『絶体絶命都市』最新作のVRコンテンツを、怖がり&高所恐怖症の人がやったら本当に絶体絶命でした。【TGS2018】

東京ゲームショウ2018で試遊できたプレイステーション VR用対応の『絶体絶命都市4Plus -Summer Memories-』を、絶対に向いていないライターがやってみた結果をお伝えします。

 2018年9月20日(木)~9月23日(日)まで、千葉県・幕張メッセにて開催中の“東京ゲームショウ 2018”(20日・21日はビジネスデイ)。

 ソニー・インタラクティブエンタテインメントのブースには、プレイステーション VR用対応ソフトの数々を発売前にプレイできるコーナーがあり、整理券があっという間になくなる盛況ぶりを見せていた。

今年のTGSも、VR対応ゲームが豊作である。

 そんな中、編集者の「取材対応で待たずにプレイできるよ」との甘言もあり、筆者もVR対応タイトルの試遊をしてみることに。当日現場に集合したところで、

「きみには『絶体絶命都市』をやってもらいます」

 と、告げられることとなった。

 なお、筆者は『バイオハザード』あたりは、VRどころか初代作品ですらビビって進めないくらいホラーや驚かし演出が苦手で、ついでに高所恐怖症である。ダメだろう、これは。

『絶体絶命都市』シリーズ最新作『絶体絶命都市4Plus -Summer Memories-』は、2018年10月25日に発売予定のプレイステーション4用ソフト。一部のステージがプレイステーション VRに対応しており、都市災害の状況をよりリアルに体感できる。

【PV第3弾】絶体絶命都市4Plus - Summer Memories -(PS4)

 『絶体絶命都市』といえば、大災害に見舞われた都市からの脱出と、そこに生まれる群像劇を描く人気シリーズだ。

 地震などの災害で崩壊した都市には、続く余震や液状化現象、火災などなど、危険が多く残っている。そんな危険な崩壊都市の中を自分の選択で進み、生き残るためのヒントやアイテムを探し、そして危険を避けて脱出を目指すのだ。

 前の順番でプレイしている人の画面を見るに、このコンセプトは最新作でも健在のようだ。逃げたい。

ブースの上部にあるモニターに、現在プレイ中の人がVRで見ている画面が表示されていた。

 今回出展されていたバージョンでは、コントローラーのL1ボタンかR1ボタンを押すと前へと移動し、もう一度押すと停止するという簡単な操作方法となっていた。

 移動方向の変更などはできず、特定の場所に到達したらVRゴーグルで周囲を見渡すことで、そこにある選択肢を見つけ、実行することができる。

選択肢が表示される場所まで進み、進むべきルートを自分で決めていく。もちろん、脱出できずゲームオーバーとなるルートも多い。隠し要素の“ステッカー”を探す余裕は、当時の筆者にはまったくなかった。

 思ったよりも怖くはなさそうで一安心しつつ、筆者もプレイ開始。

 水漏れの音や風の音など、さまざまな環境音がかすかに響く、地震でズタボロになった公道を進んでいく。するとさっそく、右、正面、左に選択肢が浮かぶ十字路に出た。右は……“ビルの中を調べる”。何か食料とかが残っているかもしれない、と右を選んだのだが……。

 突然、目の前で轟音を立てながら、ヒビ割れていたビルがこちらに向かって倒壊してきた。

プレイ時のビル崩壊ムービーがお見せできないのが残念なので、公式のビジュアル素材でそのときのイメージをお伝えします。

 土ぼこりを上げながら、目の前にめっちゃ瓦礫が降り注いでくるんですけど、いやぁ、避けられないんですよね。そういう操作ないから。

 コントローラーで反射的に、あらゆるゲームの緊急回避操作を入力しましたが、ダメでしたね……。

 なお、本作のVRモードの画面は、決してド派手に演出されたものではない。無機質に感じるほどだ。むしろそれが、災害で破壊された都市の非現実的な雰囲気や、「明日、自分の街もこうなるかもしれない」という、リアルな感傷を呼び起こす。

 そんな本作のビル崩壊が目の前に迫ってくると、「あ、これ、ダメだわ」と、実際に足がすくんでその場から動けないような感覚が体験できる。崩壊事故の現場に居合わせたら、自分はこんな感じで何もできず、あっさりと終わりを迎えるのだろうなぁ。

 誰だ、思ったよりも怖くなさそうとか言ったのは。

ちなみにビルが崩壊しても、目の前ギリギリで止まってくれたため生き延びることができた。筆者、リアルにしばらく固まるの図(編注:ほとんど“無”でした)。

 正直、崩壊現場からは早く離れたかったが、中を探索できる選択肢を見つけたので入ってみることに。いま考えてみると、これはなかなか危険な行為なので、読者の皆さんはマネしないでいただきたい(リアルにそういう状況に出くわしたら)。

 案の定、中では天井部分が潰されるギリギリの位置まで落ちてきたりと、新たな危険のオンパレード。ビルがさらに崩壊して傾き、オフィスのデスクやコピー機などが床を滑って、雪崩のように迫ってきたりもした。

 筆者は当然のように、リアルで跳びすさりそうになった。そんな機能はないはずなのに、床が傾いたときにはバランスを崩したように感じた。

つまり筆者は、このように斜めになったビルの中を探索していたわけです。どうしてそんなルートを選んだんだ、私。

 さらに進むと、無慈悲にも“飛び降りる”という選択肢が出ている窓が出現した。

 私、高いところ苦手なんですが、どれくらい飛び降りるんですか……と、VRゴーグルで下をのぞき込んでみると、その先は崩壊した建物の隙間にできた、真っ暗でガレキだらけの空間。ほかの選択肢はなかったため、意を決して飛び降りてみる。

 飛び降りたときの浮遊感や、着地地点で途端に目の前に広がる暗闇、そこで即座に周りを見回して状況を確認したくなる焦燥感。これらが一気に押し寄せてきたせいで、いよいよヘンな笑いがこみあげてきた。

 ちなみにその後、同じように窓から飛び降りる選択肢しかない場面が何回も続いた。もう勘弁してください……。

ビルが傾いたり、道が隆起していたりと、非現実的な崩壊した光景がVRの視界で続いていくと、大事な何かがズレていくような気がする。ヘンな笑いがこみあげてくるこの感覚は、実際にVRで体験しないとわかってもらえないと思う。

 そうして進んでいくうちに、横倒しになったビルの上にたどり着いた筆者。そこで出てきた選択肢は、ふたつの窓のいずれかからビルの中へと飛び降りるか、ビルの縁に立つかの三択。

 下を向いてのぞき込んでみると、窓の中はいずれも暗闇へと続いている。縁からなら、開けた街が見えるかも……って待ってください、高所恐怖症にそんなビルの屋上の端っこみたいなところに立てとか無理です!

 ビルの縁を避けつつ、もはや慣れてきた窓の中へのダイブを敢行。だが結果的にはその選択が正しかったらしく、その先で狭いガレキの間を這って進み、ビルの中から抜け出せたところで、ステージクリアの表示が!

 この選択肢を高所が怖くて選べなかったのが、意外なことに脱出成功につながったようだ。高所恐怖症に助けられた……のか?

 とくに酔ったりすることもなく、無事にプレイを終えて生還できた筆者。VRゴーグルを外したあとは、本当に生きて帰ってきたんだなぁと、生の喜びをかみしめるばかりだった。

 VRになっても「明日、起こるかもしれないリアルさ」を失っていない『絶体絶命都市』の演出は健在で、危険が目の前に迫るたびに、息を飲むこと請け合いだ。

 明日だれもが遭遇するかもしれない、圧倒的な自然災害の脅威と迫力を、ぜひVRで体感してみてほしい。



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