DMM.comとDMMゲームズの今後に注目。ビジネスパートナー向けのDMMゲームズ現状報告をリポート【TGS2015】

2015年9月17日~20日、東京ゲームショウのDMMゲームズブースにて行われた、ビジネスパートナー向けの現状報告と今後の展望の発表ステージ。その内容はユーザーにとっても、じつに楽しみなものだった。

●DMMゲームズの現状と成長について

 2015年9月17日~20日、千葉・幕張メッセで開催中の“東京ゲームショウ 2015”。初日となる9月17日、DMMゲームズのステージで最初に行われたのが、ビジネスパートナー向けのDMMゲームズの現状報告と、今後の展望の発表となるビジネスアライアンスステージだった。
 ビジネスパートナー向けということで、ゲームをプレイしているユーザーにとってはあまり興味のない内容かと思われるかも知れないが、その内容はプレイヤー視点からも胸躍る内容となっていた。

▲オンラインゲーム事業部のマーケティング部本部長・川端祐喜氏(左)からの挨拶に続き、アライアンス部本部長・林研一氏(右)からさまざまな説明がされた。

 まず解説されたのは、DMMゲームズのオンラインゲーム事業の現状。まず会員数については2014年8月の720万人から、2015年8月の1320万人と、約2倍になる増加数となったという。
 年齢層については20~24歳のユーザーが飛び抜けて多く、男女比は8:2程度。女性ユーザーも、『刀剣乱舞』などの女性向けコンテンツの追加によって順調に増加しているようだ。

▲50歳以上のユーザーも相当数いるというあたりにも、層の広さを感じられる。

 決済手段についても、ネットやコンビニなどに多彩な支払い手段が用意されているのがDMMゲームズの特徴だが、クレジットカードによる支払いは、全体の68%を占めているのが現状とのこと。
 また、DMMゲームズが提供するプラットホームについて、PCブラウザ、スマートフォン、Androidの専用アプリ“DMMゲームストア”やApple storeといったプラットフォームに加え、欧米圏における総合ネットワークサービスサイト“Nutaku”でのサービス展開も紹介された。

▲多彩な支払い手段とクレジットカード使用率の高さ、そしてプラットフォームの幅の広さも、DMMゲームズの強みとなっている。

●今後のオンラインゲーム展開とその戦略

 以上の現状報告に続き、林氏からは今後のDMMゲームズの戦略についても発表された。
 まず、Android用アプリ“DMMゲームストア”とPCの連携について。同アプリのダウンロード数は62万を超え、さらに2015年7月の新規ダウンロード数は18000と、非常に好調のようだ。
 サービス対応タイトルも増加しているうえ、『かんぱにガールズ』ではPCでじっくりとプレイし、それ以外の時間でもスマホで手軽に遊ぶという、ユーザーにとっての利便性のみならず、ゲーム提供者から見れば、ひとつのタイトルで2種のプラットフォームでの収益軸が実現している。

▲ユーザーにとってうれしいこのマルチプラットフォームは、ビジネスモデルの側面からも利益がある構造なのだ。

 続いて、海外への展望も発表された。DMMゲームズの作品を、欧米圏の“Nutaku”、中国圏の“Samurai games”と連携することで、各国へローカライズして世界規模で展開できる環境が構築されつつある。まず“Nutaku”での提供の第1弾として、『かんぱにガールズ』英語版が配信される。
 また、逆に国外からのゲームの買い付けや、日本国内でのパブリッシング権を獲得する方向にも、今後は注力していくとのこと。その第1弾としては、すでに発表されている一大プロジェクト、『エルダー・スクロールズ・オンライン』日本語版が予定されている。

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 また、海外タイトルに限らずDMMゲームズとのアライアンスについて、さまざまな形が取れるという点についても解説がされた。
 協業や出資といった連携のみならず、版権などをDMMが借り受けてゲームを作成するソースやIPの提供形式、ゲームをDMMが預かって運営するサードパーティー形式など、各社の強みを生かせるアライアンス形態で、一日でも長くユーザーに愛されるタイトルにできるよう努力していく、というのがDMMゲームズのアライアンス姿勢とのことだ。この多種多様なアライアンスについては、ユーザー諸兄もいくつかのタイトルで成功例に思い当たるところがあるかと思う。

▲アライアンスの範囲が国外へも広がりつつあるDMMゲームズ。今後どのようなアライアンスを実現してくれるか、予測ができないところがまた楽しい。

▲ステージの締めくくりとして、ここまでの発表内容を国際事業開発部部長のBai Ling氏(左写真)が海外向けに、改めて英語で解説。一部タイトルの紹介時に「Bisyoujo」、「Binanshi」という単語が出ていたあたりも興味深い。

 ゲームをWEB上で展開したいがプラットフォームや運営実績がない、というデベロッパーは今なお多く、また海外には日本国内市場を無視できないデベロッパーは、アジア圏、欧米圏と幅広く存在する。
 そうしたビジネスパートナーとの提携により、世に出なかったはずのゲームが我々プレイヤーの前に現実のものとなったり、あるいは日本語化を諦めかけていた海外作品の国内配信が実現する可能性が出てくる。これはビジネスの話のみならず、日々新作を渇望している我々ユーザーにとっても、非常によろこばしい流れだ。

 DMMゲームズのこの積極的なアライアンス拡大の姿勢が、今後ゲーム業界にどのような影響を広げることになるのか。同社の数多くの新作タイトルも気になるところだが、ぜひこちらの動きについても今後注目してみてほしい。