これぞ正統進化! 気になるあの“疑問”にも答える!!
スクウェア・エニックスから2016年5月27日発売予定のプレイステーション4、プレイステーション3、プレイステーション Vita用ソフト『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』。2016年5月1日、東京・秋葉原のヨドバシカメラマルチメディアAkibaのイベントスペースで行われた“ドラゴンクエストヒーローズ・ザ・LIVE!@秋葉原出張版”の配信後に、本作のプロデューサーを務める青海亮太氏(スクウェア・エニックス)と、ディレクターの庄知彦氏(コーエーテクモゲームス)に直撃取材を敢行。フィールドの情報やマルチプレイの仕様、さらにPS Vita版のアレコレなど、みんなが気になる部分を訊いてみた! おふたりが「やり切った!」と声を揃えた本作のポイントに迫る!!
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フィールドごとにいろいろな場所やギミックが隠されています!
――生放送(2016年5月1日、東京・秋葉原のヨドバシカメラマルチメディアAkibaのイベントスペースから配信された“ドラゴンクエストヒーローズ・ザ・LIVE!@秋葉原出張版”)では、いろいろな実機プレイを公開されましたね。
青海亮太氏(以下、青海) ここまでお見せする予定はなかったのですが、けっこう見せてしまいました(笑)。
庄知彦氏(以下、庄) ライブなので、積極的に見せてしまおうと。でも、お見せしたかった部分を公開できました。
――今回は、多くのフィールドを見ることができました。
青海 お客様から「フィールドを見せてほしい」という要望を多くいただいたんです。本作でもポイントとなる部分ですし、前作とどう違うのかをお見せしたかったこともありました。
――様相もそれぞれ異なり、ギミックが豊富でかなり楽しめそうでしたね。
庄 『DQ』らしいフィールドで冒険感を出すためにはどうしたらいいか、いろいろと考えましたし、開発もたいへんではありましたが、楽しく作れました。
青海 番組ではお見せできなかったのですが、もっと先に進むと、「進めそうだけど、いまはまだ行けない」といった場所やギミックがたくさん隠されています。フィールドごとに、いろいろと用意していますよ。
庄 ストーリーを追ううえで行く場所以外にも、寄り道できる場所や、クリアー後に行けるようになるポイントがたくさんあります。これも作っていて楽しかったですね。
青海 フィールドでスライムナイトが寝ていたり、しましまキャットがごろごろしていたりといったモンスターの生態も、楽しそうに開発されていましたよね。
庄 モンスターの担当やスタッフがいろいろとネタを出してくれました。これでも足りないくらいで、まだまだたくさんあったのですが(笑)。
――モンスターコインも、バトルをガラリと変える要素です。
青海 じつは、前作でも「仲間にモンスターがいてもいいんじゃないか?」という案があったんですよ。
庄 私としては、モシャスをゲームに取り込みたいという狙いがありました。小笠原(賢一氏。コーエーテクモゲームス ω-Forceプロデューサー)やスタッフとも、「モンスターを操作したいよね」と話が挙がったので、「今回はやってみよう!」と挑戦しました。
青海 「スライムをアクションで操作したらどうなるんだろう」と私も気になって(笑)、これはやってみたいと思ったんです。
庄 たとえば、スライムは弱そうに見えるのですが、サイズが小さいので攻撃が当たりにくいという利点があります。このように、状況に応じてモンスターコインを選択して、バトルの戦略に取り込んでほしいですね。
――ゴーレムなどの大きなモンスターに変身して戦うのは爽快でした。もっとスペシャルなモンスターに変身できることもあるのでしょうか?
庄 とっておきのネタがあるのですが、いまは秘密です(笑)。
――楽しみにしています! 番組ではマルチプレイについての解説もありましたが、“時空の迷宮”での協力プレイでは、どのような設定でマッチングされるのでしょうか?
庄 地図に必要なレベルが設定してあるので、それに合わせて遊べるようになっています。“迷宮の地図”ですが、基本的にはリッカさんがくれたり、特定の地図をクリアーすると入手できるのですが、アップデートの際に新しい地図を配信する予定もあります。マッチングした後はマルチプレイ用の“時空の狭間”という場所に移動するのですが、そこでキャラクターを変更できるので、その場で火力重視のパーティにしたり、回復役を組み込んだりと、いろいろな設定で楽しんでいただけるようになっています。
――それなら気軽に遊べますね。ストーリーのバトルでもみんなに協力してもらえたりと、いろいろな形のマルチプレイが楽しめそうです。
青海 ぜひ皆さんで遊んでいただければ。


PS4とPS Vitaのマルチプレイでも遜色なくプレイできる!
――先ほど、PS Vita版を初めて試遊したのですが、タッチスクリーンの左を触ると操作キャラクターがチェンジできて、右を触るとダッシュできるといった、PS Vitaならではの操作も感覚的で楽しくプレイできました。グラフィックもキレイで、ロード時間も気にならないレベルと感じましたね。
青海 遠くにいる敵の描画など、据え置きハードと比べると弱い部分も確かにありますが、操作感や気持ちよさ、手元で見るグラフィックなどは十分に楽しめるものになっていると思います。
庄 かなりがんばってPS Vita版を開発したので、遊んでいただけるとうれしいです。本作はハードを越えてマルチプレイが楽しめるのですが、フレームレートがハードごとに異なるので、違うハードどうしで遊ぶと遅くなるんじゃないかと懸念されている方もいらっしゃいます。でも、どの組み合わせでも、そのハードに最適な環境で遊べるので、PS4とPS Vitaでマルチプレイをしても、遜色なくプレイできるようになっています。
青海 いろいろな環境で遊ばれると思うので、どのユーザーさんも楽しく本作をプレイできるようにしたつもりです。
――そのあたりは気にされていた方も多いので、安心しました(笑)。番組ではこれからもアップデートの開発が続くとおっしゃっていましたが、本作も無料配信コンテンツを予定されているのでしょうか?
青海 ここは声を大にして言いたいのですが(笑)、本作も無料です! 前作では5週連続で無料配信コンテンツを配信しましたが、本作でも同じようなスケジュールで配信したいと思っています。ただ、やり込み度は前作以上になっていると思います。
――本編もやり込み度が増えている印象を受けますね。
庄 前作よりもフィールドや成長要素も加わって、ボリュームは増えています。じつは、クリアー後もすごいことになっているので、じっくり長く楽しめると思います。
――ダッシュ移動や近づくだけでアイテムが入手できるといった快適さも、長く遊べるように追求した結果ですよね。ユーザーからの要望も多かったのでしょうか?
庄 ユーザーさんの声もそうですし、開発した自分たちも「ここはこうしたほうが気持ちいい」、「こうしたほうが長く遊んでいただけるだろう」と思った点を反映できたと思います。かなりギリギリの期間まで調整を重ねましたから。
青海 フィールドに関しても、「もっと探索できるフィールドがほしい」という声をユーザーの方々から頂戴して、そこは私たちの目指す部分でもあったので、本作で実現できるようがんばりました。
庄 『DQ』らしい冒険を楽しんでもらえたらうれしいですね。
青海 前作では『DQ』がアクションRPGになるとどのようなゲームになるのか、しっかりとお伝えしたいという狙いが大きかった。でも、本作ではさらに一歩踏み込んだ内容を目指しました。転職要素や武器バリエーションの増加など、押さえるべきところは押さえて、正統進化と言える作品として、安心して遊んでもらえるゲームになっていると思います。
庄 続編だからと言って、ボリュームで勝負するだけの作品にはしたくありませんでした。それよりも、本作の冒険をじっくりと楽しんでもらうことを目指して開発しました。その意味では、やりたかった部分を反映できたので、「やり切ったな」という感覚はあります。
――青海さんのプロデューサーと言う立場としては、これから本番の部分もありますよね。
青海 発表したもの以外にも、まだ出していないプロモーションの施策があります。みんなで『DQ』30周年を盛り上げていきたいですね。“からあげクン ドラゴンクエスト ホイミ味”も発売が始まりますので。また、今後の体験会(2016年5月7日~8日@大阪・ヨドバシカメラ マルチメディア梅田、2016年5月14日~15日@ビックカメラ 名古屋駅西店、2016年5月28日~29日@ビックカメラ ラゾーナ川崎店)にも参加しますので、見かけたら声をかけてください!
庄 アップデートの開発に取り掛かっているので、体験会にはあまり参加できないかもしれませんが、続編としてはもちろん、『DQ』のアクションRPGとしてやれるところはやりきったと思いますので、安心してプレイしていただけたらうれしいです。

