2017年10月27日より全国公開される映画『ブレードランナー2049』。前作の舞台となる2019年から、今作の舞台となる2049年の間の“空白の30年間”を描く短編『2048:ノーウェア・トゥ・ラン』の映像が全編解禁された。

以下は、メーカーリリースを引用して掲載

 SF映画史上最高傑作として、今なお語り継がれる『ブレードランナー』(82)。その続編『ブレードランナー 2049』が10月27日(金)公開となる。“ブレードランナー”デッカードをハリソン・フォードが再び演じ、新たな “ブレードランナー”Kをライアン・ゴズリングが熱演。そして『メッセージ』(16)でアカデミー賞監督賞にノミネートされた鬼才ドゥニ・ヴィルヌーヴが監督をつとめ、SF映画界に新たなる<奇跡>を起こす。そして、前作の舞台である 2019年から、本作 2049年にいたるまでの“空白の30年間”をつなぐ3つのエピソードが存在。これまで、“2022年=大停電(ブラックアウト)”、“2036年=新型レプリカントの存在”が明らかとなったが、この度、そのラストを飾る“ブレラン感”満載の“2048年”エピソードの短編が到着。デイヴ・バウティスタ演じる心優しい“レプリカント”サッパーの切なすぎる運命に心揺さぶられ、“レプリカントなのに感情移入してしまう”エモーショナルな映像となっている。

「ブレードランナー2049」へ至る、空白の30年間とは――?
 前作から本作の舞台“2049年”に至るまでの空白の30年間──デッカードが姿を消した後の世界では、レプリカントは寿命を持たないよう改良された。しかし2022年、アメリカ西海岸で原因不明の大規模停電が発生し、食の供給がストップ。世界中がそれを“レプリカントが原因”と非難したことで、レプリカントの製造は法令で禁止された。そんな中、この世界のピンチを救ったのが、科学者ウォレス(ジャレッド・レト)だった。彼は人工農法によって食糧難を解決するあらたなエコシステムを開発。さらに、以前レプリカントを製造していたタイレル社を買い取り、ウォレスは新型レプリカントの製造を始め、2036年、“レプリカント禁止法”の廃止を実現させた。そして2040年代初期、ロサンゼルス市警は“ブレードランナー”組織を強化し、違法な“旧型レプリカント”の“処分”を徹底。

 「2048:ノーウェア・トゥ・ラン」と題されたこの映像は、本作の舞台である2049年の一年前“2048年の世界”が描かれている。“ネオンが光る謎の店”、“ごった返す人々”、“煙るスモッグ”、そんな荒廃した街並みは前作『ブレードランナー』を彷彿とさせ、ファンも喚起するほどの“ブレラン感”を漂わせている。そこで登場するのは、軍から逃げ出しこの街にたどり着いた“旧型の違法レプリカント”サッパー。この街で彼は少女にだけ心を開き、我が娘を可愛がる父親のような優しい表情を見せている。人間と見分けがつかないその様子には思わず彼が“レプリカント”であることすら忘れてしまうほどだ。しかし、続く映像では、そんな“大切な人にも恐怖を与えてしまう”レプリカントとしての悲しい運命が描かれ、人間との超えられない壁を感じさせつつ、同時に「本物の人間らしさとは何なのか?」と考えさせられるのだ。少女を救うために暴漢たちを“人並み外れた”力で一蹴したサッパー。だが、少女が彼に向けるまなざしは“人ではない狂気=レプリカント”におびえるものなのだ。
 そんなサッパーのように、レプリカントは皆“人間になりきれない”ことで人々からの非難を浴び、人間とレプリカントの境界線で葛藤しながら人生を送っている。そして映像ラストでは、サッパーが落とした書類を慌てて拾い上げる怪しい男の様子が。電話を掛けはじめたその男は、「あんたらが捜しているレプリカントを見つけた」と、どこかに彼の居場所を連絡するのだった。このエピソードが一年後の2049年、“ブレードランナー”Kとサッパーの対面へとつながっていく。
 再び逃げ場所を探すサッパーが、本作2049年で明かされる<衝撃の真実>にどのようにかかわっているのか。驚愕な展開が予想されるストーリーに期待は膨らむばかりだ!

映画『ブレードランナー2049』
10月27日(金) 全国ロードショー
製作総指揮:リドリー・スコット
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード、ロビン・ライト、ジャレッド・レト、アナ・デ・アルマス、シルヴィア・フークス、カーラ・ジュリ、マッケンジー・デイヴィス、バーカッド・アブディ、デイヴ・バウティスタ
配給・宣伝:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント