2018年8月3日、中国・上海新国際博覧中心にて、中国最大規模のエンターテインメントの一大祭典ChinaJoy 2018が開幕した。折からの台風12号の影響により、天候が心配された当日の上海は、朝からけっこうな雨脚。そこまで風がひどくはなかったものの、これはちょっとお客さんの出足も鈍るかな……というのが、会場までの地下鉄に揺られながらの記者の率直な予想だった。
で、取るものもとりあえず、例年ソニー・インタラクティブエンタテインメントやマイクロソフト、ユービーアイソフトなどが出展しているE7ホールに足を運んでみると、それはけっこうな人々が。「雨降っていくところなかったら、とりあえずここに来たのでは……」という冗談が頭に浮かんでしまうくらいの盛況ぶりだった。ちょっとした台風はものともしない熱心さいったところだ。
そんなわけで、あいにくの雨の中開幕したChinaJoy 2018だが、5年連続の出展となるソニー・インタラクティブエンタテインメント上海(SIE上海)ブースは例年にも増しての盛況ぶり。ソニーピクチャーとの共同出展となる今回のChinaJoyでの中心となったのは、先日行われた、“2018 PlayStation Press Conference in China”でフィーチャーされた、『Monkey King Hero is Back』、『Marvel's Spider-Man(スパイダーマン)』、そして参考出展となる『モンスターハンター:ワールド』の3タイトル。世界初プレイアブル出展となる『Monkey King Hero is Back』を始め、いずれも高い人気となっていた。
負けずに注目を集めていたのが、China Hero Projectの6タイトル。とくに、プレイステーション VR対応の『Kill X』は試遊を希望する来場者が多い印象。神秘的な無人島を舞台に謎を解き明かしていくFPSとなる本作。2018年冬リリースということで、ひと足早く遊んでみたいというゲームファンが多かったようだ。
SIE上海ブースでは、例年通りステージイベントを実施。オープニングセレモニーでは、ソニー・インタラクティブエンタテインメント シニアバイスプレジデント 兼 日本ビジネスオペレーション部門 部門長 織田博之氏とソニー・インタラクティブエンタテインメント上海 プレジデントの添田武人氏が顔を揃えたほか、『Monkey King Hero is Back』の主人公・大聖(アジアでは孫悟空はこう呼ばれいているようです)も登場。大見得を切って来場者から拍手を浴びた。
その後、『Monkey King Hero is Back』や『モンスターハンター:ワールド』のステージイベントが実施。どちらも中国のイベントではポピュラーな、来場者から参加者を募ってのゲーム大会がメインとなったが、参加を希望するゲームファンの声がとにかくアツかった。ちなみに、『モンスターハンター:ワールド』では、簡体字版での試遊が確認でき、ローカライズはけっこう進んでいるんだな……ということがうかがえた。