南の島でトロピカルなコロシアイ、再び!

 2017年3月16日(木)より、東京・Zeppブルーシアター六本木にて開幕する舞台『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE ~さよなら絶望学園~ 2017』。本作の上演に先駆けて、本日3月15日(水)、マスコミ・関係者向けのゲネプロ公演および囲み取材が開催された。

 スパイク・チュンソフトの人気タイトルを原作にし、2015年に上演された舞台『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE』の再演版となる本作。主演の横浜流星を始め、いしだ壱成、鈴木拡樹らが初演より続投するほか、伊藤萌々香(フェアリーズ)、植田圭輔、倉持由香といった新キャストを迎え、さらなるパワーアップを果たしている。

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 ゲネプロ公演前に行われた囲み取材には、一部キャストと演出・脚本の山本タク氏、振り付けのENcounter ENgraversよりAKIHITO氏が登壇した。

舞台『スーパーダンガンロンパ2』再演だけど新作? “オシオキ”シーンや密度を増したクライマックスは必見_01
▲左から、山本タク氏(演出・脚本)、いしだ壱成(左右田和一役)、伊波杏樹(澪田唯吹役)、伊藤萌々香(フェアリーズ)(七海千秋役)、横浜流星(日向創役)、鈴木拡樹(狛枝凪斗役)、植田圭輔(九頭龍冬彦役)、AKIHITO氏(振り付け)

 「原作ファンはもちろん、知らない方にも『ダンガンロンパ』の世界観を楽しんでいただきたい」と意気込む横浜は、本作の見どころを「今回は日向くん自身の深いところまで描かれている。ひとりでも多くの方に希望や勇気を与えたいと思います」と語った。一方、舞台『ダンガンロンパ』初参加にして演技の仕事も初めてだという伊藤は「私らしい七海千秋を全力で楽しみたい。アニメ『ダンガンロンパ3』もあり、七海と日向の関係もより深くなっているので、注目して」と笑顔を見せる。こちらも初参戦の植田は「(カンパニーは)すごく温かく、初演で築き上げたチームワークや世界観がちゃんとある。簡単な作品ではありませんが、このカンパニーならやれると思います」と意気込みを語りつつ、「九頭龍冬彦はお芝居で勝負できる役。僕にしかできない九頭龍冬彦を演じたい」と熱弁した。
 AKIHITO氏は、本作ではおもに“オシオキ”シーンの振り付けを担当。「新しいことを求めていきたい。妥協なく、演劇とダンスの融合を表現し切れるのではないかと、ワクワクした気持ちでいっぱいです」とコメントした。AKIHITO氏が語るように、本作では、初演ではクローズアップされていなかった“オシオキ”シーンも見どころのひとつ。また山本氏は「“再演なのに新作”をテーマに作品づくりをしてきた」といい、「初演ファンもゲームファンもいらっしゃる中、どのように新作として作れるかなとすごく考えてきました」と意気込んだ。

 質疑応答では、続投キャストに対して“初演よりパワーアップしたところはどこ?”という質問も飛んだが、これに対してキャストの面々の回答は「前回なかった“オシオキ”」(横浜)、「細部ですね。セリフ回しが違っていたり、エンディングがこう……ちょっと……(笑)」(いしだ)、「アニメ『ダンガンロンパ3』をご覧になった方は“あ、ここ!”という見どころがある」(伊波)とのこと。初演から再演の間に放送されていたアニメ『ダンガンロンパ3』を踏まえた新たな『スーパーダンガンロンパ2』に仕上がっていると言えよう。

 つぎのページでは、劇中カットを含めて本作をリポート。ネタバレは避けているものの、気になる方はご注意を!