『ブレイブルー クロノファンタズマ』のトッププレイヤー、ゼクソさんとこがたん。さんのインタビュー。

●強者に聞け!

 こんにちは。ファミ通の格ゲー好き編集者の豊泉三兄弟(次男)です。アークシステムワークスの最新格闘ゲーム『ブレイブルー セントラルフィクション』の稼動が2015年11月19日に迫り、『ブレイブルー』のやる気が高まっています。そんなわけで今回は、『ブレイブルー クロノファンタズマ』の締めくくりとして、ライターのH.Hさんが、あーくれぼ優勝のゼクソさんと、個性的なプレイスタイルが魅力のこがたん。さんを取材してきました! 

※格闘ゲーム通信Vol.1
※格闘ゲーム通信Vol.2
※格闘ゲーム通信Vol.3
※格闘ゲーム通信Vol.4
※格闘ゲーム通信Vol.5
※格闘ゲーム通信Vol.6
※格闘ゲーム通信Vol.7
※格闘ゲーム通信Vol.8

●『ブレイブルーブレイブルークロノファンタズマ』とは?
 『ブレイブルーブレイブルークロノファンタズマ』(以下、『BBCP』)は2012年に稼動したアークシステムワークスの人気対戦格闘ゲーム。各キャラクターにはボタンひとつでくり出せる固有能力“ドライブ”が備わっており、このドライブを駆使した攻防やド派手なコンボが魅力。また、主人公のラグナを中心とした壮大なストーリーも人気。2015年11月19日には、最新作『ブレイブルーセントラルフィクション』(以下、『BBCF』)の稼働が控えるなど、ゲームセンターを盛り上げているタイトルだ。

●今回お話をうかがったふたりの強者


こがたん。さん。

■プロフィール
プレイヤー名:こがたん。
メインキャラ:ラグナ
段位:15段(取材時)
ホームゲーセン:家庭用がメイン
ゲーセンへ通う頻度:月に2,3回
得意キャラ:ラグナ ヴァルケン ハクメン ライチ
苦手キャラ:ハザマ アラクネ テイガー ミュー、プラチナ、バレット、ノエル

徳島に住み、『ブレイブルー』シリーズの大型大会で多くの実績を残しているラグナ使い。無敵技や突進技を独自の理論で駆使するプレイスタイルが特徴。早い試合展開で自らのペースを作り、無理やり相手のガードを揺さぶる戦法を得意としている。その独特の読み合いは対戦相手を惑わし、思いがけないミスを誘発させる事から『ブレイブルー』勢の間では“オーラバトラー”と噂されている。

■主な大会戦績
EVO2014(アメリカ) BBCP部門 17位
公式全国大会 ARC REVOLUTION CUP 2014 BBCP部門 準優勝
Mix Up Night #21 BBCP部門 3位
GODSGARDEN#10 BBCPEX部門 4位
公式全国大会 ARC REVOLUTION CUP 2015 BBCP部門 ベスト16
全国格ゲ段位争奪戦 闘神祭2015 BBCP部門 ベスト4

ゼクソさん。

■プロフィール
プレイヤー名:ゼクソ
メインキャラ:アズラエル
段位:18段(取材時)
ホームゲーセン:ゲームアルファ
ゲーセンへ通う頻度:週3~4日
得意キャラ:ラグナ、カグラ
苦手キャラ:ノエル、バング

 千葉県柏をホームとするアズラエル使いの超強豪。去年のメーカー公式全国大会“あーくれぼ2014”では決勝大会進出が叶わなかったが、今年の“あーくれぼ2015”にて『BBCP』部門を制し実力を全国にアピールした。個人練習ではメインキャラだけでなく多種のキャラを使って理解度を高め、バーストポイントの検討や対応力を磨いて高い勝率に結びつける。ブレイブルーはもちろん家庭用ゲームもこよなく愛する、爽やかな好青年だ。

■主な大会戦績
公式全国大会 ARC REVOLUTION CUP あーくれぼ BBCP ベスト8
Braver’s Revel 2013 BBCP最強タッグ決定戦 ベスト8
公式全国大会 ARC REVOLUTION CUP 2015 BBCPEX 優勝

■こがたんさんインタビュー

――『BBCP』の感触はいかがでしょうか?

こがたん。さん(以下、こがたん) 『BBCP』はゲームシステムが気に入っています。攻撃ボタンの受付は先行入力が効きくのでコマンド入力がやりやすく、コンボゲーでありながらコンボが苦手な人にも始めやすいゲームです。派手な見た目に反して、キャラを扱う上でシビアな部分が少ない気軽さが良いですね。対戦面はごちゃごちゃしているように見えて、実はフレーム面でごちゃごちゃになる事が少ないです。先行入力システムのおかげで有利な時はちゃんと有利に技を出すことができ、ボタンを押すタイミングに左右されるような運が絡みにくいんですよね。やり込みを反映させやすいゲームだと思っています。

――現在煮詰めきれていない部分や今後の課題点はどういった部分でしょうか?

こがたん コンボとキャラ対策です。コンボ面はミスしない安定性とコンボ後の展開を重視していたため、最大ダメージが他のプレイヤーよりもかなり安く、全体的に60点ぐらいしか出来ていません。キャラ対策面は対戦経験の少ないキャラ、特にアラクネとμ-No.12-が不安ですね。キャラの強い部分は対戦ですぐに見付けることが出来るのですが、弱い部分を理解するには自分で使ってみる必要性を感じたので、今作ではメインキャラ以外を自分で動かして弱点を探るようにしていますよ。

――トレーニングモードなど、個人練習は何をしていますか?

こがたん 対戦してダメだったところを覚えておき、家庭用のトレモで状況を再現して一つづつ対策を積み重ねています。トレモでは専らこの練習がメインになっていますね。対戦で使用するコンボは展開や読み合いの速度を重視しているので、安定する重要なパーツだけ練習しています。

――コンボ後の展開はどのように考えているのでしょうか?

こがたん コンボは毎回完走させるだけでなく、途中で終わらせたり変わった締め方にすると相手の考える時間が少なくなって、その後のこちらの攻撃が当たりやすくなります。とくに「ここは勝たないとマズイ」という時には、残り秒数とバーストゲージ残量を考えつつ、わざとコンボを中断して早い展開で次の攻めに移行しますね。ラグナはガードを揺さぶる能力が高くないので、少しでもプレイヤーの頭のメモリを奪うように動いて攻撃がヒットしやすくなるように考えています。

――ラグナで強くなるポイントやコツはありますか?

こがたん ラグナを扱う上ではまず運の要素と向き合う事が必要で、矛盾しますが、運の要素を限りなく減らして運の要素で勝つことだと思います。ラグナの攻防は無敵技のC版インフェルノディバイダー(以下、CID)がカギになりますが、CIDのヒット率を上げるには対戦経験を積むしかありません。無敵技は対戦相手に好まれない場合が多くクレームを貰う事もあるかと思いますが、CIDを全く使わないで立ち回るのであればラグナを使う必要性が無く、他のキャラクターを選んだ方が楽しいと思います。また、大会の本番だけ無敵技を使うのは良い結果に繋がるとは限らないので、普段から経験を積んだほうが良いですね。次に、「無敵技が当たる確率は50%。危険だし運ゲーだ。」と言われる事があるのですが、実際はプレイヤーは思考してしまうが故に、完全に運の状態になる状況は少ないです。格闘ゲームを真面目に取り組む人ほど運の要素を排除しようとするため、思考には負荷が発生します。負荷とは事故を避けるように立ち回りが慎重になることであったり、無敵技が怖くて起き攻めが出来ない等、本来ハイリターンが期待できる部分にも関わらずローリスクを恐れて攻撃出来ない心理的な状態の事です。その相手の心理状況を上手く汲み取り試合の主導権を握ると、立ち回りや攻防を有利に運ぶことができます。こういった部分がラグナを扱う中で難しくも楽しい部分だと思いますね。

――心理的な攻防を磨くための方法はありますか?

こがたん 心理的部分の曖昧な要素を運ゲーとして終わらせない為には、数値をデータ化するのが良いと思います。CIDのヒット率とガード率など、ある程度自分の情報を調べておくと統計的なデータとなりぶっぱなしの自信に繋がってくるハズです。対戦相手と真面目に試合内容について会話する時には「このくらいのデータがあってこういう理由なので」と説明すると、相手側も納得して理解を示しやすいと思いますね。“運ゲー”という言葉自体がすごく便利な言葉なのですが、本当にその状況が運かどうかは最後まで見極める必要があります。物事を単純に運ゲーのカテゴリにまとめてしまうと不利な状態になることが多く、本来有効な対策に気付けない可能性があるので、“運だから”と考えることを諦めてしまわない事が何より大事です。

――『ブレイブルー』シリーズで注目しているプレイヤーはいますか?

こがたん 香川で最近頑張っている若手プレイヤーの、いっつう(ラグナ)に注目しています。かなり激しい系のラグナなのですが、「僕が責任をとるからそのスタイルを貫いてくれ」と言ったらそのまま強くなってきました(笑)。自分よりも独特な動きをするので、ラグナ使いにとっては参考になりますし見ている人も楽しいかと思います。SOBの予選を突破して決勝大会に出場するので、期待していいと思いますよ。

――次回作『BBCF』への期待度はいかがでしょうか?

こがたん 『BBCF』はロケテストでナオトとラグナを一回づつ触りました。ナオトはダッシュ慣性で性能が変化する必殺技が気になっています。もしリバーサルでダッシュ慣性必殺技が出せたら面白い事になるかな、と期待していますよ。システム面ではエクシードアクセルが加わったことで対戦にどう影響するかが楽しみですね。

――読者に自由に一言コメントお願いします!

こがたん 古いレースアニメに、“新世紀サイバーフォーミュラ”という作品があります。格闘ゲームと似ている部分が多く、作中ではどうしようもないキャラ性能差が存在しています。勝てない原因をレバーやボタンが効かないとメカニックに責任を押し付けたり、愛着のあるマシンを捨てて強いマシンに乗り換えようかと葛藤したり、主人公達が悩み苦しみながら成長していくストーリーです。『BBCF』の稼働直前ですし、何が起こっても覚悟が出来るように予習しておくと良いかもしれません。サイバーフォーミュラを見てるプレイヤーは多いので、知り合いとそういった話をするのも楽しいかと思いますね!

■こがたんさんの考える『BBCP』キャラランク
S ν-No.13- ヴァルケンハイン ジン 
A ハザマ レリウス イザヨイ テイガー バング ライチ タオカカ ラグナ ココノエ 
B カグラ ハクメン ツバキ カルル レイチェル アズラエル ノエル マコト ミュー アラクネ バレット プラチナ
C アマネ ラムダ セリカ テルミ

 ν-No.13-はSランクに位置しているが、地上のC系統をガード時にオーバードライブを発動されると反撃が確定する場面が多いなど、ν対策が浸透してきた事により稼働当初よりもやや評価を下げている。全体的に見るとνにとってキャラ相性が良い相手が多いものの、同じSランクに近いランクのキャラにはそこまで相性が良いとは思わないとの事だ。メインキャラのラグナはレバー前+Cからのコンボ火力や攻め継続能力、ベリアルエッジのカウンターヒット時のリターンを考慮してAランクに。なお、S~Cまでのランク分けではあるが、キャラ性能差はそこまで大きくないと語っている。

■ゼクソさんインタビュー

――『BBCP』の感触はいかがでしょうか?

ゼクソ 『BBCP』は概ねどのキャラも基本コンボが簡単なのが良いところです。何かのきっかけで『ブレイブルー』に興味を持った人は「このド派手なコンボを決めてみたい」といった理由でプレイし始める事が多いと思うのですが、本作は最初に覚えるコンボがそんなに難しく無いんですよ。一通りのコンボは相手キャラ別にレシピを変える必要が無く、共通で使用できるので覚えやすくて良いですね。その反面、高難度コンボにはやり込みが必要になります。特にオーバードライブは、プレイヤーのやり込みを反映できる面白いシステムだと思っています。オーバードライブを用いれば思いがけないところから相手を倒しきる事が可能になり、見栄えが良い点が気に入っていますね。

――対戦面で煮詰めきれていない部分や今後の課題点はありますか?

ゼクソ スキの大きい技に対する反撃コンボが課題です。個別の反撃状況ごとにコンボレシピを用意できていないので、ダメージを取り切れていない箇所がまだまだあります。ここをサボらなければもっと勝率を上げられるハズですね。反撃部分を研鑽する必要性は『BBCF』になっても変わらないので、改善していきたいと思っています。

――トレーニングモードなど、個人練習は普段何をしていますか?

ゼクソ アズラエルのコンボ練習をする時は基本コンボから応用コンボまで反復しています。メインキャラなので家庭用を用いてみっちり練習していますよ。他には、多種のキャラを自分で使い、それぞれのキャラのコンボミスしやすいポイントを覚えていますね。対戦でコンボを食らった時、“相手のコンボに難しいポイントがある場合にはバーストを使わない”という判断ができると、もしコンボミスしてくれた時には結果的にバースト温存に繋がります。バーストは難しいポイントを過ぎた後に使うようにして、少しでも効率良くバーストゲージを運用できるように心がけていますね。

――アズラエルでの得意な戦法や、上手くなるコツを教えてください。

ゼクソ アズラエルを使っていて、相手の行動に対する答えの出し方には自信があります。分かっている行動であれば対策行動で対応する事が得意ですね。逆に知らないことをされるとあっという間にやられてしまう事があり、咄嗟の対応力という面は不安な部分です(笑)。アズラエルはあぁ見えて細かいところが難しい繊細なキャラなので、対応力は大事ですね。ただワガママに攻めているだけではある程度以上のレベルには成長できません。相手のキャラの理解度を上げていくのが最終的には重要になると思います。

――『ブレイブルー』シリーズで注目しているプレイヤーはいますか?

ゼクソ ガリレオさんを筆頭に、関西勢に注目しています。『ブレイブルー』では関東vs関西という構図があると思うのですが、『BBCP』の今のバージョンでは関東勢が多く活躍しました。これから『BBCF』に向けて、関西勢が王者の座を奪還しにくるんじゃないかなと思い警戒していますよ。

――『BBCF』は稼働からやり込む予定ですか?

ゼクソ もちろんやりますよ。ロケテストではヒビキをメインで使っていましたが、最近はまたアズラエルが面白いのでどちらを使うか迷い始めています。『BBCF』のシステム面ではエクシードアクセルが一番気になっていますね。
ロケテスト段階では最低ダメージ保証(※)が無いらしいので、稼働初期にはエクシードアクセルの使い方でやり込みの差が出ると睨んでいます。

※ディストーションドライブや投げは、コンボのダメージ補正を受けても攻撃力が一定値(最低ダメージ)よりは下がらないシステムになっている。

――読者に自由に一言コメントお願いします!

ゼクソ ブレイブルーの対戦と同じぐらい、スーファミとかニンテンドー64などの古いゲームの話をするのが好きです。ブレイブルーをきっかけに色んな人と交流を持てたら嬉しいですね!

■ゼクソさんの考える『BBCP』キャラランク

S ジン ν-13
A ヴァルケンハイン イザヨイ バング レリウス
B ラグナ タオカカ ライチ テイガー ハザマ ココノエ アズラエル
C ノエル マコト レイチェル ツバキ カグラ カルル
D テルミ ラムダ μ-12 ハクメン プラチナ バレット
E アマネ アラクネ セリカ

Sランクの2キャラは文句なしで最上位であり、Aランクはレリウス以外はSランクと大差は無し。Cランクは、Bランクに比べてキャラの相性で苦手キャラに困らされているキャラ達。Dランク以下は戦えなくは無いが弱キャラと評価せざるを得ず、特にSランクキャラの暴力には太刀打ちするのが困難。Eランクは3人とも武器はあるものの、強い部分が1つしか無いところが厳しいとして最低ランクと評価している。細かくランクを分けてはいるが全体のバランスは良く、上下の開きが少なくて悩んだ結果のランク付けとの事だ。