今年はレゴが過去最大級に盛り上がる!

 2017年3月14日、秋葉原・UDXシアターにて、“ワーナーゲーム 2017 ラインナップ発表会”が開催。今年、ワーナー ブラザース ジャパンから発売予定のラインアップのプレゼンテーションが行われた。

『レゴ ワールド 目指せマスタービルダー』に高橋愛さんも感激 ワーナー ブラザース ジャパンが2017年のラインアップ発表会を開催_01
▲ワーナー・ブラザース テレビジョン&ホームエンターテイメント シニア バイスプレジデント 上級執行役員 小田充氏

 イベントでは、まずはワーナー・ブラザース テレビジョン&ホームエンターテイメント シニア バイスプレジデント 上級執行役員 小田充氏が登壇。「日本でゲームに参入して6年目。昨年は『レゴ』シリーズを中心に安定した売り上げを記録しました」とコメントした。小田氏によると、2017年のワーナーの基本戦略はフランチャイズの育成とのことで、具体的にはレゴ、DC、『ハリー・ポッター』に代表されるウィザードリワールドで、この3本柱を映画やテレビドラマで展開していくという。とくにレゴには「大きな目玉になる」とのことで、4月1日にLEGO LAND Japanが名古屋でオープンするのを筆頭に、同日に映画『レゴ バットマン ザ・ムービー』、秋には映画『レゴニンジャゴー ザ・ムービー』が公開されるなど、まさにレゴ尽くしの1年であることをアピールした。

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▲ワーナー・ブラサース・ホームエンターテイメント 営業部長 畠山宏氏

 おつぎに登壇したのは、ワーナー・ブラサース・ホームエンターテイメント 営業部長 畠山宏氏。まず、昨年のワーナー ブラザース ジャパンのラインアップを振り返った畠山氏は、『レゴ』ゲームの市場拡大を強調。同社では、2016年は、『レゴ スター・ウォーズ/フォースの覚醒』や『レゴ ニンジャゴー 人ドロイド』などの『レゴ』ゲームをリリースしたが、市場規模は出荷ベースで15万本規模とのことで、2017年はさらなる拡大を目指すという。前述のLEGO LAND Japanのオープンなどもあり、「過去最大級の盛り上がり」(畠山氏)を見せるとした。その勢いにあわせて4月6日にリリースするのが“フリースタイルビルドゲーム”のプレイステーション4用ソフト『レゴ ワールド 目指せマスタービルダー』で、2980円[税抜]でリリース。販売本数18万本の目標を掲げた。さらには、先日6月29日に発売されることがアナウンスされたばかりのプレイステーション4、Nintendo Switch用ソフト『レゴ シティ アンダーカバー』を紹介。すでに発売されているWii U版とニンテンドー3DS版がそれぞれ累計10万本以上の販売実績を上げている点に触れつつ、プレイステーション4版およびNintendo Switch版にも大いに期待していると語った。

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 一方で、ワーナー ブラザース ジャパンが、もうひとつの柱と明言するのがコアゲーム。同社が日本市場に本格参入以降、ハイクオリティーなコアゲームをリリースしているのはご存じの通り。畠山氏は2015年にリリースされた『バットマン: アーカム・ナイト』が累計10万本を突破して、前作の3倍の売り上げを記録したことや、同じく2015年にリリースされた『ダイイングライト』も累計10万本を突破したことに触れつつ、2017年リリースのコアゲームとして『シャドウ・オブ・ウォー』を紹介。「販売目標は10万本」(畠山氏)とコメントした。

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▲ワーナー・ブラサース マーケティング本部 ホームエンターテイメント マーケティング ディレクター 中浜平三氏

 引き続き登壇したワーナー・ブラサース マーケティング本部 ホームエンターテイメント マーケティング ディレクター 中浜平三氏からは、『レゴ ワールド 目指せマスタービルダー』の今後の宣伝展開が紹介された。中浜氏によると、同作はサンドボックス型の最新タイトルとのことで、動画展開に注力するとのこと。海外では同作はすでに3月7日にリリースされているらしいが、まずは欧米のお手本動画を日本で配信するらしい。紹介されたのは、一般の方が12時間を費やして82448ブロックで作り上げたローマのコロッセオで、映像が流されるや取材陣からも驚嘆の声が上がるほどのクオリティー。日本語版の発売以降は、日本のユーザーが作った動画を作ってのPRを予定しているとのことだ。

 さらに、『レゴ ワールド 目指せマスタービルダー』を使ってのイベントとして、“大学対抗『レゴ ワールド』選手権”の開催。こちらは、『レゴ ワールド 目指せマスタービルダー』を使って動画の出来栄えを競うコンテストで、「子どもたちより年上のプレイヤーによるお手本となる動画を多数準備する」ことなどを目的にしているという、興味深い取り組みだ。参加は大学生3名によるチームで、ゲーム内で制作したオブジェクトそのものよりも、“魅せかた”を競うという。優勝チームには、マスタービルダーによるオリジナルトロフィーを贈呈するなど、豪華賞品が予定されているらしい。エントリー受付は4月下旬予定で、ストリーミング配信なども予定している決勝戦は8月下旬を予定しているというから、相当腰の座ったコンテストと言えるだろう。

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▲ソニー・インタラクティブエンタテインメント取締役 SIEJA プレジデント 盛田厚氏

 その後イベントには、ソニー・インタラクティブエンタテインメント取締役 SIEJA プレジデント 盛田厚氏が登壇。「さすがは、ワーナーさん、幅広いユーザーに向けたタイトルが揃っていますね」と賞賛した盛田氏は、プレイステーション4が好調で、今年は拡大するフェーズに入っているとコメント。「『レゴ』シリーズは、ファミリー層や親子の皆さんに向けて(プレイステーション4)を拡散していくうえでは大切」と、『レゴ』シリーズに大いに期待していることを明らかにした。さらに盛田氏は、「レゴは、子どものころから親しまれているエンターテイメントで、プレイステーションも50年後にそういうものになっていたい」とレゴに賛辞を送りつつ、レゴを使ってお兄さんとどちらが大きな家を作れるかを競ったと、子どものころの思い出話を語ってくれた。

 おつぎは『レゴ ワールド 目指せマスタービルダー』の実機を使用してのデモプレイに。スペシャルゲストとして登壇したのは、女優・モデルとして知られる高橋愛さん。「物心ついたころからのゲーム好き」という高橋さんは、『ファイナルファンタジー』シリーズが好きで、「お父さん、お母さんが遊んでいたけど、黙って遊ぶとセーブデータを上書きしてしまうから、遊ばせてもらえなかったです。プレイステーションになってから遊ばせてもらいました。(モーニング娘。時代は)移動中も遊んでいました」というゲームファン好きらしい過去を吐露。とくに好きなのが『ファイナルファンタジーX』で、すでに4回はクリアーしており、お風呂で長時間遊んでは、ご主人のあべこうじさんから「早く出て」と叱られるといった心温まる(?)エピソードを披露してくれた。「ゲームはなくてはならない存在です!」と断言した。

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▲高橋愛さん
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▲レゴ認定マスタービルダーの三井淳平さん

 高橋さんとともに、スペシャルゲストとして招かれたのが、レゴ認定マスタービルダーの三井淳平さん。形あるものを見ては、“レゴで作ったらこうなる”ということが頭に浮かぶという、絶対音感ならぬ“絶対レゴ感”の持ち主であるという三井さんは、宇宙戦艦ヤマトや奈良の大仏など、大きなものを作るのが大好きで、いまは3メートルのパックマンを作っているとのこと。東大出身で東大レゴ部を設立したという、「レゴは人生の大黒柱」というレゴ愛溢れる方だ。

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▲TT Games エグゼクティブプロデューサー ロズ・ドイル氏

 そんなゲーム&レゴゆかりのスペシャルゲストに対して、『レゴ ワールド 目指せマスタービルダー』のプレゼンをしてくれたのが、開発元であるTT Games エグゼクティブプロデューサー ロズ・ドイル氏。ドイル氏は、すべてがレゴブロックできたワールドは自動生成で、無制限といってもいいくらいの数存在することや、さまざまなパーツを組み合わせて自由に建物が作れるなど、本作の概要を紹介。いろいろなクエストをこなすことで、“発見ツール”を入手して、建てられるオブジェクトを増やしていくというプレイステーション4版から追加された要素やなどを教えてくれた。また、すでに本作は今後12ヵ月までのアップデートプランは決定していることも説明された(もちろん、12ヵ月後以降もアップデートは継続予定)。

 高橋さんも、『レゴ ワールド 目指せマスタービルダー』のゲーム性には大いに感動したようで、「夢が膨らみますね。現実ではできないことが実現できる」と感嘆すれば、レゴ認定マスタービルダーの三井さんも「これまで、レゴのゲームはブロックを組むということがほとんどなかったので、レゴファンにとっては画期的。ゲームの中で組んで遊べるのは、すごいゲームができたなあ」と目をキラキラさせていた。

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 最後にドイル氏が、「本作を作るにあたっては、開発者も楽しみました。とにかくいろいろなことができますので、日本の皆さんにも喜んでいただけると思います。日本でのリリースを楽しみにしています」とコメントし、プレゼンを締めくくった。

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