先週サンフランシスコで行われたGDCのFuncomブースで、同社がパブリッシング予定の『Mutant Year Zero: Road to Eden』のプレゼンを受けてきたので、その模様をご紹介しよう。対応プラットフォームはプレイステーション4/Xbox One/PCで、2018年リリース予定。少なくともSteamのPC版は日本語字幕にも対応するようだ。

 本作は、同名のテーブルトークRPGを原作とするタクティカルストラテジーRPG。核戦争によって人類が消滅したのち、生存のために戦うミュータントたちの冒険を描く。現状のプロモーションでは、豚型ミュータントのボーミン、アヒル型のダックス、そして紅一点のセルマの3人組が中心。

 ちなみにふたりが獣人丸出しなのに対してセルマは一番人間っぽいが、彼女も皮膚を硬化して守りを固めたりできる立派なミュータントである。

 開発はスウェーデンのThe Bearded Ladiesで、『ヒットマン』や『PAYDAY』などのベテラン開発者が集っているとのこと。ゲーム的には、タクティカルストラテジーゲームの『XCOM』に多大な影響を受けつつ、同作のターンベースの戦闘に、リアルタイムの探索やプランニング要素をミックスしているのがポイントとなる。

 本作ではミッションが開始すると、まずはリアルタイムの探索パートとなる。敵の視界がレーダー状に表示されているので、まずはクォータービューのアクションゲームのようにステルスしながら探索し、アイテムを拾ったり、敵の配置を探ったりするのが基本。戦闘をおっ始めると『XCOM』型のターンベースバトルに移行するという寸法だ。

 GDCデモのミッションでは、探索で敵のグールの勢力が所有する対ヒューマノイド用の巨大メックを発見し、ハッキングするというのが攻略法のひとつになっていた。

 プログラムを書き換えて敵味方関係なく攻撃するように改変することで、賊のボスである“グレイ・ワン”がメックへの対処に追われて戦闘がかなり楽になるのだが、これは探索で情報収集をすることで、よりスマートな暗殺方法を見出だせるようになる『ヒットマン』的な要素とも言えるだろう。

 ちなみに、残りの敵に気付かれなければ、「探索→戦闘開始して開幕ターンで護衛を速攻で倒す→ふたたびリアルタイムモードに戻って探索を継続」なんてことも可能だ。

 ターンベースの戦闘パート自体は既に述べたように、かなり『XCOM』系。各ユニットの行動が移動+アクションの2フェーズで構成されていることや、大小の障害物に身を隠すと防御ボーナスが得られること(そして障害物の破壊が可能なこと)といった基本も踏襲しているし、“オーバーウォッチ”(待機して視界内に敵が入ってくると撃つ/『XCOM』における“監視”)や、“ランアンドガン”(通常は攻撃ができなくなる長距離を移動した上でさらに撃てる)といった「まんま」なアビリティも出てくる。

 カスタマイズ要素もいろいろ用意されており、まず各キャラクターはスキルツリーに応じてミュータント能力を強化可能。装備も、武器2系統、グレネード3系統、頭防具、身体防具が用意されている。

 アイテムは本拠地となる“アーク”のショップで購入できるほか、武器パーツを手に入れた場合、同じくアークのワークショップで武器強化を行うことができる。

 そんなわけで、『XCOM』フォロワーでありつつも、より『フォールアウト』や『S.T.A.L.K.E.R.』的な退廃した世界観や、ストーリー要素と連動したマップギミックを発見して利用する探索要素など、ヒネりをがっちり入れている本作。日本語にも対応するようだし、気になる人はチェックしておくといいのではないだろうか。

おまけ。これが原作のテーブルトークRPG版。