『ヒットマン2』の新たなフィールドはジャングルに!?

 2018年8月21日~25日(現地時間)ドイツ・ケルンメッセにて開催中のヨーロッパ最大規模のゲームイベントgamescom 2018。ここでは、ワーナー ブラザースのプレイステーション4、Xbox One、PC用ソフト『ヒットマン2』BCD(ビハインド・クローズド・ドア)セッションの模様をお届けしよう。プレゼンを担当してくれたのは、開発元であるIOインタラクティブのブランドPRマネージャー スウェン・リーボルド氏と、アソシエイトディレクター エスキル・モール氏。

『ヒットマン2』のプレイの幅をさらに広げる“World of Assassination”、「暗殺の手段はいくらでもある」【gamescom 2018】_02
スウェン・リーボルド氏(右)とエスキル・モール氏(左)。気さくなおふたり。

 ハンズオンに先駆けて行われたプレゼンテーションで時間が割かれたのは、先日発表さればかりの“World of Assassination”。これは、前作『ヒットマン』の6つのロケーション(パリ、サピエンツァ、マラケシュ、バンコク、コロラド、北海道)をダウンロードして、『ヒットマン2』のゲームシステムで遊べるようにするというもの。端的な例でいうと、前作では、スナイパーライフルを背負っているとすぐに捕まってしまったものが、“World of Assassination”では、『ヒットマン2』から復活したブリーフケースで持ち運びをすることで、警備などに見つからずに済むというものだ。

※『ヒットマン2』“World of Assassination”紹介ページ

 「『ヒットマン2』のつぎのステップを考えたときに、プレイヤーにさらなるサービスを提供することがとても大事なことだと考えました。それで、今後『ヒットマン』シリーズをすべて“ひとつの屋根”にまとめることにしたのです。つまり、シーズン1を完全にリマスターして、『ヒットマン2』のフィーチャーを入れて、シーズン1に戻しました。これによって、シーズン1の最初のパリから、『ヒットマン2』に続けてプレイすることができるようになったのです」という。

 「『ヒットマン』はリプレイアビリティが高いゲームです。『ヒットマン2』のフィーチャーを作っているときに、これを使って、(『ヒットマン』のパリをもう一度遊びたいと思ったんです)と、その経緯を語る。

 その後、プレゼンで紹介してくれたのは、“World of Assassination”でのゲームプレイの変化の具体例。すでに先述したブリーフケースのほかに、監視カメラに自身の姿が映されるとメッセージが出現し、カメラグリッド(カメラの撮影範囲)が表示されることや、背の高い草の影に隠れたりできるといったことなどが紹介された。

 ふと考えてみると、“World of Assassination”はとても興味深いことで、一度完成された世界観(『ヒットマン』)に、新たなシステムを導入しても、ゲームプレイとしてしっかり成り立つということは、いかに『ヒットマン』シリーズというものが、世界観の構築がしっかりしていて、自由度が高いことがうかがえる。たとえばこれで、もし『ヒットマン3』が出て新しいゲームシステムが搭載されたとしても、『ヒットマン』や『ヒットマン2』でもきっと遊べることになるわけで、“World of Assassination”とはよくいったものだ。

『ヒットマン2』のプレイの幅をさらに広げる“World of Assassination”、「暗殺の手段はいくらでもある」【gamescom 2018】_05

 プレゼンのあとのハンズオンでプレイ可能だったのは、E3のときと同じマイアミのサーキットを舞台にシエラ・ノックスと父親のロベルト・ノックスを暗殺するというミッション。「今回はロケーション全体を体験できます」とのことだったが、与えたれた時間には限りがあり、とにかく自由度が高くて、体験できたのは、そのほんの一部。ガイド役についてくれた方が、「目標を達成するための方法は、とにかくたくさんあるんですよ」と前置きしつつも、“いちばんカンタンな方法”として教えてくれたのは、着ぐるみを奪ってとある方法で倒すうやりかたと、軍人になりすましてとあるやりかたで目的を達することの2パターン(何となく詳細はぼかしますが……)。E3のときは。VIPエリアに忍び込んでエンジニアになりすまして……みたいなポロセスをたどっていたので、「こんなやりかたもあるんだ」とびっくり。与えられた自由なフォールドに対して、試行錯誤しながらアプローチするという、『ヒットマン2』の楽しさは健在で、まさに、“プレイアビリティの高さ”を実感させられる。ソフトがリリースされた暁には、じっくり堪能したい。

『ヒットマン2』のプレイの幅をさらに広げる“World of Assassination”、「暗殺の手段はいくらでもある」【gamescom 2018】_01

 なお、プレゼンの最後には「つぎに47が行くかもしれない場所」として、ジャングルを映し出したティザー映像が公開された。「いまはジャングルとしか言えない」とのことで、47がジャングルでどのような活躍をするのか……気になるところ。

 そして、本日(8月23日)、『ヒットマン2』の国内での発売日が11月15日となることが発表された。発売まで楽しみだ。

『ヒットマン2』のプレイの幅をさらに広げる“World of Assassination”、「暗殺の手段はいくらでもある」【gamescom 2018】_03
『ヒットマン2』のプレイの幅をさらに広げる“World of Assassination”、「暗殺の手段はいくらでもある」【gamescom 2018】_04
『ヒットマン2』のプレイの幅をさらに広げる“World of Assassination”、「暗殺の手段はいくらでもある」【gamescom 2018】_06
『ヒットマン2』のプレイの幅をさらに広げる“World of Assassination”、「暗殺の手段はいくらでもある」【gamescom 2018】_07