砦を奪い返しに来たオークの軍勢を撃退し、エピローグを見届けろ
ワーナー ブラザース ジャパンから10月12日に発売予定のオープンワールドアクション『シャドウ・オブ・ウォー』。本作はJ・R・R・トールキンの「ホビットの冒険」や「指輪物語」などに登場する世界“中つ国”を舞台とした2014年の『シャドウ・オブ・モルドール』の続編で、数奇な運命に巻き込まれた主人公タリオンの戦いが描かれる。
本誌では開発元であるMonolith Productionsに招待され、いくつかの新要素やミッションを遊んできたので、数回に分けてその内容をご紹介していこう。先週公開した記事では他プレイヤーの世界とゆるく繋がるオンライン要素“オンラインコンクエスト”と“オンラインヴェンデッタ”を紹介したが、今回はエンドゲームコンテンツである“シャドウウォーズ”を解説する。
シャドウウォーズは本作のメインストーリーのエンディング後に続くプレイ要素で、結末では本“シャドウ”シリーズと「指輪物語」を繋ぐエピローグが用意されているという。
プレイ内容としては、本作でフィーチャーされている攻城戦のシステムを応用した防衛戦。前回紹介したオンラインコンクエストは「他プレイヤーの世界で砦を攻める」という内容だったが(※守備側はプレイしないので対人戦ではない)、シャドウウォーズはオークたちが自分の砦を攻めてくるのを撃退するというディフェンスメインの内容だ。
シャドウウォーズはいくつかの章(ステージ)に分かれており、数波にわたって襲ってくる攻撃部隊から砦を守りきれば次のステージへと進む。逆に戦闘中に殺されたりして防衛失敗した場合は砦を失い、次のステージに進むには奪還しなければならない。
砦が陥落すると支配権を失うのはオンラインコンクエストと異なる部分で、オンラインコンクエストでは誰かに自分の砦が破られても、マッチング用のランクが下がるだけで支配権は失わない。また他にも、オンラインコンクエストでは戦闘中にブランド(洗脳)して支配下に置いたオークを自分の世界に連れ帰ることはできないが、シャドウウォーズでは通常のモードと同様、配下に加えることができるといった違いがある。
開戦前にはシャドウコンクエストと同様に、参戦する両軍のウォー・チーフ(固有名や長所・弱点を持つリーダー級のオーク)を確認したり、ゲーム内ポイントのシルバーを消費して、ウォー・チーフの追加や、周囲の護衛やギミック(強化壁や火弓兵など)の増強ができる。
戦闘中のプレイ内容そのものは、シャドウコンクエストなど他の攻城戦モードと同じで、砦内に数ヶ所指定されるポイントの占拠をめぐって進行していく。円形の線で示されるフィールド内に敵軍ウォー・チーフがいることでメーターが進行していき、満タンになると陥落。複数のポイントが陥落するとフェーズが進み、増援も出てくる。というわけで基本的に防衛側としては、各ポイントの制圧メーターの進行具合に気を配りつつ、指定されたウォー・チーフを倒していくという形になる。
実際プレイしてみると、ド迫力な演出とともに(敵ウォー・チーフが名乗りを上げながら壁を突き破ってきたり、ドラゴンが飛び回ることもある)大人数が入り乱れて戦うのはなかなかインパクトがあるし、購入したオプションや、配置したウォー・チーフの能力によって、ミラクルプレイが飛び出るのが面白い。
弓兵が敵ウォー・チーフを射殺したり、あるいはプレイヤーが瀕死になったところを配下のウォー・チーフが救ってくれたり、組み合わせとAIの偶然によって、戦いにそれっぽいストーリーが生まれるのだ(ちなみに瀕死になった際のQTEだが、前作ではアナログスティック+ボタンで行っていたのに対し、本作では簡略化されてタイミングに合わせてボタンを押すだけになっている)。
なお、この記事の公開に合わせて本誌で公開している動画では、サンプルとしてシャドウウォーズで一度負けた場合の進行が長尺で収録している。プレイヤーを倒したことによって敵ウォー・チーフが昇格し、その砦にウォーロードとして君臨。さらに自分がウォーロードとして配置していたオークが処刑される前に救出しにいくというミッションが発生し、阻止してからあらためて砦の奪還に挑む……という、本“シャドウ”シリーズの特徴であるネメシスシステムのミッションへの影響がわかる流れになっているので、気になる人はぜひチェックしてみて欲しい。