コンサートホール貸し切りでピアノレコーディング

 2016年12月7日に発売が予定されている、『ファイナルファンタジーXIV』のバンド&ピアノアレンジアルバム第2弾『FINAL FANTASY XIV: Duality 〜Arrangement Album〜』。ファミ通編集部は、このプロジェクトに初期から密着。今回は記事第1弾として、レコーディングの模様をリポートする。


 まずは、本アルバムの概要を説明しておこう。本作はスクウェア・エニックスのMMORPG『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FFXIV』)の楽曲を、バンドアレンジとピアノアレンジを施して1枚に収めたもの。今作の『Duality』はその第2弾にあたり、前作を上回る14曲を収録している。なお、『FFXIV』のサウンドトラックではすっかりおなじみになった、Blu-ray Disic Musicを本作でも採用。CDの音質を上回る96KHz/24bitのハイレゾ音源で収録され、さらにポータブルミュージックプレーヤーなどに向けた320kbpsの高品質mp3ファイルもディスク内に収められている。

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<関連リンク>
FINAL FANTASY XIV:Duality 〜Arrangement Album〜特設サイト

 ファミ通編集部はこのプロジェクトの動向を6月にキャッチ。一部の制作協力に加え、レコーディングやシークレットライブを取材する機会を得た。今回は、水面下で進められていたレコーディングの模様を写真多めでお届けしよう。

 7月某日、都内某所で行われたピアノレコーディング。演奏とアレンジを担当するのは、前作『From Astral to Umbral』と同様、作曲家/アレンジャー/ピアニスト/キーボディストのKeikoさん。スタジオでのレコーディングではなく、コンサートホールの残響も含めて収録する、いわゆるホール録り。コンサートホールを貸し切り、会場にはピアノ1台。収録時はKeikoさん以外、ホール内には誰ひとりとして入ることはできない。

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▲ピアノの演奏とアレンジを担当したKeikoさん。ピアノアレンジをしていく際、原曲の多彩なフレーズをなるべく忠実に再現しようとするがあまり、ついつい曲の難度が上がってしまうのだとか。
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▲ホールにはピアノだけ。
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▲練習のあいだしかカメラは入ることができない。
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▲ピアノは名門スタインウェイ。
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▲Blu-ray Disic Musicに収録する映像の打ち合わせ中。

 『FFXIV』のサウンドディレクターである祖堅正慶氏と、同じく『FFXIV』のサウンドスタッフの高田有紀子さんは、控え室に仮設されたブースでモニタリング。Keikoさんの演奏中、ふたりとも譜面を追いながら気になった箇所にメモを書き残していった。驚くべきはその集中力で、ほんのわずかなフレーズの違和感をふたり揃って指摘。Kiekoさんに指示を出す前に、祖堅氏が「なんか(気になるとこ)あった?」と高田さんに話し掛け、高田さんが挙げたポイントに対して「やっぱ、そこだね」と頷く。そういったやり取りが非常に印象的だった。

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▲何回か弾いたところでニュアンスの再確認。しかし、修正は少なく、レコーディングは非常にスムーズだった。
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▲DSD(非常に高いサンプリング周波数で録音できる機材)に対応したA/Dコンバーター(音をデジタル化する機器)の中では最高峰とも言われる、EMM LABSのADC 8 MK IV。

セッションの中で生まれるアレンジ

 8月某日は、都内レコーディングスタジオでバンドレコーディング。演奏するのは、もちろんThe Primals。前作『From Astral to Umbral』で結成されたバンドで、サウンドディレクターの祖堅正慶氏をリーダーに、ギターはGUNN氏、ベースはイワイエイキチ氏、ドラムはたちばな哲也氏が担当。この日はちょうど『アンブレーカブル 〜博物戦艦 フラクタル・コンティニアム〜』のレコーディングが行われ、ひと足早くどころか、まさにアレンジが仕上がっていく過程から見る(聞く)ことができた。(しばし取材を忘れて興奮状態に……。)

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▲ベースとなるアレンジはあるものの、まずは現場でガッと合わせてみて、そこからどんどん変えていく。これこそがバンドレコーディングの醍醐味。『アンブレーカブル』では、原曲でスネアのフィルが入っている部分をブレイクっぽくするアイデアが出され、何パターンも試された。
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▲フレーズを確かめる祖堅氏。
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▲左奥から祖堅正慶氏、たちばな哲也氏、GUNN氏、右の椅子に座っているのがイワイエイキチ氏。
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▲言葉と実際のセッションでアレンジを詰めていく。バンドっぽい雰囲気。

12月4日に都内のシアター貸切で発売直前視聴会とサイン会を開催!

 発売の3日前となる2016年12月4日は、東京都内で“発売直前視聴会”を開催予定! 下記の店舗にて全額前金にて予約すると、先着でイベント参加券がもらえる。都内のシアターを貸し切ってのイベントで、アルバムの視聴会だけでなく、祖堅氏のトークショー、サイン会も実施されるので、『FFXIV』サウンドファン必見のイベントとなりそうだ。

以下、リリースより。


 本作の発売を記念して、スペシャルイベントの開催が決定いたしました。今回は『FINAL FANTASY XIV: Duality 〜Arrangement Album〜』発売直前となる2016年12月4日(日)に、都内某所にあるシアターを貸し切りにして、上映会&祖堅正慶によるトークショーを開催いたします! 大スクリーン&5.1ch対応の設備を持つシアターで、実際の収録映像を観ながら、制作秘話などの裏話を聞くことが出来る貴重なイベントです。終了後は祖堅正慶によるサイン会も実施いたします!

 「ファイナルファンタジーXIV ファンフェスティバル2016 in TOKYO」の開催前にアルバム収録楽曲を視聴でき、サウンドディレクター・祖堅正慶との交流が出来るチャンスです! 下記詳細をご確認の上、奮ってご参加ください。

◆日程: 2016年12月4日(日) 昼の部・夜の部2回開催
◆会場: 都内某所
◆内容: 「Duality」アルバム視聴会&祖堅正慶トークショー&サイン会
◆イベント参加方法: 対象店舗にて全額前金にてご予約いただいた方に、先着でイベント参加券を差し上げます。

※対象商品1点ご予約につき1枚イベント参加券を差し上げます。
※イベントの時間・会場・集合場所は参加券に記載しております。ご確認の上、会場までお越しください。
※ご入場はイベント参加券に記載の整理番号順となります。
※イベント参加券は無くなり次第終了となります。
また、ランダム配布となり整理番号と時間の指定は出来かねますので予めご了承ください。

◆対象店舗:
 タワーレコード秋葉原店(営業時間 9:30~22:00)
 タワーレコード新宿店(営業時間 11:00~23:00)
 タワーレコード渋谷店(営業時間 10:00~23:00)
 ※タワーレコード渋谷店では、4F予約スペースでのみご予約を承ります。商品のお引き取りは1F商品お渡しカウンターでのみ受け承っております。ご了承ください。

◆本イベントに関するお問い合わせ先
 スクウェア・エニックス サポートセンター
 ※土、日、祝日にお問い合わせ頂いた場合は、翌営業日以降のご連絡となります。ご了承ください。

《注意事項》
・全額内金予約の方のみ対象となります。一部内金予約、予約のみの方は対象外となります。
・お支払いは現金のみとなります。クレジットカード・金券・電子マネーはご利用いただけません。
・イベントの時間・会場・集合場所につきましては参加券に記載しております。ご確認の上当日会場までお越しください。
・イベントは昼の部・夜の部2回開催を予定しております。
・ご入場はイベント参加券に記載の整理番号順となります。
・イベント参加券は無くなり次第終了となります。また、ランダム配布となり整理番号と時間の指定は出来かねますので予めご了承ください。
・イベントのご入場時に手荷物検査を実施させていただいておりますので、ご協力をお願い致します。
・参加券の配布は定員に達し次第終了いたします。終了後にご予約いただいても参加券はつきませんのでご注意ください。
・参加券を紛失/盗難/破損された場合、再発行はいたしませんのでご注意ください。
・参加券のダフ屋行為、転売、複製は一切を禁止致します。
・小学生以上のお客様は参加券が必要になります。
・イベント中は、いかなる機材においても録音/録画/撮影は禁止となっております。
・会場内にロッカーやクロークはございません。手荷物の管理は自己責任にてお願いいたします。
・会場周辺での徹夜等の行為は、固くお断りしております。
・都合によりイベントの内容変更や中止がある場合がございます。あらかじめご了承ください。
・対象商品の不良品以外の返品・返金は出来ませんので予めご了承下さいませ。
・会場までの交通費・宿泊費等はお客様ご自身のご負担となります。万が一のイベント中止時でも同様です。
・会場内外で発生した事故・盗難等は主催者・会場・出演者は一切責任を負いません。
・イベント開催時、係員がお客様の肩や腕などに触れて誘導する場合があります。予めご了承ください。
・当日、イベントスタッフの指示を必ずお守り頂き、行動していただくようにお願い致します。
・運営の妨げとなる行為をされた場合は会場より退場して頂きます。最悪の場合、イベント自体を中止することもございます。
・視聴会&トークショー終演後、ご希望のお客様はサイン会にご参加いただけます。主催者指定の台紙にサインを書いたものをお渡しいたします。私物等へのサインはご遠慮ください。
・当日マスコミ・メディアの取材・撮影が入る場合がございます。