9月21日のアークシステムワークスブースでは、10月11日に同社より配信予定のアクションアドベンチャー『The MISSING - J.J.マクフィールドと追憶島- 』の開発者トークショーが行われた。独自の作風で知られるSWERY(スエリー)氏と、本作のプロデューサーである森 利道氏による軽妙なやり取りで盛り上がった、その模様をリポートしよう。

 2018年9月20日(木)から9月23日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催された東京ゲームショウ2018(20日・21日はビジネスデイ)。21日のアークシステムワークスブースでは、10月11日に同社より配信予定のアクションアドベンチャー『The MISSING - J.J.マクフィールドと追憶島- 』の開発者トークショーが行われた。独自の作風で知られるSWERY(スエリー)氏と、本作のプロデューサーである森 利道氏による軽妙なやり取りで盛り上がった、その模様をリポートしよう。

本作のディレクターとWhite Owls代表のSWERY氏(中央)と、アークシステムワークスのチーフプロデューサー森 利道氏(右)。

 ステージ前半は、SWERY氏によるゲーム解説に、森氏がツッコミを入れていくスタイルで進行。パッと見はレトロな横スクロールアクションに見える本作だが、不死身の能力を得た主人公が自身の体を犠牲にしながら進んでいく、というエグいテイストに、よくマッチしたプレゼンテーションとなっていた。

ゲームシステムを解説するSWERY氏。肉体がダメージを受けて首だけになってもボタンひとつで黄泉返り(再生)ができるという奇抜な設定だ。「パズルゲームなので頭で考える比率が高い」(SWERY氏)。
主人公の女子大生J.J.と行方不明となった親友のエミリー。キャラクターデザインを担当するイラストレーター爽々(そうそう)氏は、「爽やかなイラストでゲーム内容を緩和してもらいたくて」起用したそうだ。

 ステージ後半はSWERY氏と森氏の対談コーナーとなり、本作制作時のエピソードがつぎつぎと明かされていった。そもそも本作がアークシステムワークスから発売されるのは「中国の南京で公演をしたときにアークシステムワークスの木戸岡 稔社長と意気投合して“いつかいっしょに仕事しましょう”と約束した」のがきっかけとSWERY氏。そのため、森氏がプロデューサーに任命されたのは、プロジェクトがスタートを切った後だったのだそう。

 ゲーム制作にあたっては「アークさんですからアクション(ゲーム)であること、僕らしい世界観があるもの」というオーダーがあったことを明かしたSWERY氏。それを両立させるために「昔からやりたかった横スクロールものにした」(SWERY氏)のだという。ゲームの根幹をなす“黄泉返り”のシステムを知った森氏が「最初は引きましたね(笑)」とコメントし、来場者を笑わせる一幕もあった。

 お互いの印象については、「森さんはクリエイティブを否定しない。どんなアイデアであっても“それをどうしたらおもしろくなるか”を考える」(SWERY氏)とべた褒めなのに対して、対する森氏は「僕がSWERY氏の世界観に染まってはいけないから、一定の距離を保っていた」とちょっとそっけない答え。しかし、ステージ上のふたりはじつに楽しそうにトークをくり広げる様子からは、固い信頼関係が結ばれてことがありありと伝わってきた。

実際のゲーム映像を見ながらゲームを説明する一幕も。欠損した身体を使ったJ.J.の謎解きに来場者からは「うわー」という声があがっていた。

 “SWERY節”とも呼ばれる独特な世界観について「デビッド・リンチとかスティーブン・キングを意識してるのでは?」との森氏が質問すれば、「狙ってやってるわけではないが好きですよね。リンチが僕の青春であったとは言える」とSWERY氏は肯定。寂れた街や冷たい空気感を感じさせるために、アートディレクターとは何度も打合せをしたと語っていた。

 最後は「人に勧めづらいけど、こういうのが好きな人には刺さるゲームとなっています」(森氏)、「僕が新しく作ったWhite Owlsの処女作。9人くらいのチームで作った血の濃い作品ですので楽しんでもらえたら嬉しいです」(SWERY氏)と、それぞれの言葉でメッセージを送り、ステージは幕を閉じた。