約3時間にわたる試遊で判明したことを詳しくリポート
機械で構成されている獣、"機械獣"を“狩る”というアクションを堪能できる、プレイステーション4用オープンワールドRPG『Horizon Zero Dawn(ホライゾン ゼロ・ドーン)』が、2017年3月2日にソニー・インタラクティブエンタテインメントから発売される。
本作は、『キルゾーン』シリーズを手掛けたGuerrilla Gamesが開発を担当した新規IP。“大災害”により人類が滅亡してから1000年後の世界を舞台に、機械獣が支配する大地で生きる女性ハンターのアーロイが、自身の出生や、世界の謎を解き明かす物語が展開する。
発売に先駆けて、2017年1月23日(現地時間)、オランダ・アムステルダムのGuerrilla Gamesにてメディア向けのオフィスツアーと体験会が実施された。本記事では、体験会に参加したファミ通編集者、ゆーみん17によるプレイインプレッションをお届けする。
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週刊ファミ通編集部・新人のゆーみん17です! 話題の完全新作の魅力を堪能したい!! ということで、オランダ・アムステルダムのGuerrilla Gamesさんへ行ってまいりました。私はオープンワールドRPGもアクションゲームも大好きだったので、本作にとても期待していて、今回のメディアツアーでついに体験できたので(たっぷり、3時間近くも!)、詳しくリポートしていきます。プレイ動画もありますので、ぜひ見てください!
アーロイがハンターになるまでの物語が判明!
今回の体験会では、ゲームの序盤からプレイができました。
物語はアーロイの幼少期からスタートします。母がいないため、異端児とされ部族から迫害を受けて育つアーロイ。そんなアーロイを育ててくれたのはロストという男性でした。アーロイはなぜ自分に母親がいないのか、なぜ自分は異端者と呼ばれるのかを疑問に持つが、知るべきではないと言われます。
ある日、幼いアーロイは洞窟に落ちてしまい、そこで不思議な装置“フォーカス”を見つけます。ここからいよいよ操作ができるように!
左スティックで移動、右スティックで視点移動。フォーカスはR3ボタンで使用でき、フォーカス使用中に周りの対象物にカーソルを合わせ続けることで“スキャン”できるようになります。
スキャンを覚えてからはとりあえず、怪しいと思ったところをくまなく見回りました。するとたまたま(?)ビンゴ! ドアを開くヒントがでます。簡単な謎解き要素になっているみたい。
そんな洞窟の中で外へ近づくにつれ、ロストがアーロイを探す声が聞こえてきます。ロストに再会した後は、“鉄の世界”と呼ばれる洞窟の危険さを教えられ、フォーカスを捨てるよう叱られちゃいました。でも、アーロイは手放そうとはしません。そしてアーロイは自身の出生について教えてほしいとロストに強請ります。
ロストによると、ノラ族の長老の“試練”に合格すれば、なんでも願いを叶えてくれるらしいとのこと。しかし、その試練はとんでもなく厳しいそう……。だけど、その厳しさにも耐えると決意したアーロイは、ロストとともにハンターとしての訓練を始めることになりました。
ここからはロストについて行きながら操作を覚えるチュートリアルになっていて、筆者はロストに「離れすぎだ!」と怒られるギリギリまで走り回り、アイテムを獲得していきました。アイテムの表示はわかりやすく、あちこちにあるので、必要かどうかはさておき、ついつい見えるものすべてを取りたくなってしまうのです。チュートリアルでは動ける範囲が決まっていますが、本作はオープンワールドですので、後々、見えるところはどこまでも行けるようになります。結果、アイテムを探し回りながら気づかぬうちに遠くまで冒険にでることになってしまうのです……。この自由さが楽しい!
洞窟内で獲得したフォーカスを使うことで、機械獣に対してスキャンが可能になります。機械獣をスキャンすることで、弱点部位や属性、レベルなどを調べられるのです。基本的には敵を見つけたらスキャンするクセをつけるのをオススメします!
ロストから武器の弓をもらったあとは、弓の訓練! L2ボタンで構えると一人称視点に近づき、そこからR2ボタンを押すことで、矢を撃てます。FPS(一人称視点シューティング)ではおなじみの操作です。
また、フォーカスでスキャンし、R2ボタンでハイライトしたあとには、敵の弱点がオレンジで表示されるようになります。弱点を狙って矢を撃つことで、効果的にダメージが与えられ、機械獣の部位を破壊できました。部位を破壊した後には、部品が落ちてアイテムを取得できる場合もあります。筆者もなるべく落とすように狙ってみましたが、動く敵相手にはなかなか難しい! でも当たると楽しい!!
そして、武器である矢や罠には数の制限があり、自分で作成しなければなりません。L1ボタンを押すことで、移動や戦闘の途中でも武器の作成が可能です。その際は時間の流れはゆっくりになるものの、敵の動きが止まるわけではないので、もちろん敵の攻撃も受けてしまいます。最初のうちは敵から距離を置いてから作成するのがオススメです!
さて、チュートリアルを進めるうちに、ある部族の人間が高い場所から落ち、哀れにも機械獣に囲まれるシーンに出会います。ロストは「彼が機械獣に襲われるのも時間のうちだ」と見捨てようとしますが、アーロイは部族の人を救いに行きます。
フォーカスで機械獣をスキャンすると、R1ボタンで機械獣の移動ルートを表示させられます。これにより、敵の足跡が見えるようになります。また、高い草がある場合は、□ボタンでしゃがみ、身を隠すことが可能。スキャンとしゃがみを組み合わせることにより、敵に見つかることなく移動することも可能です……が、筆者はステルスが苦手です。草むらから飛び出して戦いたくなる気持ちを抑えて、なんとか男性の救出に成功しました。ちなみに、戦闘が苦手な人はステルス重視で物語を進めることもできるようです。
以上が、チュートリアルの部分になりますが、ストーリーやクエストとのバランスが非常によく、チュートリアルということを感じない、引き込まれる作りになっていました。ここで学んだ動きは、本編でもしっかり反映させられるため、一連の流れをこなすことができれば、あとは実戦でさらに鍛えていくのみ!
スキャンを駆使して弱点をつけ!
チュートリアルが終わった後は、アーロイが大人になるムービーを挟み、成長したアーロイを自由に操作できるようになります。メインクエストを進めるのも、サブクエストを進めるのもプレイヤーの自由。筆者はとにかくバトルがしたかったため、「ステルス、なにそれおいしいの?」という感じで、機械獣もイノシシやウサギなどの動物も見境なく、動くものを見つけたら逃げるものも追いかけてまで矢を放ちます。最初のうちはこれでも成り立つのですが、後々この軽率さで痛い目を見ることに……!
機械獣を倒したときには、たまにレアアイテムがドロップするのですが、それらが出たときの快感もまたひとしお。武器や装備の強化に使用できるものもあって、役立つのももちろんうれしいですが、やはり“レアアイテムがドロップする”ということそのものの喜びがとても大きい! これにハマり、やはり機械獣を倒すことに執着してしまうのです……。
また、レベルアップするとスキルポイントを手に入れられます。スキルは狩りをするうえで非常に重要であるため、レベルがあがったら確認するとイイと思います。序盤にオススメなのが“精神統一”というスキル。これは、攻撃で狙いを定めている際にR3ボタンを押すことで、時間の流れを遅くできるもので、このスキルを使用することにより、敵の弱点が狙いやすくなるため、筆者のイチオシです。
序盤によく見かけるのは、ウォッチャーという機械獣。ウォッチャーは集団で行動していることが多く、1匹に見つかると大勢で襲いかかってきてなかなか厄介なのです。しかし、焦らずフォーカスを使用し弱点を探します。ウォッチャーの弱点は大きな目らしい。横を向いている個体には当てるのが難しいので、わざとちょっかいを出して前を向けて目を狙います。こうして弱点を突いて、1発で機械獣を仕留めたときの気持ちよさがたまらない!
しかし、やはり大勢は強い。戦っている最中にほかの個体が目を晦ませるビームを撃ってきました。せっかくの連続キルが! と思いつつ、焦りを抑えて、慎重に仕留めていきました(誤解のないように説明しますと、『Horizon』には連続キルというシステムはありません。単に連続で倒すと筆者の気分が高揚するだけです)。
バトルでは、○ボタンで回避ができるので、危ないと感じたら一旦回避することが大切。また、攻撃を受け体力が減ってきたら、十字キーの↑ボタンで回復ができます。画面左上に表示されている体力ゲージの下に緑の回復ゲージがあり、これを消費することによって回復が可能です。この回復ゲージは、フィールドに落ちている薬草を取得することで増やせます。
さて、物語が進むと、とある機械獣と対峙することになります。コイツは“ソウトゥース”というらしい。いままでちょっかいを出してきた機械とは少し違ってなんか……強そう。
そこで、まずはフォーカスからのスキャンで敵の弱点を探します。どうやら身体の下部にある部品と炎が弱点みたい。炎の矢を装備し、戦闘開始。弱点を突けたおかげで、少しずつ機械獣の体力が減っていきます。
しかし、一発の攻撃力が大きく、突進ではかなりのダメージを食らってしまいます。こちらも必死に薬草を飲み(食べ?)ながら、応戦。敵が怯み、転倒したところでR1ボタンでクリティカルヒット! 敵が転倒した際に発動するスキルですが、攻撃力がとても大きいのです。これにより、無事ソウトゥースを撃破! いままでの敵よりは強かったですが、コンティニューすることもなく、なんなくクリアー。これで自分に自信をつけてしまったことが、後々やはり身を滅ぼすことになるのです……。
ここで試遊は一度終了、次は少しクエストが進んだ場所からのスタートとなります。