2018年9月20日(木)から9月23日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催された東京ゲームショウ2018(20日・21日はビジネスデイ)。会期2日目に取材陣向けに、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)主催による『Destiny 2 孤独と影』のセッションが行われた。『Destiny 2 孤独と影』は、Bungie開発によるFPS『Destiny 2』の大型拡張パック。国内でも9月5日にリリースされ、PvPとPvEが融合した新しいマルチプレイ“ギャンビット”が注目を集めている。
この日、プレゼンのために取材陣の前に姿を見せたのは、開発元であるBungieのプロジェクトリード、スコット・テイラー氏。「『孤独と影』こそ『Destiny』が目指してきたあるべき姿」と前置きしたテイラー氏は、『孤独と影』のストーリーにおいて、とある脱獄事件を発端に、その事件の収集に赴いたケイド6が命を落としてしまうこと、プレイヤーはその復讐の旅に出ることなどが語られた。
プレイヤーはケイド6の命を奪ったユルドレンと配下となる8体のバロンを追うことになる。「彼らにたどり着くために、プレイヤーは光と闇の狭間を歩み、想像もしなかった相手と手を組む」ことを余儀なくされるというから、何とも西部劇を思わせてワクワクするではないか。
『孤独と影』のリリースに先駆けて、Bungieではキャラクターの移動速度と火力を上げる変更をしたとのこと。新しく追加された武器に関しては、「少しやりすぎかも」と思わせるものになっているそうだが、プレイヤーに新たな楽しみをもたらしそう。また、プレイヤーが毎週ログインしたくなるような無料イベントの数も増やし、それによって得られる報酬も、その時間と手間に見合ったものにしているという。
その後、テイラー氏の口からは、お気に入りの武器と、新エンドコンテンツ“夢見る都市”が紹介された。
“夢見る都市”は6人参加による完全新規のレイドバトル。ちょうど1週間前の9月15日に、最高難易度度を誇る“最後の望み”が配信を開始。世界中の並み居る猛者たちが挑戦した同レイドだが、ようやく最初にクリアーできたのは、19時間後だったという。『『孤独と影』はヒーローが生まれる場所なのです』とテイラー氏は語る。この“最後の望み”をプレイヤーがクリアーした瞬間から、“夢見る都市”をテーマにした“ストライク”と“ギャンビット”の新マップである“最後の望み”が全プレイヤーに向けて公開されることとなった。
そして、“ギャンビット”を紹介。以前から『Destiny 2 孤独と影』の目玉コンテンツとして明らかにされていた“ギャンビット“は、PvPとPvEを融合させた新しいマルチプレイだ。
『Destiny 2』は『孤独と影』によって、シーズン4“The Outlaw”がスタートしたとテイラー氏。メインストーリーをクリアーした後も、Bungieは新しいコンテンツやリワードを追加していくアップデートを継続していくという。また、Bungieでは、ユーザーのために「いくつもの驚きを隠している」とのコメントも聞かれた。
何はともあれ、『Destiny 2 孤独と影』では、ユーザーをさらに楽しませてくれるためのアップデードを継続中。9月19日からはPvPイベント“アイアンバナー”を実施中。9月26日からは完全新規のPvPイベント“ブレイクスルー”の全マップが完全無料で全ユーザーに公開される。
テイラー氏は、「これまで『Destiny』に興味があった方であれば、『Destiny 2 孤独と影』こそ、皆さんが『Destiny』に飛び込むまたとないチャンスだと思います」コメントし、プレゼンを締めくくった。
プレゼン後のQ&Aから、いくつかをピックアップすると……。
まず、『Destiny 2 孤独と影』リリース後の手応えを問われたテイラー氏は、「これまで『Destiny』に批判的だったプレイヤーも好意的なプレイヤーも、『孤独と影』を楽しんでくださっていて、肯定的なご意見が多くて、それはうれしいです。ただ、これで終わりだとは思いたくはないです。さらにゲームをよくするべく努力していきたいです」とコメント。
また、“最後の望み”が19時間で解かれたことに関して「予想どおりか?」との質問には、「予想したというよりも、レイドに関しては簡単なものにはしたくなかった。とにかく難しいものにしたくて、クリアーした人が6人でもいいと思っていたので、ふた組もいたらオーケーです」とのこと。ちなみに、レイドがクリアーされたのが現地時間の朝4時で、レイドクリアーに合わせてコンテンツが追加される仕様だったので、いろいろと対応があったらしい。さらに、レイドをクリアーしたチームは、最後のボスの段階で、競っていたチームを逆転したという。
「マスターワークのコアのバランスが悪い」という意見が多いが……との質問には、「バランスの悪さは認識していますので、どうするかについては検討しています。解決方法についてはいくつもあるのですが、ひとつは単純に入手方法を増やすこと。外すという選択肢もあるのですが、マスターワークのコアを搭載した理由に、プレイヤーにつぎからつぎへと武器を組み換えてほしくないとの思いがありました。マスターワークのコアを入れることで武器を試してもらいたいと思ったんです。解決方法に関してはいくつもあると考えています」と、何らかの対応をする予定であることを示唆した。
ちなみに……日本大好きのスコット・テイラー氏だが、今回の来日も楽しんでくれているようで、東京ゲームショウが終わった翌日はテイラー氏が“世界一のテーマパーク”と称賛する東京ディズニーシーに奥様と行かれるとのこと。ちなみに奥様は東京ゲームショウが始まる前の月曜日に東京ディズニーランドに行っているとのことで、どんだけディズニーランド好きなんだ!という感じだが、日本人としてはうれしいところ。2019年春には娘さんも連れて日本に来るとのことで、そのころには『Destiny 2』はどんな感じになっているのかしら。