昨年の9月以降、沈黙を守っていた『LEFT ALIVE』が、ドイツ・ケルンメッセで開催されている欧州最大級のゲームイベント“gamescom 2018”にて新情報を公開!

 プロデューサーに橋本真司氏、ディレクターに鍋島俊文氏、キャラクターデザインに新川洋司氏といった豪華クリエイター陣が手掛けるスクウェア・エニックスの新作サバイバルアクション『LEFT ALIVE』(対応機種はプレイステーション4、PC)。昨年の東京ゲームショウ 2017のタイミングでの発表以降、動きはなかったが、2018年8月21日~25日(現地時間)、ドイツ・ケルンメッセで開催されている欧州最大級のゲームイベント“gamescom 2018”にて、プロデューサーの橋本真司氏、ディレクターの鍋島俊文氏による動画を使ったメディア向けプレゼンテーションが行われた。本稿では、その内容をリポートする。

序盤の物語の概要

 国境に面した街に、隣国の軍隊が突然攻めてきた、というところから物語が始まる。隣国の兵士たちは軍人だけではなく民間人も虐殺。なぜ、そんな悲劇が起こっているのか……というのが物語の謎のひとつだという。本作は、その街に取り残された3人のキャラクターたちの物語。

 キービジュアルの3人が本作の主人公。左の美少年は現役の(まだ未熟な)軍人でヴァンツァーのパイロット。女性は元軍人の警官。過去の出来事から大きなトラウマを抱えており、そのトラウマを物語の中で再び突き付けられる。中央の男性は、元傭兵という過去を持つ脱獄囚。本当は死刑になるはずだったが、なぜか生かされていた。

シューターやトラップアクション、ステルスアクションなど自由度の高い戦闘

 本作はステージ制を採用しており、ステージでは、3人の主人公キャラクターのひとりを操作するTPSタイプのアクションと、ヴァンツァーに搭乗してヴァンツァーを操作する、ふたつのシチュエーションが用意されている。鍋島氏によると、主人公を操作するパートでは、単に銃を撃ちまくるシューターではなく、「弾は不足しがちで、撃ちまくるとじり貧になる。そこをどう工夫するかが攻略のキモになるゲーム」だと紹介した。FPSやTPSがお好きな橋本氏は「一般的なFPSやTPSと同じ感覚で撃ちまくると、すぐ弾がなくなっちゃうんですよ」と苦笑。ちなみに、3人の主人公に能力差などはなく、誰を操作しても同じ感覚でプレイできるという。

 前述の攻略の工夫のひとつに、ステージ内で拾得した材料を組み合わせて、トラップなどのアイテムを作ってそれを利用する、といった要素がある。プレゼンテーションでは、クラフトした火炎瓶で敵を倒すといったシーンが披露。また、クラフトしたソナーのようなアイテムで敵の配置を確認したうえで有利なルートで攻める、といったシーンも紹介された。

「手持ちの材料でアイテムを作り、それを利用してどう攻略していくか、パズル的、またはトラップアクション的な要素があります。マップの構造によっては、ほとんどの敵を避けて進むこともできるし、手持ちの武器や所持アイテムの状況によりシューターのようにも、トラップアクションも楽しめる。自由度、戦略性の高い遊びが、本作で実現したかったことのひとつです」(鍋島氏)

「すぐ死ぬようなシューターではなく、詰め将棋的な攻略が楽しめるゲーム性になっています」(橋本氏)。

この世界のヴァンツァーは主人公たちの脅威

 ヴァンツァーに搭乗すると、敵のヴァンツァーとの迫力ある戦いが楽しめる。だが、本作のヴァンツァーは最強の兵器であるがゆえに、敵対する者にとって大きな脅威として存在する。多くの場合、ヴァンツァーは主人公たちの脅威になる(見つかったらほぼ生き残れないが、対抗する手段も用意されるという)。逆にプレイヤーが敵のヴァンツァーを奪うと、敵歩兵を一網打尽にできる爽快感を味わえるのだ。

サブクエストも存在

 主人公たち以外にも戦場に取り残された人がマップの各所にいる。本作には、そういった人たちを救出するサブクエストが用意されている。サブクエストでは、会話の中で選択肢が表示。その選択肢から何を選んだかによって、主人公たちに対する信用度が変わってくるという。プレゼンでは父親とその娘が登場し、父親は救出を待つと言って主人公による救出を断るが、娘は迷っている。けっきょく父親は説得できず、娘だけを連れていくという結果に。「選択によっては親子ふたりとも救うことができますし、逆にどちらも説得できず、ふたりとも取り残す結果になることもあります。また、なかには悪徳政治家のような助けたくない人たちもいます。そんな人物であっても助けるのか、さすがに助けないのか。そういった葛藤も味わってほしいと思っています」(鍋島氏)。

 リアルタイムに起こるサブクエストもあり、プレイヤーの行動自体が選択になる場合もあるとのこと。どういうことかと言うと、マップを進行中、敵兵士に銃口を向けられている市民たちがいて、時間の経過とともに、ひとりずつ射殺されていく。全員を助けるには、すぐに行動を起こす(兵士を攻撃して戦闘をするリスクを負う)必要がある。だが、リスクを負わず、見て見ぬふりもできる。どう行動するかはプレイヤー次第なのだ。

「プレイヤーは、物語においてもゲームプレイにおいても、さまざまな選択を強いられるんです。それに対するプレイヤーなりの答えを出し、行動を起こし、試行錯誤しながら進んでいく、というのが本作の大きなコンセプトのひとつになっています」(鍋島)。

 ステージはクリアー後にリザルト画面が表示。そこでステージを最初からやり直すかどうか選択できるようになっていて、見てない要素やサブクエをやり直すことができるようにもなっているという。

9月にはさらなる新情報が

 戦略性が高い、なかなか歯応えのある硬派な作品になりそうな『LEFT ALIVE』。持てるアイテムも重量制限があるため、すべてを持って行けるワケではないという点も、プレイヤーを悩ませそうだ。

「試行錯誤を楽しんでもらうゲームなので、歯応えのある難度になっていると思います。一般的なシューティングスタイルのゲームに見えるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。仮にそういったジャンルが苦手だという人でも、必ずそれなりの攻略法を見つけ出せるようになっています。これまでの『フロントミッション』とは違うと感じてもらえる作品になっています。だからこそ、シリーズのファンの方にもプレイしてもらいたいですし、スクウェア・エニックスのタイトルとしては変わったタイプの作品だと思うので、受け入れてもらえたらうれしいですね」(鍋島氏)。

「鍋島もそうですが新川さんなど、才能のある方を集められてプロデューサー冥利に尽きます。自分が携わってきた『フロントミッション』シリーズとは違う新しいタイプの作品に挑戦でき、進化も感じてもらえる作品になっているので、私自身も手応えを感じています」(橋本氏)

 2018年発売予定の『LEFT ALIVE』。気になる発売日については、「9月にさまざまな新情報をお出しするので、それを楽しみにしていてください」(橋本氏)とのこと。来月の新情報に期待しよう!