2017年4月25日に、日本マイクロソフト本社にて、『Forza』シリーズと『Minecraft』のプレゼンテーションが行われた。ここでは、『Forza』フランチャイズ シニアマーケティングマネージャー クリス・ビショップ氏のプレゼンをお届けしよう。

●日本の“クロスプレイ”の利用率はほか地域の2倍

 2017年4月25日に、日本マイクロソフト本社にて、『Forza』シリーズと『Minecraft』のプレゼンテーションが行われた。聞けば、両タイトルの最新情報を、開発者みずからが説明してくれるという。どうやらこのプレゼンは、日本、中国、韓国で行われる“アジアツアー”の一環とのことで、こういう機会はなかなかに異例だが、それだけマイクロソフトが『Forza』シリーズおよび『Minecraft』に対して注力しているということなのだろう。ここでは、『Forza』フランチャイズ シニアマーケティングマネージャー クリス・ビショップ氏のプレゼンをお届けしよう。

▲マイクロソフト 『Forza』フランチャイズ シニアマーケティングマネージャー クリス・ビショップ氏。
▲『Forza』フランチャイズの売り上げは10億ドル。4月25日時点の為替で換算するとおよそ1102億円。もはや想像もつかない数字だが、マイクロソフトを代表するIPであることは間違いない。

 今回具体的にピックアップされたのは、昨年発売された『Forza』シリーズ最新作の『Forza Horizon 3』。注力するのもむべなるかな……と思われたのは、『Forza Horizon 3』の人気ぶり。1作目の『Forza Motorsport』が2005年に発売されてから12年。シリーズ作全体の販売実績が10億ドル(!)を突破するという人気プランチャイズに成長しているが、なかでも『Forza Horizon 3』はもっとも好調な勢いで売れているという。トータルでの販売本数で、現時点でもっとも売れているのは2011年にリリースされた『Forza Motorsport 4』らしいのだが、2016年9月末に『Forza Horizon 3』発売されて以降の現時点での勢いは、『Forza Motorsport 4』を大きく上回るのだという。「いずれは、『Forza Motorsport 4』の累計販売本数を超えると見込んでいます」(ビショップ氏)。

 さらに、『Forza Horizon 3』は売り上げだけではなくて、“エンゲージメント(ユーザーがサービスに対してどれくらい愛着を持っているかを示す度合い)”も優れており、“マンスリーアクティブユーザー”は『Forza Motorsport 6』の2~3倍にもなるという。「ソフトを購入してくださった方が継続的に『Forza Horizon 3』を遊んでくださっている」とビショップ氏。

 好調ぶりの一端を担っているのが、Xbox OneとWindows 10 PCによるXbox Play Anywhereを実現している点。考えてみると、これは当たり前のことかもしれず、従来からのXboxプラットフォームに加えて、PCユーザーも対象とすることで、純粋にユーザー層が広がっているのだ。『Forza Horizon 3』ユーザーにいちばん好まれているのが“クロスプレイ”で、Xbox Oneでコントローラを駆使して遊ぶのも、PCでキーボードやマウスを使ってのプレイも可能というプレイスタイルの幅の広さが、ユーザーに受けているのだという。

▲日本マイクロソフト プロダクトマネージャ、南雲聡氏。

 “クロスプレイ”ということで驚くべきは、日本市場ではクロスプレイの利用者がほかの地域の平均値と比べて2倍にも及ぶという。なぜ日本でクロスプレイが盛んなのかを聞いてみると、「直接的にお答えに結びつくかはわかりませんが、個人的な意見として……」と前置きしたうえで、「日本は技術的に進んでいることと、ハイテクなフィーチャーに対する理解が深いところになるのかなと感じています」とコメント。それに日本マイクロソフトのプロダクトマネージャの南雲聡氏が補足する形で、日本では、PCゲームでプレイするユーザーの割合が高く、想定以上に『Forza Horizon 3』をPCでプレイするユーザーが多かったと説明。「ほかのレースゲームで周辺機器などを買い揃えてきたPCユーザーさんが、“自分たちがほしかった『Forza』がPCに来た!“ということで、訴求していただけたのではないかと思っています。さらには、Xbox Play Anywhereがコアゲーマーに受け入れられているのではないかと」と分析してくれた。また、日本のBTO(ビルド・トゥ・オーダー)のパソコンメーカーも、XboxのゲームがPCで遊べることを喜んでくれているようだ。

 ちなみに、答えてくれないだろうなあ……と思いつつ、Xbox Play Anywhereによってソフトの販売本数がどれくらい増えたのかを聞いたところ、ビショップ氏は、「コンソールの市場が一定規模ある。それに加えてPCの市場もあるということで、ふたつ合わせるとかなりの大きさになります。ふたつ合わせることで、より多くのユーザーに魅力やメッセージを発信していくことが可能になっています」と語ったあとで、コアゲーマーは複数台のコンソールをもっており、それに加えてPCでもゲームを遊ぶというリサーチ結果を紹介。「彼らは、1本のソフトを複数のゲーム機で楽しむという体験をしているので、Xbox Play Anywhereは価値の高いものになっているのではないか」(ビショップ氏)とした。

▲“Porsche カー パック”が『Forza Horizon 3』に追加された。

 クリス・ビショップ氏のプレゼンでは、先日発表されたばかりのポルシェとのパートナーシップにも言及された。契約の兼ね合いにより、ここしばらく本編ではポルシェが登場していなかった『Forza』シリーズだが、ついに待望の復活を果たすことになる。「今後6年間、新しい『Forza』シリーズにポルシェが使えることになります」(ビショップ氏)というから、ファンにとってはうれしいところだろう。パートナーシップの端緒となるのが、『Forza Horizon 3』に“Porsche カー パック”で、バラエティーに富んだ7台のポルシェが追加されることだ。「『Forza Horizon 3』向けにリリースされてきた“カーパック”の中でも、いちばんエキサイティングなものだと言えます」とビショップ氏。なお、この7台のほかにも、“Barn Find”などでアンロックすることで、登場するポルシェもあるようだ。ちなみに、今後の“カーパック”でポルシェが登場するかどうか気になるところだが、「現時点では未定です」(ビショップ氏)とのこと。

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▲“Porsche カー パック”でいちばん人気だという2016 Porsche 911 GT3 RS。
▲ビショップ氏がお気に入りだという、2016 Porsche Cayman GT4。理由は舞台となるオーストラリアに似合っているから。

 魅力的な“カーパック”などの提供により、発売から半年以上を経たいまも、継続してプレイされ続けている『Forza Horizon 3』は、マイクロソフトが積極的に推進するXbox Play Anywhereの成果が如実に現れた1作と言える。『Forza Horizon 3』はユーザー定着率の高さにより、長く支持されるタイトルとなりそうだ。