新たな『EDF』シリーズの世界観をプロデューサーと”せっちゃん”が語る
2017年9月21日(木)から9月24日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催された東京ゲームショウ2017(21日・22日はビジネスデイ)。ここでは23日にディースリー・パブリッシャーブースにて行なわれた『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』スペシャルトークショウの模様をお届けする。
本ステージはTGS2017の開催直前に発表された、“もうひとつの地球防衛軍” 『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』の、ほぼ初お披露目となったイベント。ステージには『地球防衛軍』シリーズのプロデューサー、岡島信幸氏、そして『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』のテーマ曲を作曲した新垣隆氏が登壇した。
「ナンバリングの『地球防衛軍』とはまったく異なるコンセプト」(岡島氏)で作られているという『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』は、“アグレッサー”と呼ばれる地球外生命体に10年以上に渡って攻撃を受け続けて荒廃した2028年が舞台。グラフィックも従来の『地球防衛軍』シリーズよりはリアル寄りのタッチになっており、全体的にハードな雰囲気が漂っているタイトルになっている。
また、トークでは新垣氏がゲストということで、当然ながら『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』のメインテーマ、「絶望的な状況でも望みを捨ててはいけない」という想いを込めて新垣氏がタイトルをつけたテーマ曲、“IRON RAIN~望”に関する話題が多く挙がった。まず曲を作るに至った経緯だが、これは岡島氏いわく「横のつながり」とのこと。「『ドリームクラブ』で音楽を担当しているmomoさんのお姉さんが新垣さんと同級生だった」ことがきっかけで新垣氏にオファーがいき、これを新垣氏が快諾したことで、今回のプロジェクトが成立したという(ちなみに『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』のサウンド全般はmomo氏が担当)。
オファーが成立してから曲が完成するまでの流れはかなりスムーズだったようで、新垣氏は「ゲームの映像を見た瞬間に(アイデアが)浮かんだ……いや、嘘ですよ(笑)」と冗談も交えながら「巨大生物、広い空、大きなビルという映像のイメージが大きなヒントになりました。ハリウッド映画のような音楽になっていると思います」とコメント。また、新垣氏はティザーサイトで公開される90秒のPV用に合わせて、ショートバージョンの“IRON RAIN~望”も作成。高橋氏いわく「(曲の尺だけでなく)絵に合わせて音のタイミングを変えてもらったりもしています」とのことだ。
新垣氏が『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』の戦場に出撃
ゲームの概要紹介や音楽に関するトークがひと通り終わると、新垣氏が『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』のゲームプレイに挑戦。ゲームは「数十年やっていない」うえに「人前でゲームをプレイするのは初めて」という新垣氏。そんな新垣氏を戦場に送り出すのは完全なムチャぶりと思われたが、右スティックで周囲を見渡すことを覚えてからはショットガンでストームアントをなかなかのテンポで(味方への誤射はあったものの)撃退することに成功。しかし高橋氏から「武器を変えてみましょう」と言われ、武器をショットガンからロケットランチャーに持ち替えると状況が一変。ショットガン装備時に身につけた接近しての射撃がロケットランチャーだと仇になり、ストームアントの攻撃に加えて自分の放った爆風にも巻き込まれ、被ダメージが一気に増加。最後はビルの上に登ったストームアントを見失ったところで、イベントの時間もあり、ゲームは終了。「今日はこの時間(ゲームプレイ)が怖くて怖くてしかたなかったんですが、リハーサルよりはうまくいってよかったです。今日公開されたテーマソングを元に、もう少し長い曲を準備中です。そちらのほうも合わせて聞いてください」とコメントし、イベントをしめくくった。
ロケットランチャーの爆風と敵の縦の動きには惑わされたものの、短時間で数十匹のストームアントを駆除した新垣氏。高橋氏からは「イベントで『EDF』を触る女の子のゲストよりはだいぶうまかったですよ(笑)」と、若干毒のある(?)コメントで新垣氏を称えた