはハコフグ倉庫。ここも“やのっち監修~”のスプラチャージャースコープ&ハイパープレッサーと、カーボンローラーなどによる攻勢が序盤からさく裂。“Sengoku Gaming”は攻めあぐねたまま時間が経過し、万事休すと思われたが、ヒーローシェルターレプリカが相手を2枚落とし、合わせて、オーバーフロッシャーが通路から抜け出したことで局面の打開に成功する。最前線と中盤で一気に塗り広げ、1本取り返すのだった。

奇跡的とも言える逆転劇に会場が大歓声に包まれる中、迎えた3戦目のステージはバッテラストリート。この試合も、“やのっち監修~”が自分たちの戦いかたを展開し、ペースをつかむ。きっちりとスペシャルを溜めてハイパープレッサーを掃射し、動いた相手をカーボンローラーとバケットスロッシャーデコがきっちりおさえていく戦法だ。“Sengoku Gaming”はなんとかこれに耐え、残り35秒のところで相手を3人撃破する。そこへリーダーのむらりん選手(ヒーローシェルターレプリカ)が、終盤のここしかないというタイミングでアメフラシを使用。これを起点に一気にメンバーが前線を上げて相手を押し込み、各個撃破で数的有利を取った状態で塗り広げて接戦を制するのだった。試合後、むらりん選手が「ワンチャンスをつかむしかなかった」と語る通り、一瞬の駆け引きで勝負が決まった決勝戦。スプラトゥーン甲子園の歴史に刻まれる名勝負が生まれ、四国地区大会は幕を閉じた。
四国地区大会優勝チーム“Sengoku Gaming”インタビュー
Q:決勝戦では終始押される展開でしたが、その時の心境は?
A:相手チームがめちゃくちゃ強かったです。でも、ナワバリバトルは最後まで勝敗がわからないですから。最後まで諦めず、打開するためにスペシャルウェポンを使うタイミングを考えていました。味方とうまく連携し、逆転することができてよかったです。
Q:決勝戦2本目で、試合終盤に敵陣へ侵入して逆転勝利をつかんだのは狙い通り?
A:ステージ中央にいる相手は攻撃を何度か当てていたので、あとは味方が倒してくれるだろうと期待していました。また、自陣から見てステージ左側の通路に相手がいなかったので、ここで敵陣を塗れば勝てるんじゃないかと思い、思い切って敵陣に入り込みました。
Q:今大会に向けてどのような練習をしてきたのでしょう。
A:チームでの練習はあまり時間がなく、とにかく強いチームと対戦して、ダメなところを改善するというのをくり返していました。1本勝負のナワバリバトルは何が起こるかわからないので、確実に勝てるように何度も練習をしました。
Q:では、全国決勝に向けて意気込みをお願いします。
A:まず四国を統一したので、戦国武将らしく全国も統一するぞ!

見事、四国地区大会を制した“Sengoku Gaming”は、優勝ユニフォームとともに、2019年1月26日・27日の“闘会議2019”で開催される全国大会への出場権を手に入れた。全国大会でも、堅守から見せる連携攻撃に期待したい。“第4回スプラトゥーン甲子園”のつぎの舞台は、8月12日に開催される北関東地区大会(場所:栃木県小山市 小山市立文化センター)だ。初開催となる場所だけに、新星の登場も予想されるので、現地での観戦、あるいはニコニコ生放送(http://live.nicovideo.jp/gate/lv313666750)およびYouTube(https://www.youtube.com/watch?v=taN9imhu4R8)を、ぜひチェックしてみてほしい。また、大会の参加応募もまだまだ受付中。詳しくは「第4回スプラトゥーン甲子園」公式サイト(http://site.nicovideo.jp/splatoon2019/index.html)へ!


ニコニコ生放送 タイムシフト
「第4回スプラトゥーン甲子園」四国地区大会 http://live.nicovideo.jp/watch/lv313664058