2017年11月7日より発売が開始されたマイクロソフトの新ハード、Xbox One X。発売から少し間が空いてしまったが、製品版本体が編集部に到着したので、開封がてら本体構成などをチェックしてみよう。

 個人的にデジタルガジェットは最新機種が最高と思っている。使い勝手の面や思い入れで旧機種のほうがよかった……ということもないわけではないが、デジタル製品においては基本的に性能、使い勝手、機能、効率面などにおいて、新型機のほうが優れているといって間違いはないだろう。
 ゲーム機においても、これまで技術の進化によってさまざまなハードが登場してきており、ドット表示に始まり2Dスプライト機能から回転拡大縮小、3Dポリゴンと、世代が進む毎に表現能力が進化してきており、ひと昔前には想像すらできなかったゲーム体験がもたらされている。現時点でのハイエンドゲームのトレンドといえば、4K(3840×2160ドットの解像度)と、HDR(ハイダイナミックレンジ:映像の輝度を大幅に拡大する技術)となるが、このトレンドに対応したコンシューマーゲーム機のひとつが、今回紹介するXbox One Xである。

 Xbox One Xの性能を簡単におさらいすると、先行して発売されているXbox One、Xbox One Sと完全な互換性を持ちつつ、Xbox One Sのおよそ4倍にもなる処理能力によって、ゲーム表示においてネイティブ4Kレンダリング(※1)を実現。さらに、有り余るCPUパワーを駆使することで安定したフレームレートも可能としている。4K・HDR対応モニターに接続してこそ、その能力を最大限に発揮できるのは当然だが、HDモニター(1920×1080ドット)に接続した場合でも、4K画質のサンプリング出力による高画質化やフレームレートの向上、読み込み時間の短縮など、その恩恵は十分に受けられるものとなっている。2017年11月7日の発売日から若干間が空いてしまったが、このモンスターマシンの本体構成などをチェックしていってみよう。
※1…3840×2160ドットに満たない画像をアップスケーリング処理で4K解像度にコンバートして出力する4K方式に対して、最初から3840×2160ドットでの画像を生成、出力する方式。Xbox OneとXbox One Sのゲーム表示は1920×1080ドットのフルHD表示(Xbox One Sは、ウルトラHDブルーレイやストリーミング映像で4Kに対応したコンテンツは、4K出力が可能)。

こちらが発売後まもなく、完売状態となっている“Xbox One X”のパッケージ(正面)。
パッケージの背面には、大画面テレビに映し出された『FORZA MOTORSPORT7』とX Box One X&コントローラをプリント。
右側面には“1TB”、“4K ULTRA HD”、“HDR”、“XBOX ONE”といった、本体を特徴付けるスペックをさり気なく表示するとともに、製品内容を記載。
左側面には、6テラフロップスという驚きの処理能力を持つ心臓部が誇らしげに掲載されている(Xbox One Sの処理能力はおよそ1.4テラフロップス)。
パッケージサイズは幅:470mm×高さ:310mm×奥行き:125mmといったところ。参考までに、ファミ通本誌(縦:260mm×横:210mm)と比較するとこのくらいの大きさ。

 パッケージをあらためてみると、Xboxのイメージカラーであるグリーンがパッケージの下部にライン状に配されているだけと、Xbox One Sのシンプルデザイン路線を踏襲。ベースカラーはX Box One Sのホワイトからブラックに変更されているものの、誇張や派手な装飾もなくこじんまりとまとまった印象になっている。左側面に描かれているCPUの画像が、X Boxシリーズで最高のパフォーマンスをさり気なく物語っている演出が心憎いところだ。
 ひととおり外箱をチェックしたところで、さっそく中身を見ていってみよう。

上蓋を開けると、“はじめに”と描かれた簡易マニュアル的なシートがお目見え。
こちらの簡易マニュアルは、Xbox Liveゴールドの案内と接続方法が簡単にまとめられている。
簡易マニュアルを取った下に、コンパクトサイズながらもずっしりとした手応えのX Box One X本体が収納されている。とにかく四角い塊といった、ソリッドな印象。
本体を保護している梱包材を取り除くと、いよいよX Box One Xが登場。つや消しブラックの本体は派手なロゴや装飾もなく、パッケージに負けず劣らずシンプルそのもの。中央スリットの左側にディスクローディング部が設けられている。
本体左右側面にはクーリング用と思われるメッシュ孔が設けられているほか、右側面のスリット部には縦置きスタンド用の穴も用意されている。
右側面の下部をよく見てみると、細かな文字で“Hello from Seattle Xbox One X”の刻印を見ることができる。こういったさり気ない演出は所有欲を満たしてくれる。
こちらは本体背面。左から電源端子、HDMIアウト、HDMIイン、USB(タイプA)×2、IR端子、オプティカルアウト、LAN端子。下段には廃熱孔が大きく開口しており、その内部にヒートシンクのようなものも見てとれる。
上画像は本体正面で、下画像は本体底面。本体上面はフロントや左右と同じく光沢のない梨地仕上げで、本体底面は細かなドット地の仕上げが施されている。それぞれXBOXのロゴマークが刻印されている以外は、ネジ穴や継ぎ目なども見えない仕上げになっている。
X Box One Xの本体寸法は横:300mm×奥行き:240mm×高さ:60mmと、非常にコンパクト。フットプリントは、ファミ通本誌より二回り程度大きいといったところ。
2000年に発売が開始された初代プレイステーション2(横:約300mm×奥行き:182mm×高さ:78mm)の奥行きを伸ばしたようなサイズといえば、古くからのゲームファンには大きさのイメージが掴みやすいのではないだろうか。

 続けて付属品をオープン。パッケージの側面にも記載されていたが、Xbox One Xの付属品は、本体のほかにワイヤレスコントローラ、単3電池×2、ハイスピードHDMIケーブル、電源ケーブルに簡易説明書のみと、こちらもシンプルそのもの。ワイヤレスコントローラは、取り回しや操作性の高さで定評があるXbox Oneシリーズのコントローラデザインが踏襲されており、快適なゲームプレイが期待できそうだ。

 ワイヤレスコントローラは単3電池で駆動。リチャージブルバッテリーを使用する場合は、別売りのリチャージブルバッテリーパックと充電ケーブルが必用になる。とかくケーブルの取り回しが煩雑になりがちなテレビモニター周りに設置する機器として、このシンプルさは好印象。

 Xbox One Xは、シリーズでもっともパワフルながらも、驚きのコンパクトサイズを実現している。Xbox Oneの初代モデル(横:343mm×奥行き:263mm×高さ80mm)と比較すると、横幅、奥行き、高さともに大幅に小型化。2016年11月24日に発売が開始されたXbox One S(横:300mm×奥行き:240mm×高さ:60mm)と比べても、横幅と奥行きがわずかに大きくなっているが、全高は若干低くなっている。Xbox One S同様、電源ユニットが内蔵されているため、電源ケーブル1本で済むのも日本の住宅事情に優しいポイントだ。

Xbox One Sと同じく、4KウルトラHDブルーレイドライブを搭載している点も、映画好きやAVマニアにとっては見逃せないメリットのひとつ。

 ただし、Xbox Oneの3.54kg、Xbox One Sの2.9kgに比べて約3.8kgと、本体重量は増加。本体サイズがコンパクトなだけに、手にしたときにズッシリとした重みが感じられる。重くなったとはいえ、普段持ち運んで使うものではないため重量がマイナス要素になることはないはずだ。むしろ、中身が詰まってると思わせる重みはガジェット好きに取っては好印象とも言える。性能面では大きな主張を持ちながらもデザイン的に強調することのない本体は、横置きだけでなく縦置きにも対応しており、リビングのどこに設置してもしっくりと収まることだろう。
 本稿は電源を入れての起動はまったく行わず、本体のみのインプレッションに留まっているが、“驚くほどシンプルな構成だからこそより際立つ高性能”をしっかりと感じ取ることができた。ネイティブ4K相当の画像表示でなければXbox One Sでも同じゲームが遊べることと、参考価格が4万9980円[税抜](Xbox One Sの参考価格は27759円[税抜]:HDDが500GB版)と高価なうえ(性能面を考えれば、十分にお買い得価格とも言えるが)、現時点では品薄のため入手が困難と誰にでも手放しでオススメできるハードではないが、これからも供給は続けられるとのことで、リッチなゲームプレイや映像体験がしたい人はチェックしてみてはいかがだろうか。