クトゥルフ神話TRPG/クトゥルフの呼び声を一人称視点探偵アドベンチャー化した『Call of Cthulhu』。去年より進化して期待できそう!【E3 2018】

日本語ローカライズも予定されている一人称視点探偵アドベンチャー『Call of Cthulhu』の最新デモを紹介。

 海外パブリッシャーのFocus Home InteractiveのE3ブースで、一人称視点アドベンチャーゲーム『Call of Cthulhu』のE3デモを見てきたのでご紹介しよう。

 なお本作は2018年中にプレイステーション4/Xbox One/PCでリリース予定。正式な展開内容は未定だが、英語音声日本語字幕でのローカライズも検討されており、すでに公式サイトにも日本語ページが存在する。

 さてこの『Call of Cthulhu』、去年もE3デモを見に行ってリポートしており、今年のデモも基本的には同じ流れに沿ったものだったのだが、あらためて基本から説明していこう。

「ピアースさん、ご自分の正気を疑われたことはおありかな?」SAN値が削れるクトゥルフ神話の探偵アドベンチャー『Call of Cthulhu』

E3でFocus Home Interactiveがプレゼンを行っていた一人称視点アドベンチャーゲーム『Call of Cthulhu』を紹介する。

 本作はテーブルトークRPG『クトゥルフ神話TRPG』(『クトゥルフの呼び声』とも。原題Call of Cthulhu)を原作とするアドベンチャーゲームだ。H.P.ラブクラフトの残したクトゥルフ神話の作品群からすると、一種の孫作品とも言える。

 舞台は1920年代アメリカ。主人公の探偵エドワード・ピアースが芸術家ホーキンスの怪死事件の調査のために訪れた、“ダークウォーター島”で巻き込まれる事件を一人称視点で描く。

 ゲームとしては、まずストーリーの進行に沿って探索エリアなどが移っていく一本道に近い探偵アドベンチャーゲームでありつつ、ピアースの能力を成長させるRPG要素が組み込まれている。

 これは、推理を行ったり謎解きをしたりNPCと会話をする際に、ピアースの能力値が足りていると可能な選択肢が増えるという仕組みになっていて、例えばロックピック(解錠)の知識があれば鍵を探さなくともドアを開けて中に入るといったことができるし、法医学の知識で手掛かりからより深い理解を得るなんてこともできる。

 もちろん、アドベンチャーゲームとして探索によって得たアイテムや知識を活用することも可能で、とある隠し扉を前にしたシーンでは、からくり仕掛けを正攻法で解く方法を探す以外に、扉を開ける歯車部分を見つけだし、邸内で拾ったバールを使ってこじ開けるなんて解法が用意されていた。

今回のパートで相棒として一緒に回ってくれるブラッドリー巡査。頑固そうな見た目の割に意外と親切だったりするのだが、真相やいかに。

 今年のデモは第三章にあたるホーキンス家での現場検証をクローズアップしたものとなっており、大半が昨年と同じ範囲を扱いつつ、新たに導入されたギミックなどを見せていくという作り。

 記憶が正しければ、入手した手がかりをもとに当時の状況を推測していく推理パートが特に変わっているはず。重要な場所ではコントローラーの両トリガーを引くことで推理モードに入ることができ、手掛かりのあった場所にピアースが想像する当時の状態がオーバーレイされるという、昨今よくある表現が導入されていた。

邸内は荒れ果てている。ちょっとした所に手掛かりになりそうなものがあったりするので、ゆっくり見ていくといいだろう。

 グラフィック面も進化しており、より陰鬱としたダークなトーンが強調されたなかなかいい感じに。2019年発売予定のタイトルがE3に出始めるなかでまだ発売時期の詳細が決まっていないのが気になるが、個人的にはいっそ少し伸ばしてもいいので、このまま突き進めていって欲しいところ。

もうひとつのクトゥルフ系タイトルと見比べてみて……。

 さて今年のE3ではもう1本、クトゥルフ神話をテーマにした探偵アドベンチャー『The Sinking City』をご紹介しているが、両方見てぶっちゃけどうなのか?

半水没都市に潜む古き神々の影。クトゥルフもの探偵アクションアドベンチャー『The Sinking City』は日本語対応も予定【E3 2018】

日本展開も予定されている探偵アドベンチャー『The Sinking City』を紹介。

 まずゲームや物語の設計は結構異なり、『Call of Cthulhu』はより直線的で10時間程度をかけてじっくりひとつの大きな話を追っていく物語で、アクションベースの戦闘などもない(ただし怪物から隠れながら進むようなステルス要素はある)。

 それに対して『The Sinking City』は、サイドミッションなども存在する非直線的でボリュームのある作りを目指している。銃を使ったTPS要素なんかもあって、方向性は三人称視点のオープンワールドアクションアドベンチャーとしてのものだ。

 全体的な作品の仕上がりのレベルとしては、現状では『Call of Cthulhu』が上で、一人称視点でのリアルタッチの描写に耐えるだけのものがある。一方の『The Sinking City』は、現状でやや弱い部分(特にグラフィックやモーション)がありつつもポテンシャルは感じられるので、ここからどう上積みしていけるかじゃないだろうか。

 ちなみに、“正気度”を失っていくとマズいものを幻視してしまったりパニックを起こすという仕組みはどちらにもある。みんな好きねぇ。