コーエーテクモゲームスより、プレイステーション4、Xbox One、PC(Steam)用タイトルとして、2019年初頭に発売予定の3D対戦格闘ゲーム『デッド オア アライブ 6』。現在、アメリカのロサンゼルスで開催されている世界最大のゲームイベント、E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ) 2018の会場では、メディア向けに『DOA6』の試遊版が出展されている。本記事では、担当ライターの西川くんが、試遊版を事前に体験したプレイインプレッションをお届けしよう。

『DOA6』の新システムにさっそく触れた! 『デッド オア アライブ 6』プレイインプレッション【E3 2018】_05

新システムは、どの技も強いッ!

 『DOA6』開発決定おめでとうございます!! 超超超嬉しい西川くんです。本記事では、体験して感じたプレイフィールと、個人的な感想をお伝えしていきます。今回の体験では、コンピューターとの対戦を行うアーケードモード&バーサスモードをプレイ。短い時間の体験時間でしたので、おもに新システムについて感じたことをお伝えできればと思います。基本的な操作方法、そして、システムの詳細については、下記の記事に超詳しく書いていますので、ぜひそちらを参照してください。

 

 まず感じたのは、映像がとても綺麗ッ! ジャン・リーの筋肉の質感やかすみの衣装の繊細さといった映像美を、存分に堪能できました。また、キャラクターたちの表情が、闘いの中でもかなり細かく変化していたのも注目ポイント。技の出す瞬間の覇気のある顔や、手痛いダメージを受けた苦悶の表情など、『DOA5』にはなかった多彩な表現が見られました。

 さて、肝心のゲーム部分について。基本的な操作感などは『DOA5』のものを継承していますが、そこに新要素の“ブレイクゲージ”などが加わり、新たな駆け引きが味わえました。“ブレイクゲージ”は、いわゆる2D対戦格闘ゲームにあるような必殺技ゲージとは違い、ジワジワ溜まるのではなく、ガツガツと溜まっていく印象。とにかく攻めて攻撃を当てまくったり、ホールドを取りまくれば、最大で1ラウンド中2回ぐらいは溜まるんじゃないでしょうか。

『DOA6』の新システムにさっそく触れた! 『デッド オア アライブ 6』プレイインプレッション【E3 2018】_04

 簡単にコンボをくり出せる“フェイタルラッシュ”は、本当にワンボタンを連打しているだけでいいので、とりあえず初心者はこれ1本でも戦えるかも! というぐらい便利なものでした。通常のクリティカル技から“フェイタルラッシュ”を狙うことも可能でしたし、“クリティカル状態から相手を浮かせてフェイタルラッシュを叩き込む”というコンボもできたので、上級者でも活用できそうなシステムです。ただし、やはり攻撃の出の速度(いわゆる“発生”)はやや遅めでしたし、ガードされると1発目で技が止まって隙が生まれてしまう(いわゆる“確定反撃”を食らいそうなくらいの隙)ので、万能な技というわけではないようです。

『DOA6』の新システムにさっそく触れた! 『デッド オア アライブ 6』プレイインプレッション【E3 2018】_03

 “ブレイクブロー”は、メチャクチャ強いッ! 出始めで上段&中段攻撃をさばき、投げにも強いという必殺技なので、相手が動いたのを見てから出せば、ほぼほぼ当たるのが強力でした。また、クリティカル技を当ててからでもつながるので、クリティカル状態にしたら即座に使えば、簡単にコンボになるのがこれまた強し! とにかく強力だった印象ですが、ホールドは可能なので、対戦では空中に浮いた相手に入れるのが最適でしょうか? 外した場合やガードされた場合は、もちろんゲージが1本まるっと消えてしまうので、慎重に狙う必要がありそうです。ちなみにヒット時は演出が入りますが、相手の状態(背向けや空中など)に関わらず、当たれば必ず全段ヒットしていました。

『DOA6』の新システムにさっそく触れた! 『デッド オア アライブ 6』プレイインプレッション【E3 2018】_01

 ちなみに、ジャン・リーやザックなどの“ブレイクブロー”は、最後に相手の顔面にパンチをぶち込む技なのですが、たとえ相手がかすみやエレナでも、顔面が歪んでいたことには驚きました!(こ、これがタブーってやつか……!)。一方、かすみやエレナの“ブレイクブロー”は、最後の一撃で相手のボディに攻撃。かすみのスーツのお腹の部分が破れて素肌が見える……なんて演出もありました。

 “ブレイクホールド”は、すべての打撃技を取れる超便利なホールド。使いかたは通常のホールドとまったく変わらないので、出しどころを考える必要がありそうです。相手が動いたのを見てから出せば、投げ以外ならば全部取れましたし、成功すれば相手の背後に回って、“フェイタルラッシュ”を始めとした各種技を入れられるので、リターンは非常に大きかったです。万能な切り返し技というよりは、大逆転を狙うための一発のような印象でした。また、ブレイクホールドは、フェイタルスタン中に取れる唯一の行動という点も覚えておきたいところです。

『DOA6』の新システムにさっそく触れた! 『デッド オア アライブ 6』プレイインプレッション【E3 2018】_02

 前述の記事にもありますが、試遊したバージョンはとにかくダメージがデカくて爽快! 3D対戦格闘ゲームファンにイメージしやすい感じだと、『バーチャファイター2』のごとく、ガッツリとダメージが取れました。といってもこのあたりは、新堀氏が言う通り調整段階中とのことです。

 短いプレイ時間の中では、新技などがあるかどうかは判別できませんでした。まだまだ遊び足りなかったので、ぜひ次回どこかで行われるであろう試遊体験で、さらに遊んでいろいろ確かめたいですね!!