Devolver Digitalから日本語PS4/Xbox One/PC版が本日配信されるサイバーパンクアクション『Ruiner』を紹介。2091年の巨大都市“レンゴク”を舞台に、過去をなくした男の壮絶な復讐劇を描く。

2091年、レンゴクシティ。過去をなくした男が血まみれの復讐を開始する

 Reikon Gamesの見下ろし型アクション『Ruiner』を紹介する。本作は海外大手インディーパブリッシャーのDevolver Digitalより、プレイステーション4/Xbox One/PC版が本日配信(SteamでのPC版は22時頃の配信を予定しているとのこと)。
 価格はそれぞれPS4版が2099円、Xbox One版が2350円、Steam版が1980円(※各税込)で、いずれのバージョンも、海外インディーゲームのローカライズとパブリッシング支援を行う架け橋ゲームズにより日本語化が行われている。

 本作の舞台は2091年、ネオンと未来的ガジェットにいかがわしく彩られた巨大都市“レンゴク”。謎の女ハッカーにすんでの所で窮地を救われた男が、さらわれた兄を救うため、腐敗した社会を我が物顔で支配する巨大企業に対し、血まみれの復讐劇を開始する……。

 というわけで世界観的には「AKIRA」と「攻殻機動隊」が融合したような、完全に“俺達の好きなサイバーパンク描写”全開。ハイテク九龍城的な街レンゴクでは、汚いネオン街の立ち食いスシ屋のそばの飲み屋に悪徳刑事が居座っていて、空虚な広告ディスプレイの横では命知らずのグレーな投資家が裏情報収集にいそしみ、路地裏には死体が転がる。命が安そうなジャンクとハイテクが同居する世界だ。オッサン勢としてはかつて森本晃司が監督したケン・イシイ「EXTRA」のPVなんかも思い出す。

▲で、出た、“ジャンク街の口は悪いが腕は立つエンジニアジジイ”! ほとんどあるあるネタなのだが、徹底してやってるのでカッコいい。

 そしてBGMは時折アジアンテイストが混じってくるテクノで、なかでもエンディングテーマなどは平沢進によるもの。ベタと言ってしまえばベタなんだが、清々しいまでに直球勝負を徹底しているので、渋く決まっていて実にカッコいい。この統一された雰囲気には、退廃的な未来像を反映した、皮肉のきいたローカライズテキストも大いに貢献していると思う。

▲命が安そうなフル改造チンピラおじさん。

ワープもスローもアリアリの、スタイリッシュな廃人サイボーグバトル

 ゲームプレイ的にもサイバーパンク設定はきいており、主人公も敵も違法レベルに身体を改造しまくっている連中なので、瞬間移動レベルにお互い超高速ダッシュでカッ飛び、反応速度を高速化させてバレットタイム的にスローモーションで撃ち合うという超人チートバトルが展開される。

 そしてレビュアー用のガイドに「難度を下げるのは恥ずかしくない」とわざわざ書いてあるぐらい、コレが難しい! “イージー”が普通のアクションゲームのノーマルなんじゃないかというレベル(というかゲームによってはハード相当)で、このゲームの“ノーマル”は明らかにハード以上。さらにその上で“ハード”も用意されている。

▲スローにしたからって敵はキッチリ狙ってきたりこっちの攻撃をショートダッシュでかわしてくるので、なかなかキツい。

 なんせ敵はスロー状態でもキッチリこっちの攻撃に反応してきて、ワープ回避からのショットガンを叩き込んできたりする。スロー発動が即プレイヤーに有利になるのではなく、あくまで立ち回りを正確に行えるというだけなので、相手の動きを把握しながらきっちり戦わないといけない。通常状態だろうとスローを発動していようと、動き回らなければ蜂の巣にされて死ぬことになるだろう。

▲当たったらプレイヤーを一瞬で溶かすマザーの極太レーザー。ジャストタイミングのショートダッシュで避けるしかない。

 ここで大事なのが、主人公のスキル構成をいつでも自由に変えられるということ。どこでも一旦ポーズして、メニュー画面からスキルポイントを割り振り直すことができる。
 これにより、例えばこちらを執拗に追ってくるタイプの敵ならシールド系能力を運動能力向上に切り替えていざという時の逃げ足を確保するとか、たくさんの敵が襲ってくるシーンでは敵の行動能力低下を兼ねた設置系のバリヤーにしてさばききる、といったことが可能だ。

 なおスキルポイントは、中ボスクラスの敵を倒した際などに手に入る。また、敵を倒したり道中の箱を開けると手に入る“カルマ”を集めることでレベルアップすると、スキルツリーから新たなスキルがアンロックされていく。

▲各スキルは基本的な使い方のチュートリアルビデオつき。

 武器は近接と遠距離(銃)の2種類を持つことができ、デフォルト武器以外は弾数や耐久度などが存在する(ちなみにデフォルト銃の名前がタイトルにある“ルイナー”)。また武器を拾った瞬間はしばらくスローモーションがかかるので、それを利用した立ち回りも可能だ。

グッと来た人を裏切らない濃厚な作り

 全体の進行は基本的に一本道で、ストーリーに合わせて進行していく。各エリアでは、敵が出てくると進路がロックされ、ひと通り増援も含めて倒し切るとふたたび進めるようになるという形。
 規模としては“インディー系のアクションゲームとしてはそこそこ大きめ”といったところで、難度が高く多くの人が死にまくるのでプレイ時間は腕前によって大きく変わると思うが、クリアーまでは大体5~7時間ぐらいじゃないだろうか。

▲「お前に恨みはないが、コレも何かの縁。さぁ殺りあおうぜ……。」ってな感じのシーン。

 ちなみに、ストーリーが進行するに連れて、冒頭で紹介したような“いかにもサイバーパンク都市”なレンゴクシティに帰ることもなくなっていくのだが、その分、道中に出てくるミニボス以上のキャラがそれぞれ刹那的な美学を持っていたりして、戦いの合間に十分この壊れた未来世界を味わえると思う。万人向けのゲームではないのだが、ビジュアルやサウンドや世界観のどこかにピンと来た人なら、裏切られないだけのものがあるはずだ。

▲中ボス級のキャラは、それぞれ刹那的な美学を持っている。
▲中断のキャンセルが“忘れてくれ”なのとか最高。
▲用語集も皮肉交じりに書いてあっていい感じ。