2018年9月20日(木)から9月23日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催されていた、東京ゲームショウ2018(20日・21日はビジネスデイ)。スクウェア・エニックスブースの特設スタジオにて、23日に『ワールド オブ ファイナルファンタジー マキシマ』に関するステージが行われた。
スタジオには、『ファイナルファンタジー』シリーズ(以下、『FF』)ブランドマネージャーの橋本真司氏と、『ワールド オブ ファイナルファンタジー マキシマ』(以下、『ワールドオブFFマキシマ』)のディレクターを務める千葉広樹氏が登場した。
番組の冒頭では、『FFVII』、『FFIX』、『FFX/X-2 HDリマスター』、『FFXII ザ ゾディアック エイジ』がNintendo Switchと、Xbox Oneにて、2019年に発売されることが紹介された(詳細はコチラ)。世界中の『FF』ファンから、さまざまなハードでも遊びたいという声が届いていたことから、それに応えるべく移植を決定したという。
千葉氏は『FFVII』、『FFX』に関わっていたことを振り返り、とくに『FFX』はモーションキャプチャーとボイス収録に初めて携わることになり、声優陣とともにいっしょにドラマを作り上げていたことが感慨深いと語る。橋本氏は、『FFIX』と『FFXII ザ ゾディアック エイジ』のトークを披露し、とくに『FFXII ザ ゾディアック エイジ』はオリジナル版のクオリティが高いことから、現在のユーザーにも楽しんでもらえるゲームだということをアピールしていた。
続いては、『ワールドオブFF マキシマ』の紹介へ。本作は、2016年に発売された『ワールド オブ ファイナルファンタジー』のパワーアップバージョン。“プリメロ”と呼ばれる小人化する能力を持った双子のラァンとレェンが、歴代『FF』キャラクター&モンスター(本作ではミラージュと呼ばれる)たちと、冒険をくり広げるRPGだ。
“マキシマ”と新たな冠を付けて本作が登場した経緯について千葉氏は、“本作は国内では20万本、海外では90万本売れたタイトルではあるが、まだまだより多くのユーザーに遊んでもらいたい”という想いがあるそうだ。そこで、Nintendo SwitchとXbox One、そしてPC(Steam)にも移植したいと考えていたが、ほかのタイトルとの兼ね合いで、スクウェア・エニックス&任天堂からNGが出たと、ぶっちゃけトーク。そしてPC版の開発を進めていくうちに、Nintendo Switchにも出していいという許可が下りたのだとか。しかしPC版の開発に1年はかかったため、そのあいだにユーザーからのご意見も溜まっていたそうだ。そこで千葉氏は“どうせだったら”と、パワーアップ版の発売を決めたことを明らかにしていた。
さて、『ワールドオブFF マキシマ』のどこがパワーアップしたのかというと、まずは新システム“アバターチェンジ”が追加。“セヴァストーン”というアイテムを装備すると、レェン&ラァンが歴代『FF』キャラクターの姿に変身。それぞれキャラクターごとに持つアビリティなどを駆使して、戦えるようになった。なお、オリジナル版にもあった『FF』キャラクターを召喚する“セイヴァー召喚”も、もちろん使用可能だ。また、セヴァストーンを装備すると、バトルBGMが専用のものに変化するとのこと。
ほかにはミラージュも多数追加され、そのなかには初代『FF』のガーランド姿も。ちなみに、ガーランドを仲間にすることが可能とのこと。さらに、“つづきのはじめから”という、いわゆる強くてニューゲームを新たに実装。これはユーザーの要望が多かったことから実装した新機能だそうだ。さらに、エンディング以降にはより強い敵も用意しているとのこと。ちなみに千葉氏から「エンディングのその後を描いているので……あ、言っちゃった!」と、さりげなくストーリーが追加されることも明らかに(笑)。
また、現在『ディシディアFF オペラオムニア』では、本作とコラボした、新イベントを開催中。このイベントでは、本作の主人公であるラァン&レェンを仲間に迎えられる。千葉氏は「コラボのお話は聞いていたのですが、まさかプリメロ状態とは(笑)」と、予想外のコラボとなったエピソードを語っていた。
いよいよ番組の終わりも近づき、最後は告知情報へ。『ワールドオブFF マキシマ』は単体での発売のほか、『ワールドオブFF』用のアップグレードDLCもプレイステーション4版と、PC版にて配信される。さらに、『ワールドオブFF マキシマ』が配信されるまで、『ワールドオブFF』のセールが実施されることが発表され、番組は終了となった。