KONAMIから2018年発売予定の『METAL GEAR SURVIVE(メタルギア サヴァイブ)』。2017年8月26日までドイツ・ケルンで開催中の“gamescom 2017”に出展されている、同作の試遊版のプレイリポートをお届けする。

●ミッション制で進行していく新たなゲームシステム

 2017年8月22日から26日(現地時間)にかけて、ドイツ・ケルンにて開催中のゲームイベント“gamescom 2017”。同イベントに出展された、KONAMIの『METAL GEAR SURVIVE(メタルギア サヴァイブ)』最新体験版のプレイリポートをお届けする。

 KONAMIより、2018年にプレイステーション4、Xbox One、PC(Steam)にて発売予定のサバイバルアクションゲームである本作。ストーリーについては詳細が明らかにされていないものの、どうやら舞台は異次元の世界で、プレイヤーは元の世界へと戻るために、謎のクリーチャーたちの襲撃を退けながらベースキャンプを拠点に各地を探索することになるようだ。

 また、ゲームの進行はミッション制になっており、ミッションにはシングルプレイのものと最大4人のCO-OP(協力プレイ)で行うものの2種類が用意されているとのこと。基本はシングルプレイとCO-OPを行ったり来たりしながらプレイする仕組み。『メタルギア ソリッド ピースウォーカー』のように、シングルプレイでもCO-OPでもプレイ可能というのではなく、それぞれが独立したものになっているという。

 今回は遠くドイツの地ではなく、日本のKONAMI本社にてスタッフの皆さんの協力を得て、“E3 2017”バージョンの体験版と、“gamescom 2017”で発表された最新バージョンの体験版(ともにCO-OPプレイ)をプレイさせていただいた。

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●最大の敵は“弾切れ”!?

 今回の体験版は、“E3 2017”バージョンと同様、迫り来るクリーチャーから“ワームホール採掘機”を守りきるというミッションで、内容は変わっていないが、より歯応えを増しているらしい。基本的な流れについては、E3 2017でのリポートを参考にしてほしい。

 記者は完全なる初見プレイなうえ、「最後までクリアーするのは難しいかもしれません」と広報さんにプレッシャーを掛けられたが、隣りには開発スタッフから選りすぐられた多国籍からなる優秀な戦士たちが……。

▲優秀な戦士でもあるスタッフの皆さん。プレイ中のテンションはやや高めで、筆者も何回かクリーチャーごと吹っ飛ばされた(笑)。

 彼らの後をついていって、プレイをマネすればだいたい大丈夫だろう、と思っていた。そして、まさにその通りだったのは言うまでもない。やはり、初心者が楽しむためにはムリをせず、最後まで生き残ることが重要なのである!

 さて、いよいよプレイ開始。“E3 2017”バージョンと同じく、今回もファイター、シューターという2種類の攻撃タイプに応じた4人の兵士が用意されており(それぞれ男女1名ずつ。性別による性能の差はない)、その中から好きなキャラクターを選ぶことになる。まずは、従来の『メタルギア ソリッド』シリーズと操作感が近いシュータータイプを選んでみた。

 この作品、装備品の切り替えなど一部を除き、基本的な操作方法は『メタルギア ソリッド V グラウンド・ゼロズ/ファントム・ペイン』と同じ。そのため、非常に多彩な行動が可能な反面、初見だとやや覚えるのが難しい。もし、『メタルギア ソリッド V』の2作品を持っているなら、そちらで予習しておくとストレスなく遊べるはず。

 また、敵に発見されたときの“!”のアラート音など、随所に『メタルギア』シリーズのエッセンスが盛り込まれているのも特徴だ。

▲ベースキャンプで、どこに何があるかがひと目でわかるようにアイコンが表示されているのも、『メタルギア』らしい親切な要素。

『メタルギア ソリッド V』と異なるのは、どの敵(クリーチャー)も耐久力が比較的高めに設定されているということ。そのため、ヘッドショットでも一撃必殺とは行かず、複数回攻撃して倒すことになり、より積極的に攻撃していくことが重要となる。といっても、どの敵にも弱点部位は用意されていて、そこを狙うと効率よく、ムダ弾を使わず倒すことが可能だ。効率を愛する人は覚えておくといい。

 ミッションが始まったら、まずは指定の場所まで行き“ワームホール採掘機”をセットすることになる。採掘機をセットすると、一定時間後にクリーチャーの襲来が数回に分けて始まるという仕組みだ。まっすぐ採掘機をセットしに行かず、マップ全体の地形を調べたり、各地に落ちている弾薬や素材を集めることもできるようで、とくに初見のミッションでは重要なポイントとなりそう。

▲アイテムを回収。そのまま弾薬の生成などに使えるものと、ベースキャンプに持ち帰って施設作りに使うものなど、さまざまなアイテムが手に入る。

 採掘機をセットしたら、いよいよクリーチャーが襲来してくる。“WAVE”制となっており、ひとつのWAVEにつき数分(ミッションによって異なり、1分~5分程度になるとのこと)の制限時間が設けられ、採掘機を破壊すべく押し寄せてくるクリーチャーを倒したりジャマしたりして、採掘機を守り切ればクリアーとなる。

 クリーチャーは、一定時間ごとに特定の地点から降ってきて、そこからまっすぐ採掘機目掛けて進んでくるが、一度に四方八方からやってくるため、ふつうに各個撃破で臨んでいては対処しきれなくなる。

▲このように、宙に穴が空いてそこからクリーチャーたちが沸いて出てくるのだ。

 ただし、彼らの侵入経路はあらかじめ表示されているので、その進路上にバリケードやツルツル滑るオイルトラップを設置したりして、足止めしておくことが重要となる。「西側置きました! 北のほうお願いします」など、声を掛けて分担し(トラップも数に限りがある)、全方位にトラップを設置しておくのだ。

 クリーチャーたちはなかなかおバカなので、たとえ目の前に見えていたとしても、ことごとくトラップに引っ掛かってくれる。そんな彼らを「プププ」と鼻で笑いながら、安全に掃討するのはじつに気持ちよかった。

 敵の数は多かったが、こうして難なくWAVE1をクリアー。続くWAVE2までのインターバルに突入する。このあいだに、WAVE1で壊されてしまったバリケードなどのトラップを設置し直したり、ここまでで入手した素材を使って銃弾やトラップを作って補充したり、マップ上で発生した“サブミッション”をクリアーして、新たな素材や兵器を手に入れたりすることになる。

 ここでハタと気が付いたのは、「もう弾薬がない!」ということ。たったの1WAVEで、手持ちの弾をほぼ撃ち尽くしてしまったのだ。一応、無限に使える近接武器のスタンロッドを持ってはいるが、撃てないシューターの存在意義とはいったい……。

▲弾切れ状態のときに会いたくない強敵“トラッカー”。動きも速く、正面から戦うと苦戦を強いられる。

 ということで、あわてて素材を取りに。ちょうど素材集めのサブミッションが発生していたので、マップで場所を確認しながら急行し、弾薬をゲット。しかし、そのあいだ3人もサブミッションに向かっていたため、バリケードやトラップの設置が間に合わなくなるというハメに。これがかなり危険な事態を招くことになる。

 一抹の不安を抱えながら臨んだWAVE2。やはりと言うべきか、先ほどよりも敵の数が多いし寄せがきびしい。そんな状況で大活躍を見せたのが、仲間がサブミッションでゲットしたウォーカーギアである。「ヒャッハー!」と叫びながら、迫り来るクリーチャーに斉射を浴びせて蹂躙していくスタッフさん。もはやノリノリである。つられてこっちも、スタッフさんが撃ち漏らした敵を撃ち倒していく。

 だがしかし。

 つられてしまったのは非常にマズかった。何と、残り時間1分の時点で早くも再度の弾切れになってしまったのである。しかも、バリケードがないので、敵の侵入も早い。けっきょく敵の侵入を許してしまい、守るべき採掘機を背に大乱戦に突入することとなった。

「Oh!」

 思わず口からこぼれてしまう、なぜか英語の悲鳴。何しろ、敵も味方もドロドロの殴り合い状態である。仲間から何度も殴られながら(ダメージは食らわないが、一瞬硬直状態になる)何とか防衛に成功するも、もはや採掘機の耐久度は風前の灯火。最後のWAVEを前に、補給とトラップ設置に専念しながら「省エネで行きましょう」と確認し合った。バリケードで足止めして集団になった敵にはグレネードを投げ込んで、より効率よく倒したり……。

▲ド派手な撃ち合いが魅力の本作だが、ステルス行動で極力弾薬を温存しながら戦わないと、終盤で非常にキツくなる。

 そしてWAVE3も何とか防衛に成功。「南突破された!」、「やられたから助けて!」、「採掘機ピンチ!!」など、とにかく声を掛け合ったのがよかったらしい。シリーズおなじみの簡易チャットも用意されてはいるが、乱戦になるとチャットのためにボタンを押している余裕もなくなってくる。実際のゲームプレイでは、ヘッドセットなどを使って声を掛け合うのが重要になってくるのではないだろうか。

 最後にリザルトを確認すると……やはり獲得スコアは最下位。敵に気付かれずに倒す“ステルスキル”などはそれなりに取れていたのだが、WAVE間に素材を拾っていたり、瀕死状態になった仲間を助けたりすると手に入るポイントはほぼゼロ。確かに仲間を気遣う余裕などまったくなかったので、これもいたしかたなしか。むしろ、サポート行為のポイントが意外に高いことがわかったのが収穫。戦うだけじゃダメなんだなぁ。

●“作る”楽しみも

 本作のもうひとつの楽しみが、ベースキャンプの強化やアイテムの“クラフト”だ。各ミッションで入手した素材を使って、施設や装備品を作っていく。ユニークなところでは、霧に覆われているエリアはエアータンクを作ることで侵入可能となり、探索範囲が広がったりする。“

▲必要素材を使って、施設を建設。各施設にどのような効果があるかは明らかにされていないが、この“雨水浄化タンク”のように、非常に生活臭のする施設もあるようだ。
▲装備品の生成。“重量”などの要素もあるようで、耐久力だけでなくスピードの変化なども考慮に入れて作っていく必要がありそう。

 本作では、武器だけではなく、バリケードやトラップ、応急スプレーなど、とにかくたくさんのアイテムを1回のミッションで消費することになるため、素材集めとクラフトによる生成は不可欠。今回の試遊では、ただひたすら戦うことだけに集中していたが、ゲームではこういったところまで考えて臨む必要がありそうだ。

▲施設を建設していくことで、ベースキャンプの見た目も変化していく。

 また、今回は異次元世界というSF要素の強い設定になっていることで、使用できる武器や装備品などが、時代の枠を超えて登場する。「リアリティーが……」とこだわる人もいるかと思うが、あえてファンタジーに徹することで、ゲームとしては可能性が広がっているとも言える。

 今回、プレイしてわかったのは、本作は随所に『メタルギア』シリーズのエッセンスが盛り込まれた作品ではあるが、ゲームとしては別物だということ。あえてジャンル付けすると、タワーディフェンス+TPSといったところか。とにかくどんどん敵がやってくるので、つねにスリルは味わえるし、トラップにハメてそこを掃討する爽快感などもたまらない。また、仲間とコミュニケーションを取り合ってワイワイ楽しむという要素もあり、ゲームとしてのおもしろさは十二分に感じた。今後、ユーザーが直接プレイできる機会もあるはずなので、まずは触ってみてほしい。新たな可能性は感じられるはずだ。