『モンスターハンター:ワールド』開発陣のマルチプレイからわかったこと

カプコンより、2018年初頭にプレイステーション4で発売予定のハンティングアクション『モンスターハンター:ワールド』。2017年6月20日、東京・ベルサール秋葉原にて開催された“スペシャル公開生放送”にて、開発陣による日本語音声でのプレイが行われた模様をお届け。

●シングルプレイからマルチプレイへの移行もシームレス!

 カプコンより、2018年初頭にプレイステーション4で発売予定のハンティングアクション『モンスターハンター:ワールド』。2017年6月20日、東京・ベルサール秋葉原にて“スペシャル公開生放送”が開催された。イベント中、おもに行われたプレイの様子からわかったことをお伝えしよう。実機プレイを行うのは、プロデューサーの辻本良三氏、エグゼクティブ・ディレクター/アートディレクターの藤岡要氏、ディレクターの徳田優也氏、そしてプログラマーの深沢氏だ。プレイ後は事前に募集があった、ファンからの質問に開発陣が答えるコーナーも。そちらについては、関連記事を参照してほしい。

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▲プロデューサーの辻本良三氏。

▲エグゼクティブ・ディレクター/アートディレクターの藤岡要氏。

▲ディレクターの徳田優也氏。

▲プログラマーの深沢氏。

●モンスターそれぞれの生態や、自然を利用した狩りにも注目

 最初は、徳田ディレクターがソロプレイを開始。フィールド“古代樹”のキャンプらしき場所からスタートしたが、その場所には受付嬢がおり、クエストの説明をしていた。序盤のクエストのためか、彼女が操作やシステムを逐一教えてくれるのだが、音声はなんと日本語。言語は設定で変更可能なうえ、なんと従来の『モンハン』シリーズでNPCがしゃべっていた“モンハン語”にもできるとのこと。これまでのシリーズ作に近い感覚でプレイしたいなら、こちらを選択するのもアリだろう。つぎに徳田氏はマップを開き、受付嬢の説明を受ける。マップをよく見ると、エリアごとに数字が振られていることがわかる。シームレスになり、マップが従来の2~2.5倍の広さになったとはいえ、基本構造は従来作と同じようだ。ただし、古代樹のマップは立体構造で、これまでの『モンハン』よりも確実に複雑なマップになっている。

 さて、受付嬢の説明によるとエリア2で“粘液の痕跡”を見つけるが最初の目的になった模様。草食モンスター“アプトノス”を横目に進んでいくと……新モンスター“ドスジャグラス”が登場し、巨大なアプトノスを飲み込んでしまった。ドスジャグラスはクエストの討伐対象ではないそうだが、徳田氏は立ち止まり、ドスジャグラスの動向を観察。すると、森の奥に入っていったドスジャグラスは、先ほど飲み込んだアプトノスの肉片らしきものを吐き出した。どうやら、群れの長であるドスジャグラスが小型モンスター“ジャグラス”たちに餌を分け与えているようだ。従来作であれば、大型モンスターの近くにいればたちまちハンターが襲われてしまうところだが、モンスターの意識がハンターに向いていなければ、かなり接近してもバレないことがわかる。ジャグラスたちが肉を食べているあいだにその場を離れた徳田氏がエリアに入ると、導蟲(しるべむし。詳細はこちらを参照)が痕跡を追って移動を始めた。先ほどマップが複雑構造になっていることを述べたが、導蟲が道案内をしてくれるおかげで、道に迷うことはあまりなさそうだ。

 導蟲を追ってさらに奥地へと進んでいった徳田氏は、ついにクエストターゲットである“アンジャナフ”と遭遇。毛の生えた恐竜のようないでたちのアンジャナフは、鼻を膨らませて周囲を警戒する生態が特徴のようだ。アンジャナフに気づかれた徳田ディレクターは、有利に立ち回りやすいエリアまで移動を開始した。従来作であれば、エリアを跨いでのモンスター誘導は困難だったが、マップがシームレスにつながっている本作では、そういったことも容易に行える模様。目的の場所まで到着した徳田ディレクターは、生肉を地面に置いてからアンジャナフへの攻撃を開始。生肉に惹かれてか、周囲からはジャグラスの群れ、続いてドスジャグラスも登場し、エリア内がまるでモンスターのパーティー会場に。空腹で強気になった(?)ドスジャグラスがアンジャナフに襲い掛かり、さらに巨体なアンジャナフはドスジャグラスに反撃。徳田ディレクターはその様子を視聴者によく見えるようにか傍観していたが、両モンスターが争っている隙に攻撃するのももちろんアリとのこと。

 その後、さらに明るいところへ移動した徳田ディレクターは、段差を利用してアンジャナフにジャンプ攻撃を仕掛けた。すると“モンスター乗り状態”へ持ち込むことに成功。本作では乗り攻防中に“攻撃する”、“耐える”以外に、乗っている部位を移動したり、条件を満たせば溜め攻撃も行えるようだ(もしかしたら溜め攻撃は武器種によるのかもしれないが)。ほかにも天然の罠で足止めしたり、さまざまな立ち回りを見せていると、アンジャナフは背中に小さな翼の生えた“怒り状態”に。アンジャナフは怒り状態になると、ハンターをどこまでも追いかけてくる習性があるそうだ。それを利用して徳田ディレクターは、古代樹を上へ上へと進んでいく。かなり高い場所まで来ると、トレイラーと同じく火竜“リオレウス”の巣らしきエリアまで到着した。リオレウスの縄張りに侵入したアンジャナフは、リオレウスの猛攻を受けることに。ここでも、従来作ならリオレウスはハンターを優先して襲ってくるところだが、明らかにハンターそっちのけでアンジャナフと激しいバトルをくり広げている。本作では、このように複数のモンスターどうしをぶつけて互いに消耗させるのが基本となるのかもしれない。

 徳田氏はリオレウス相手にタイマンは困難だと判断したのか、ここで上空に救難信号を発射。すると、待機していた辻本氏、藤岡氏、深沢氏の3人が颯爽と助けに向かった。シングルプレイ中でも、スムーズにマルチプレイに移行できるこのシステムなら、“メンバーが揃わないからなかなかクエストに出発できない”ということに陥る心配はなさそうだ。

 4人になって余裕が出てきたのか、開発陣はリオレウスとの立ち回りも披露してくれた。リオレウスの巣があるエリアには水が多く蓄えられており、モンスターを水に流して下のエリアへ落とし、大ダメージを与えるといったこともできた。こういった自然のトラップを活用することも、本作での狩りの基本なのかもしれない。

 さて、残り時間も少なくなってきたようなので、4人はリオレウスを後に、再びアンジャナフを追うことに。導蟲のおかげでアンジャナフの位置は丸わかりのため、確かに従来のペイントボールは不要だ。さらに、アンジャナフを追いかけるために、いちばん近いキャンプまでファストトラベル(簡単なマップ移動)を行っていた。なるほど、これならマップが広くとも、モンスターを追いかけるだけで時間を浪費することもなさそうだ。ちなみにキャンプでは“装備変更”、“アイテムBOX”、“オトモ装備の変更”などが行えるようだが、気になったのがアイテム選択画面。E3でのインタビューによると、武器種は従来作と同じ14種とのことだが……アイコンが15種類ある。これは“特殊装具”なのだろうか? 詳細は、今後の続報に期待してほしい。

 その後は爆弾やさまざまな武器の技(『MHX(クロス)』でいうところの狩技のようなものだろうか?)を駆使し、見事にアンジャナフの討伐に成功! 一部始終を見ていて思ったのが、E3のトレイラーを見て感じた以上に、『モンハン』らしい狩りをしていたこと。単に武器を振り回すアクションだけでなく、さまざまな罠やアイテムを駆使し、いかに効率よく狩るかを考える“シリーズ特有のおもしろさ”は、本作でも健在のようだ。

[2017年6月22日12:25 記事修正]
記事内の一部表記を修正しました。