レベルファイブが持つ『ダンボール戦機』(※)のライセンスを借り受け、DMM GAMESが開発・運営を行う『装甲娘』。来年1月のPC版サービスに先駆け、開発段階のバージョンでの先行プレイの機会を得たので、そこでわかったゲームシステムを紹介していく。
美少女化した“LBX”を集めたり育成する楽しみが味わえる
プレイヤーは司令官となって“装甲娘”を育成し、ストーリーを進めつつ戦闘を行っていく。システム的に複雑な部分は少ないので、最近のブラウザゲームやスマートフォンアプリをプレイしているユーザーなら、比較的スムーズにプレイを進めることができるが、『ダンボール戦機』のキーワードで久しぶりにゲームをプレイしてみようと思った、という方もいると思うので、ここでゲームシステムを簡単に紹介していく。
なお、『ダンボール戦機』でおなじみの“LBX”は、本作では少女キャラたちが身にまとう“装甲”という形で登場する。原作のLBXをモチーフにした装甲娘が多数用意されているぞ。
司令部で行えること
【ショップ】
ゲームのプレイに役立つアイテムが購入できる
【コアカスタマイズ】
コアボックスに特定の効果を付与したり能力をアップさせるパーツを装備できる。
【キャラ】
キャラクターのステータスの確認やキャラクターの強化が可能で、好感度を上げるプレゼントを贈ることができるほか、キャラクターごとのシナリオの閲覧も可能。
【チーム編成】
戦闘に参加するチームの編成が可能。最大で9人が編成できる。
【スカウト】
装甲娘のスカウトが可能。一般的に言うところの“ガチャ”システム。
【ストーリー】
本作のストーリーを楽しめる。編成した装甲娘を戦闘に出撃させてステージを進めていこう。
【レイドバトル】
レイドポイントを消費し、特殊な戦闘に参加する。レイドバトルは、ストーリーの戦闘を行うことなどで発生する。
キャラクターのスカウトと育成について
キャラクターである装甲娘は、課金ポイント(コアストーン)やゲーム内で得られるポイントを使って“スカウト”を行うことで入手できるほかに、戦闘後の報酬として得られる“ピース”を規定数集めることでも入手可能。装甲娘にはレア度が設定されており、高いほど能力も強いが戦闘に呼び出す際の必要コストも多くなる。また、同一のキャラクターを合成することで☆の数が増えていく。そして、専用のアイテムを使用することでキャラクターがレベルアップし、レア度(☆の数)ごとに設定された上限までレベルを上げられる。
もうひとつの育成要素“コアカスタマイズ”は、キャラクター単位ではなく編成したチームに装備するもので、装備時に特殊効果が付与される。コアボックスにはさまざまな形状があり、空きスペースに特殊効果を持った“コアパーツ”を装備することで特殊効果が付与される。コアパーツにも多数の形状があり、コアボックスの空きスペースに合わせて、組み合わせを考えなければならない。悩むこともあるかもしれないが、適したコアパーツを自動でセットしてくれる機能もあるので安心。コアボックス(コアパーツの組み合わせ)は複数保存しておけるので、挑む敵の種類や編成したチームのクラスに合わせて付け替えるといい。また、コアパーツのレベルを上げると効果が上昇する。こだわりのコアボックスを構築するのも、やり込み要素のひとつだ。
編成とライン戦によるバトル
チーム編成では、自分で選択した9名と、ほかユーザーの応援用キャラクター1名の10名から編成できる。装甲娘には全部で5種類のクラスがあるので、バランスよく編成することが大事だ。
【ブレイブ】
近接攻撃が得意で、攻撃力と防御力のバランスがいい。
【ストライカー】
移動速度が速く、攻撃回数が多い近接タイプだが、防御力は低い。
【マークスマン】
遠距離から攻撃が可能なため、ダメージを受けにくい。
【ガーディアン】
防御力が高く、敵を最大3体まで引きつける。
【メディック】
攻撃は不可能だが、仲間の体力を回復可能。
戦闘は半オートで行われるリアルタイムバトル。画面右側から攻めてくる敵が左端に表示されたラインを超えると敗北になるので、チームに編成した装甲娘をフィールドに出撃させて敵を迎撃させる必要がある。ただ、出撃には時間の経過とともに溜まっていく“コスト”が必要で、戦闘開始時にすべてのキャラクターを出撃させたりすることはできない。また、レア度の高い強力な装甲娘は必要コストが多いため、すぐに出撃させることは難しい。序盤は性能が控えめだがコストの低い装甲娘で敵を足止めをするのが基本的なスタイルになるだろう。体力がゼロになったキャラクターは、“装甲破損”のカットインが入るとともに、フィールドから撤退してしまう。すぐに別のキャラクターを出撃させよう。
フィールドには最大5人まで出撃でき、コストさえ足りていれば戦闘中の入れ替えが可能。コスト制が導入されていることにより、低いレア度のキャラクターにも活躍の場があるので、いろいろな装甲娘を育てる楽しみも沸くだろう。
戦闘を行う各ステージは、ノーマルとハード、エクストラハードの3つの難易度がある。またそれぞれのステージごとに特定の条件を達成する“ミッション”が用意されている。このミッションをすべて達成すれば、より上の難易度が開放される仕組みだ。ストーリーを楽しむだけなら楽にクリアーが可能なノーマルで問題ないが、装甲娘の入手のための報酬はハードから出現するので、スカウトを狙うならばしっかりクリアーしておこう。
通常のバトルとは別に、“レイド”と呼ばれる強力な敵が出現する戦闘もある。難度も挑んでひとりで倒すことも可能だが、救援を出せば、ほかのプレイヤーに敵の討伐を手伝ってもらうことができる。イベント用のレイドもあり、敵を倒せばイベント専用ポイントを獲得できる。このポイントは、イベント限定装甲娘のピースをはじめ、さまざまな素材やアイテムと交換可能だ。
事前登録とサービススケジュール
『装甲娘』では、正式サービスに先駆けて“装甲娘×DMM GAMESアバター”のキャンペーンを実施中だ。事前登録を行えば、サービス開始後にコアストーンなどがプレゼントされるので、いまのうちに済ませておこう。
また、2017年12月26日(火)から事前登録の終了までに『装甲娘』の事前登録を済ませたユーザ―には、DMM GAMESアバター(※)の“装甲娘オリジナルアバター”一式がプレゼントされる。もらえるアバターは、アキレス、ジョーカー、エンペラーの中からランダムとなっており、『装甲娘』のリリース時から使用可能になる。
なお、PC版のリリースは2018年1月の予定で、その後にスマートフォン版が2018年春に配信予定となっている。
最後に、取材に同席いただいたDMM GAMES 『装甲娘』プロデューサーの斎藤祐士氏に、いくつか気になる部分について聞いた。
■はじめに
9月29日の発表会でお伝えした11月の生放送ですが、実施できず申し訳ございません。開発状況を鑑み、また諸々検討を重ねた結果、延期という判断をさせていただきました。生放送でのお届けができないため、今回ファミ通さんを通じてお待ちいただいているユーザーの皆様に、装甲娘について現時点でお出しできる情報をお届けしたいと考えております。よろしくお願いいたします。
■タイトル発表後の反響は?
発表後『装甲娘』がTwitterのトレンドに入る快挙にとても驚きました。あわせて、『ダンボール戦機』ファンの皆様の熱量を感じました。ありがとうございます。また、その後に実施させていただきました、アニメ『ダンボール戦機』の一挙放送でも同様にトレンド入りするなど、今もしっかりとファンの皆様に愛されている作品であることを改めて実感しております。また、ファンの皆様の熱量に身の引き締まる思いでありますとともに、プレッシャーも感じております。
■『装甲娘』のウリであるポイントは?
LBXがどういったキャラクターになるのか、という部分に関心を強く持っていただていると思います。「あのLBXはどんなキャラなんだ?」とワクワクしていただくのがポイントのひとつです。
また、シナリオをしっかり楽しんでいただくために、むらさきゆきやさんにご参加いただいております。メインやサブのストーリーは、続きが読みたいと思ってもらえる内容になっておりますので、そちらも楽しみにしていただきたいと考えています。
そして、“装甲破損”もポイントになりますが、そこだけフューチャーされないようしっかりゲームも楽しんでもらえるように仕上げています。とくに、各キャラクターが保持している“必殺ファンクション”はこだわりを持って作らせていただきました。さすがに原作のようなド派手でかっこいい演出、とまではいきませんが、原作の表現に近づけられたと思っています。原作をご存知ない方には、シナリオやキャラクターはもちろんのこと、ゲームとしても楽しめるものになっておりますので、総合的に楽しんでいただければと思っています。
■登場するLBXの機体数は?
リリース時は60機体(キャラ)以上を用意しておりますが、リリース後に順次実装を行っていく予定です。登場は全シリーズからとなりますが、順番は皆様のお声も聞きながら開発の状況も鑑みて行っていきます。
■メディアミックス戦略の詳細と進捗は?
発表会にてご報告させていただきましたアニメ化につきましては進行中ですが、現時点では詳細な情報をお伝えできない段階です。お伝えできる時期になりましたら、あらためてご報告させていただきます。
コミックに関しては、『コロコロアニキ』(12月15日発売号)に『装甲娘』の記事を掲載させていただいております。そこを第一歩とし、どういった展開でコミカライズを進めていくか、先方担当様と企画を協議中です。
また、プラモ化につきましても進行しております。こちらは年明け以降のタイミングで、何らかのご報告ができるのではないかと思います。
また、うれしいことに発表会でお話させていただいた以外にも、メディアミックス展開のお話をいただけております。こちらもご報告できる時期になりましたら、お届けしたいと考えておりますので、楽しみにお待ちください。